おすすめの純米大吟醸を深掘り!魅力と選び方からおすすめの銘柄まで紹介

純米大吟醸は日本酒の中でも「高級で価格の高い」というイメージを持たれています。

反面、女性や初心者にも飲みやすいお酒という評価も多く聞かれます。今回は人気の純米大吟醸を深掘りして解説していきます。

純米大吟醸とは?

純米大吟醸 おすすめ

純米大吟醸とは、酒米、米麹、水だけを原料として造る日本酒。

精米歩合を50%以上とし、吟醸作りといわれる製法を用い、10度前後の低温で時間をかけて醸造されます。

純米大吟醸の特徴

原料に酒米・米麹・水以外を使用していないため、米の美味しさを十分に味わえます。

酒米は表層部をしっかり削っていることで、クリアで雑味の少ない上品な味わいを楽しめるお酒です。

また、製法の吟醸作りが醸し出す「吟醸香」は、フルーティーな甘い香りが特徴です。果物の梨やライチを彷彿とさせるようなかぐわしさがあります。

「純米大吟醸」と「大吟醸」の違い

精米歩合は50%以下と同じ条件ですが「純米大吟醸」と「大吟醸」の大きな違いは、醸造アルコールを添加しているかどうか。

醸造アルコールは日本酒の味わいのキレを良くする効果があるため、これを添加されて造られる「大吟醸」はスッキリと爽やかな味わいになります。

純粋に酒米と米麹のみで造られる「純米大吟醸」は米のコクと旨味を感じられるお酒です。

純米大吟醸の日本酒の選び方

純米大吟醸 おすすめ

好みに合わせて純米大吟醸を選んでみましょう。

甘口・辛口で選ぶ

日本酒は甘口と辛口に大きく分けられます。この味の特徴は、ラベルに記載されている「日本酒度」で表されています。

±0を基準に、日本酒に含まれる糖分が多いほど甘口(−)、糖分が少ないほど辛口(+)となります。

甘口は、お米の粘りや甘みを感じられ、辛口は甘みが少なくスッキリした味わい。どちらも、日本酒度の濃度で変わってきます。

店頭での試飲や、少量をいくつか試してみることで、好みの味わいを見つけられるでしょう。

吟醸香の違いで選ぶ

純米大吟醸は、吟醸造りという製法で醸造されます。「吟醸香」とは、吟醸造りの発酵の過程で生成される香りのこと。

「吟醸香」は生成される成分によって大きく2種類に分けられます。

カプロン酸エチル

酵母の脂肪酸合成とアルコール発酵が関連して生成されます。りんごや梨のような瑞々しい香りや、あるいはパイナップルのような甘酸っぱい香りが特徴です。

酢酸イソアミル

米のタンパク質を分解してできるアミノ酸による代謝によって生成されます。メロンやバナナのような、甘みが深くコクのある香りが特徴です。

どちらもフルーティーで日本酒初心者にも飲みやすいお酒です。香りを楽しみながら好みの日本酒を選んでみてはいかがでしょうか。

お米の種類で選ぶ

米と米麹のみで造られる純米大吟醸は、多くの酒蔵がこだわりの酒米を使用しています。その中の代表的ないくつかを紹介します。

山田錦

いわずと知れた、酒米の王様である山田錦。米の中心にある「心白」といわれる甘みの元が大きく大粒なのが特徴のお米です。

含まれるタンパク質や脂質が少ないので、雑味が出にくいのが重宝され、高級酒造りに適しています。

香り高く、味わいは繊細でまろやか。多くのファンを持つ、日本酒に最適な酒米です。

五百万石

山田錦と共に人気の酒米。心白も大きく、タンパク質も少ないので、雑味も出にくいのが特徴です。

小粒で精米時に割れやすくなりますが、良質な麹が作れると定評があります。淡麗ですっきりとした味わいになるのが特徴です。

美山錦

生産量第3位の、人気の酒米です。心白は小さいですが、精米歩合が多い純米大吟醸酒には適しているとされます。

香りは控えめで穏やか。味のクセが少なく、柔らかな味わいの日本酒が醸造される酒米です。

雄町

生産が難しく希少であるため、一時は「幻の酒米」と呼ばれたことも。

雄町に魅了された「オマチスト」と呼ばれるコアなファンがいるほど人気の酒米です。優しくふくよかな甘さと、濃醇な味わいが大きな特徴となります。

1種類の品種だけを使うこともあれば、酒米をブレンドして使用し造られることもあります。

いくつかの酒米の純米大吟醸を飲み比べてみるのも、日本酒を楽しむコツです。

一度は飲んで欲しい!おすすめの純米大吟醸酒5選

純米大吟醸 おすすめ

自分で飲む楽しさはもちろん、ボトルやラベルに凝ったものも増えてきた日本酒。特別な日のプレゼントにもおすすめの純米吟醸酒5選です。

