引越しで運気を上げるお清め酒とは?手順の解説と盛り塩についても紹介!
新生活や転勤などで新たな場所へ引越しする際に、お酒を使って浄化し、運気を上げる方法があるのをご存知でしたか?
実は、掃除をしたり、お酒や盛り塩を使って水回りを清めると邪気払いになるといわれています。
今回は新生活を始めるときに知っておきたい「お清め酒」について紹介します。この記事を読むことで、新天地で素敵な生活を送れる良いきっかけになるかもしれません。
引越しで運気を上げる方法
引っ越しとお酒は一見すると関係ないように見えますが、お酒を使って浄化をしたり運気を上げたりすることができます。引っ越し先で運気を上げる方法をご紹介します。
掃除をする
『邪気払いは掃除が一番』といわれているのをご存知でしょうか。掃除には物理的にきれいにする作用以外にも、空間を浄化する作用も大きいといわれています。
物の整理整頓をしたり、ほこりを取り除いたりすることで、より隙間ができて空気の流れが良くなります。この流れができることで悪い気も流れていき、良い気が流れ込んでくることで運気上げにつながっていきます。
空気の流れはいわゆる「気」であり「元気」や「やる気」という言葉に使われます。そして「気」は「運気」でもあります。
気を一種の流れと考えると、よい香りや適度な風通しが大事であると分かります。目には見えないものですが、空気の入れ替えには、このような作用もあるのです。
そして気の停滞をなくすには、特に床の水拭きがおすすめ。大変効果的だとされています。水でその場を清めるようなイメージで、床をしっかり拭くこと。この水拭きの浄化作用で邪気が払われていきます。
なお、拭き取ったあとは床を濡れたままにせず、固く絞った雑巾を使い、風通しをよくしながら自然と乾燥させるのがポイントです。
お酒とお塩で清める
水回りを清めると邪気払いになるといわれています。トイレや洗面所、キッチンの排水溝周りに清酒をかけ流し、続いて塩をまいて流し清めましょう。
金属部分が錆びてしまわないように、最後に水で完全に流すことがポイントです。盛り塩を置くだけでなく、新居を使い始める前にこの浄化をおこなうとよいとされています。
なぜ?お酒でお清めすると運気があがる?
お酒は、神棚には欠かせないもの。神に捧げるお酒を我々が飲むことで、人間と神の領域を近づけるものだと考えられていました。お酒はまさに、神とのつながりを作る神聖な食べ物なのです。
また、酔うことは「平常心から解き放つ効果がある」とされています。正常ではない特別な精神状態になることで、神や人ではない存在を感じる特別な儀式であったとされています。神がかったような状態ということでしょう。
他にも、食材を酒に浸すことで防腐効果を得ることが、けがれを落とし浄化作用とつながるとされました。このはらう力で邪気を除け、運気を上げるのです。
お清め酒のやり方
まずは日本酒を用意します。米と麹だけでできた「純米酒」や「吟醸酒」などと表示されているものが適しているといわれています。神社で購入したお神酒でも可能です。
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お清めのやり方ですが、酒を部屋の四隅にこぼしてまき、さらに盛り塩を置くのが長く言い伝えられている方法です。しかし賃貸住宅では直接壁に酒をかけるわけにはいきません。そのため、手洗い場のような水回りにまくだけでもよいといわれています。こちらも、最後にしっかり水を流せば完了です。
もし可能なら、引っ越す前や浄化する前に試してみてほしいのがこちら。清酒をコップに注いで部屋の真ん中に置いておきます。もし翌日までにその状態でお酒がカビたり、白く濁ったりしたら、それはズバリ運気の悪い部屋ということ。不浄な気が溜まっていると考えましょう。
このような不吉な変化があった場合は、盛り塩と合わせてさらにしっかりお清めをしたほうがよいとされ、中には神主を呼んでしっかりお祓いをしてもらう人もいるほどです。もちろん問題がなければ可能な限りで構いませんが、部屋の気の状態が分かり、浄化の目安にできるでしょう。
お清め酒にはミニサイズがおすすめ
ミニサイズの日本酒は保存する場所にも困らず、サイズ感もちょうどいいため、お清め酒におすすめです。
部屋をきれいにし、すっきりした気持ちで新生活の門出を祝うときにも重宝します。
スタッフのおすすめは、日本酒発祥の地といわれる島根県の日本酒飲み比べセット。3つの日本酒を飲みきりサイズで楽しめます。
