日本酒風呂とは?実体験レビューと美容やリラックス効果の解説!おすすめの楽しみ方を紹介
「日本酒風呂って美容や健康に良いって本当?」今回は日本酒風呂の効果と実体験レポートをお届けします。
最近寒くなったこともあり「日本酒風呂」に関する質問を何回か耳にしました。インターネットで検索すると効果を紹介するサイトはあっても、実体験レビューは少なく、実際の効果が気になります。
そこで今回はインターネットで日本酒風呂専用の入浴剤を購入し「日本酒風呂」を作ってみました!
はじめに記事の内容を要約すると、
日本酒風呂の3つの効果「美肌効果」「血流促進効果」「リラックス効果」を解説し、その後に日本酒風呂の作り方と体験レビューを紹介します。
この記事を最後まで読むことで、日本酒を使ったお風呂の効能を理解でき、手軽に自宅で日本酒風呂を体験できるようになるでしょう。
日本酒風呂とは?3つの良い効果
まずは日本酒風呂に入ることで期待できる3つの効果や作用から紹介していきます。
日本酒風呂の効果①「美肌効果」
最近では日本酒を原料に含んだ美容液や化粧水が多く発売され、すでに日本酒=肌に良いものという認識も広まっていると思います。
これは、日本酒に含まれている「コウジ酸」と「必須アミノ酸」の働きが、美白・美肌効果に良い影響を期待できるためです。
「コウジ酸」シミとくすみの予防や改善に
『麹菌』の発酵過程で生成されるコウジ酸。コウジ酸の中には、チロシナーゼという成分が多く含まれています。
チロシナーゼは、酵素活性を抑制してくれる効果や作用があるため、シミとくすみの予防や改善に役立ちます。
「アミノ酸」スベスベでキメの細かいお肌に
日本酒のコクを引き出す成分でもあるアミノ酸。アミノ酸は肌細胞の原料になるので、キメの整った肌や潤いある肌の心強い味方になってくれます。
>>関連記事:日本酒を飲んで美しく健康になれる!?日本酒の美容や健康効果をまとめてみました!
日本酒風呂の効果②「血流促進効果」
他のお酒に比べて、日本酒には体温を温め血行を良くし代謝を上げる効果が含まれています。その成分がアデノシンです。
「アデノシン」のおかげで体温UP&血行促進
アデノシンは体温を温め血行を促進する働きが期待できます。血の流れが良くなると、血管を広げ血の流れをスムーズにし、冷えやむくみを改善してくれます。
血行促進効果は、肩こりや偏頭痛の解消にも有効です。また、体の芯から温まることで血行が良くなり、肌の新陳代謝が促されて美肌効果も得られます。
日本酒風呂の効果③「リラックス効果」
お風呂で温まることで期待できるリラックス効果。入浴剤やアロマオイルを入れると、心地よい香りにつつまれます。
日本酒に含まれている、穏やかで心地よい香りに包まれリラックスしてみてはいかがでしょうか。心地よい香りは脳を活性化し自律神経を整える効果があります。
日本酒風呂で「リラックス」効果を楽しむワンポイントアドバイス
香りを感じる嗅覚は脳と直接繋がっているため、自分好みの香りを演出することで、より高いリラックス効果が期待できます。日本酒単体をお風呂に入れるだけでなく、好みのアロマオイルを少し入れリラックス時間を楽しんでみてください。明かりを落とし、キャンドルを灯すことで雰囲気もアップし、リラックスできる空間を演出するのもおすすめです。
さて、日本酒風呂に入ることで期待できる3つの効果や作用を紹介した後は、日本酒風呂の作り方を解説していきます。
日本酒風呂の作り方
日本酒風呂の作り方では、①どのような日本酒を使ったら良いか、②どの程度日本酒をお風呂に入れるのか、③日本酒を入れるときのお風呂の状態を解説していきます。
日本酒は「純米酒」を使いましょう
日本酒を選ぶ場合は「純米酒」がおすすめです。純米とは文字通り米、米麹、水で造られたお酒で、日本酒の中で「純米酒」は美肌効果に良い影響を与える必須アミノ酸を多く含んでいます。
国税庁発表のデータ「全国市販酒類調査の結果(平成30年度調査分)」によると、特定名称酒のアミノ酸度平均値は、純米酒1.46、吟醸酒1.24、本醸造酒1.32となっています。
ちなみに、「どぶろく」もアミノ酸やコウジ酸が多く含まれているお酒です。少し贅沢な気分になってしまいますが、飲み余った純米酒やどぶろくがあればぜひ試してみてください。
>>関連記事:飲んでキレイになるって本当??どぶろくの美容効果
日本酒コップ1〜2杯をお風呂へ
一般家庭のお風呂サイズの場合、コップ1〜2杯(180ml〜360ml)が適量です。お酒の単位では1合瓶が約180mlですので、分量を確認しながらお使いください。
お風呂に入る直前に日本酒を入れましょう
入浴剤やアロマオイル同様に、お風呂に入る直前に日本酒を入れましょう。また熱すぎず冷たすぎない、ぬるま湯の温度(38度〜40度程度)が最適です。追い焚きがあるご家庭では温度を調整しながら楽しんでみて下さい。
ぬるま湯に入浴することで、身体もほどよく温まり、ゆったりした気分になれるため身も心も癒されます。
日本酒風呂で注意したいこと
美容効果やリラックス効果を期待できる日本酒風呂ですが、もちろん日本酒にはアルコールが含まれています。そのため小さい子供、アルコールにアレルギーがある方、敏感肌の方はお肌に合わない可能性があるため、使用は控えたほうが良い場合もあります。
初めて使用するのが不安で心配な方は、使用方法が説明されている商品を選び注意点を確認し、少量から使用してみてください。
日本酒風呂を実際に作ってみよう!