引っ越し後に部屋だけでなく、自分自身も清めたい場合は、お風呂に清酒を入れて入浴することでお清めができます。
これは日本神話からきているやり方で、さらに湯舟に塩を入れてもよいとされます。引っ越しの後のお風呂で試してみましょう。大量でなければ、身体にもよい入浴方法だといわれていますのでご安心を。
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盛り塩のやり方
盛り塩とは、陶器の小皿に円錐形に高く盛る塩のこと。古くから魔除けや運気上げ、商売繁盛などの願掛け儀式としておこなわれてきました。
元々は中国の風習で、平安時代に日本にも伝わったのが始まりです。当時、身分の高い人は牛車で街を練り歩いていました。
牛が通るタイミングで入口に塩を置いていると、塩を舐めたい牛が門前に立ち止まるのです。牛の気が済むまでに時間がかかり、その間に車の主人が店に立ち寄ったことで、商売繁盛の祈願につながったといわれています。
現在でも入り口に盛り塩を置くお店が多いですが、商売繁盛と共に、空間の浄化作用もあるためだとされています。入口に置くことで「魔」や「邪」といわれる不浄なものを避け、家に入ってこられないようにしているためです。
そんな盛り塩には、昔ながらの製法で作られた天然の粗塩を使用しましょう。合成でなく海水から作られたものが向いています。
神社で販売されているものも、もちろん使えます。そして丸や八角形などの白い陶器の小皿を用意し、真ん中に円錐形にうず高く盛ります。
塩は小さくても問題ありませんが、盛り塩を作る型などを使ってもよいです。またスプレーなどで水分を吹きかけながら成型すると、きれいな八角形に盛ることもできます。
できたら、玄関の両脇や、部屋の四隅、キッチンなどの水場など、気になる場所に置いてみてください。玄関や部屋の入口の場合は、左右対象となるよう両脇に配置するのが望ましいといわれます。
引越し先で見つける!地酒の魅力
別の地域に引っ越すと、文化が大きく変わります。地域性が出て、その土地ならではの地元のお酒を見つけるという楽しみが増えます。
土地の影響がある地酒はそれぞれに味の特徴があり、小さな酒蔵もあることから、その地域に行くことでしか出会えません。引っ越すことでその都度違った魅力に出会うことができるのです。現在は、日本酒が造られていない都道府県は一つもありません。
どこかに必ず酒蔵や酒造メーカーがあるのです。日本は、探せば必ず地酒がある。素晴らしい日本の文化でもありますので、その土地でしか買えない魅力的な地酒を探してみるとよいでしょう。
最近ではインターネットでも手軽に地酒を購入できるサービスもあります。
私たちの運営しているECサイトでは、全国の小さな酒蔵が発売している地酒を、180mlと300mlのミニサイズで飲み比べられます。
ちょうどいいサイズなので、まだ出会ったことのない日本酒にもチャレンジしやすいですよ。スタッフのおすすめは茨城県のミニサイズの日本酒飲み比べセットです。
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引越しとお清め酒のまとめ
引っ越しをして、新しい生活を気持ちよくスタートするためにお清めをおこなうのは、気持ちも新たにできるよい切り替え方法です。
まずは清酒を手に入れお清めをするほか、水拭き掃除や盛り塩も活用し、合わせて浄化をおこないましょう。
今回の記事のまとめはこちらです。
・塩は天然塩を使用する。
・入口の盛り塩は左右対称に置く。
・浄化用のお酒は日本酒で。
・引っ越し前の部屋にお酒を置いて、その状態で部屋の気を確認。
・部屋の四隅にお酒と塩をまいて浄化をする。
・すべての水回りにお酒と塩をまいて浄化する。
・最後に必ず水を流しきる。
・入浴時に湯船に入れれば、自分も浸かって浄化される。
ワインやビールで部屋を清める風習を耳にしたことがないように、清酒による浄化は外国にはない神道文化独自のお清め方法です。
地域独特の文化でもありますので、ぜひ引っ越しという区切りのタイミングで試してみたいもの。そして、行った先で地酒を探す楽しみも、引っ越しならではの楽しみです。ぜひ気軽にお酒を楽しみましょう。
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SYULIP編集部
日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。