日本酒風呂の効果や作り方を解説してきましたが、実際に入ってその効果を体感してみたいと思います。今回は日本酒風呂専用のお酒「すっぴん」を使用しました。
日本酒風呂専用「すっぴん」
石川県金沢市の酒蔵「福光屋」から発売されている、日本酒風呂専用の「すっぴん酒風呂・原液」。2000mlと500mlの2種類のラインナップがあり、今回は500mlを購入しました。日本酒だけでなく化粧品関連のラインナップも豊富なため、気になる方は化粧品のオンラインストアをチェックしてみてください。
こちらの商品は化粧水として使える「純米酒すっぴん」の姉妹品として、美肌や保温、発汗効果がある入浴酒として開発された商品です。大手ECサイトのランキングでも上位表示されている商品!期待が高まります。
日本酒風呂専用「すっぴん」の使用方法
裏ラベルの表示内容を確認後「日本酒風呂」を作っていきましょう。
ご家庭の浴槽200Lのお湯に250mLを目安に加え、よくかき混ぜて入浴してください。加える量は浴槽の大きさ、入浴人数、お好みで加減してください。※公式サイト
今回は500mlを購入したため計2回楽しめます!
日本酒風呂の入り方&作り方
お風呂にお湯をはっていきましょう
日本酒風呂の作り方は入浴剤やアロマオイル同様に、お風呂に入る直前に日本酒を入れましょう。熱すぎず冷たすぎない、ぬるめの温度(38度〜40度程度)が最適のためお酒を入れる前に手でお湯の温度を確かめましょう。※高めの温度が好きな方はご自身で調整してください。
熱すぎない温度へ調整しましょう
お湯はり終了後にいよいよ日本酒風呂専用「すっぴん」を入れてきます。投入する量は半分の250mlです。
250mlの日本酒を入れていきます
日本酒を入れていくと、お湯をかき混ぜる前は、しっかり日本酒の香りを感じ、香りが浴槽全体へいきわたります。 日本酒を入れたあとに、お湯をかき混ぜていきましょう。かき混ぜることで、日本酒の香りが穏やかに感じられます。ほんのり日本酒の香りを感じるか、感じないかのレベルです。
ゆっくり日本酒風呂を楽しみました
38度〜40度の日本酒風呂にゆっくり半身浴で20分ほど浸かってみました。途中で追い焚きをして温度を調整すると良いです。
ゆっくりお風呂に浸かることで、身体の中からじんわり温まり少し汗をかき、のぼせることも無く、ほどよいポカポカ感を楽しめました。身体の芯から温まることでデトックス効果も期待できます。寒い季節に毎日入りたいお風呂です。
また、時間をかけて日本酒風呂に浸かることで、自律神経が整えられ、疲労回復につながる印象を受けました。就寝前に入ることで質の良い睡眠につながりそうです。
今回は用意しませんでしたが、次回はアロマも用意し、溜まっている疲れやストレスを浄化したいと思います!
気になってお風呂上りに…「すっぴん」飲んでみちゃいました
今回使用した「すっぴん」は食用の成分だけでできた安心、安全な入浴剤。日本酒好きとしては味わいが気になるところ。 お風呂から上がった後に、ちょっとだけ味見をしてみました。純米酒の原酒ということもあり、しっかりお酒を感じますが、想像していたよりもすっと喉を通りとても飲みやすく、ぬる燗〜熱燗で飲むと美味しそうなお酒です。温度によって変化する香りや味わいの違いを楽しんでみてください。
日本酒風呂を上がったあとは、メンテナンスを忘れずに
お風呂上がりの肌はとっても乾燥しやすいので、タオルで拭いたらまずは顔のケアを。化粧水でしっかり水分をお肌に与えたら、乳液やクリームでお肌を保湿しましょう。
化粧水だけだと水分が蒸発してしまうので、乳液などで蓋をしてあげるイメージです。また、せっかく日本酒風呂で全身美肌になったので、ボディークリームも忘れずに。
日本酒風呂の後は日本酒化粧水!インターネットで購入できるものばかりなので、私達のレビューも参考に自分にあった化粧水を選んでみてはいかがでしょうか!?色んな種類があって迷ってしまいそうなとき、ぜひ参考にしてみてください。
>>関連記事:手軽に購入できる日本酒化粧水6品を徹底レビュー!化粧水の選び方も解説
全国の温泉施設で日本酒風呂に入ろう!
最後に全国の温泉・銭湯で日本酒風呂に入れる施設を紹介します。自宅とは一味違う開放感を感じながらリラックス時間を楽しんでください。
新潟県「酒風呂湯の沢」
酒処として有名な新潟県にある温泉施設「酒風呂湯の沢」。JR越後湯沢駅のぽんしゅ館内にある温泉施設です。「ぽんしゅ館」とは新潟県内にある日本酒をとことん楽しめる施設で、新潟県の地酒の利き酒やお土産販売のコーナーが充実している観光スポットです。
駅直結にある温泉施設のため、電車の待ち時間にふらっと立ち寄れる手軽さも嬉しいです。冬の時期はスキーやスノーボードを楽しんだ後、日本酒風呂に入り新潟の地酒を楽しむのが人気の観光ルートのようです。新潟県に行った際にはぜひお立ち寄りください。
「ぽんしゅ館」名物!利き酒コーナー※写真は新潟駅
石川県「極楽湯 金沢野々市店」
極楽湯金沢野々市店では、今回紹介した福光屋の純米酒を使った日本酒風呂を温泉施設で楽しむことができます。天然温泉と純米酒風呂を交互に入浴することによって、保温効果が持続し血行促進にも繋がります。
温泉だけでなくサウナも楽しめ、お食事処も併設されているため、お風呂上がりに日本酒を楽しめるのも嬉しいですね。金沢はバス移動が便利な場所ですので、旅行で行った際には蔵元「福光屋」にも立ち寄り酒蔵見学や試飲なども楽しんでみてください。
温泉だけでなく「福光屋」のおしゃれな直売所もおすすめです!
番外編:ワイン風呂「箱根小涌園ユネッサン」
最後に番外編ということで、ワイン風呂を楽しめる箱根にある「箱根小涌園ユネッサン」を紹介します。ワインも日本酒同様に美肌効果が期待できるお風呂で、古くはクレオパトラやメアリー女王も愛したと言われています。
ワインに含まれるビタミンPは、毛細血管を強くする効果や活性酸素を除去する働きがあり、血行促進に役立つと言われています。この他にも肩こりや冷え性の改善や毛穴の引き締め効果も期待できるそうです。
箱根小涌園ユネッサンではワイン風呂の他にも「酒風呂」や「緑茶風呂」など一風変わったお風呂が沢山あります。水着着用の温泉施設のため友人や家族と一緒に行ってみてください。
日本酒風呂のまとめ
今回は日本酒のお風呂について、日本酒風呂の効果についてや日本酒風呂の作り方を紹介しました。最後にこの記事のまとめを紹介します。
- 日本酒風呂の効果は「美肌効果」「血行促進効果」「リラックス効果」
- 日本酒風呂で使用するお酒は「純米酒」がおすすめ
- 一般的なお風呂では「コップ1〜2杯(180ml〜360ml)」の日本酒を入れる
- お酒はお風呂に入る直前に入れましょう
- お風呂の温度は38度〜40度のぬるま湯程度で、ゆっくり時間をかけて入浴するのがおすすめ
- 日本酒を使った化粧水もありお風呂上がりのメンテナンスにおすすめ
日本酒風呂の解説はいかがでしたか?冬の時期だけでなく、日頃の疲れが溜まったり、お肌が乾燥していると感じたときなど、日本酒風呂に入ってリラックスしてみてはいかがでしょうか。ご自身で楽しむだけでなくプレゼントで贈っても喜ばれそうですね。お酒を飲んで酔うだけでなく、楽しい日本酒ライフを満喫してください。