吾有事(わがうじ)純米大吟醸 雲の上

吾有事(わがうじ)純米大吟醸 雲の上

「品質本位の酒造りで東北(奥羽)において自慢の酒を醸す。」 との酒造理念を名前の由来に持つ、山形県の奥羽自慢は、地元で1724年から続く老舗酒蔵です。

2011年の廃業の危機を若い力で乗り越え、造られた吾有事(わがうじ)。

独創性を目指しながらも、昔ながらの手間を惜しまず醸された純米大吟醸は、優しく上品な旨味と、美しい雲の上にいるような余韻が感じられるお酒です。

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千古乃岩(ちごのいわ)純米大吟醸

千古乃岩(ちごのいわ)純米大吟醸

岐阜県土岐市の千古乃岩酒造の代表的な人気の日本酒です。

甘味と栄養をたっぷり蓄えた棚田で栽培された酒米と、地下45mの三国山系伏流水から汲み上げる超軟水を使用しています。

米麹も厳密な温度管理のもとに造られており、飲み口が柔らかく後味にキレがあるお酒です。

飲み進めるほどに美味しさを感じられます。

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正雪(しょうせつ)純米大吟醸

正雪(しょうせつ)純米大吟醸

静岡県神沢川酒造場の人気のお酒。急峻の山から一気に流れる、神沢川の混じりけのない軟水が使われています。

「山田錦」や「雄町」など、その年の優良な原料米を厳選して造られています。上品で爽やかな香りを感じながらも、後味のキレの良さも味わえるお酒です。

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日乃出鶴(ひのでつる)純米大吟醸

日乃出鶴(ひのでつる)純米大吟醸

茨城県井坂酒造店で人気の純米大吟醸酒。

常陸太田市里美地区の豊かな自然の中で「飲んでうまい酒」をモットーに、1818年より酒造を続ける老舗酒蔵です。

創業200年を記念に醸造開始された純米大吟醸酒は、県産の酵母を使用し、フルーティーな香りとふくよかな米の旨味を贅沢に感じられるよう造られています。

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扶桑鶴(ふそうつる)純米大吟醸

扶桑鶴(ふそうつる)純米大吟醸

醸造元は島根県扶桑酒場。

名水との誉高い「高津川」の水を使用し、特に吟醸酒以上は仕込む量を少量に抑え、細心の注意と手間暇を十分にかけて醸されています。

食との相性を考えて香りを優しく抑え、自然な米の甘味とまろやかさを楽しめる味わいとなっています。

海外での受賞歴のある萬乗醸造の醸し人九平次(かもしびとくへいじ)や、米国でも人気が高い旭酒造の獺祭(だっさい)の純米大吟醸も魅力的です。

雑誌の記事やウエブなどの日本酒に関する情報を参考にすると、好みの一品が見つかるかもしれません。

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純米大吟醸のおすすめの飲み方

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日本酒は、温度によって味わいや香りが移り変わります。好みの温度を見つけると、お酒がさらに楽しくなるでしょう。

冷酒

純米大吟醸に最適な7度〜15度に冷やして飲む飲み方です。純米大吟醸の場合はフルーティーな「吟醸香」を楽しみたいお酒。

「吟醸香」は温度を上げるとバランスが崩れ、香りが損なわれてしまいます。

また、温度を下げすぎると米の旨味をも損なうことになるので、10〜15度前後に冷やしましょう。スッキリとした飲み口と「吟醸香」を楽しめます。

燗酒

37~55度に温めたものをいいます。

お燗では、温めると発生するクエン酸の性質から辛みが増し、純米大吟醸の持つスッキリとした甘みを損ないやすくなり、向いていないとされています。

温めすぎるのはおすすめできませんが、ぬる燗(40度前後)や上燗(45度前後)であれば香りがより華やかに感じられ、まろやかな口当たりになります。

常温(冷や)

常温(冷や)とは、冷蔵庫がなかった時代に燗酒以外の温めない(20度前後)の日本酒を(冷や)といい飲む習慣が始まりました。

常温(冷や)は日本酒本来の味わいを楽しめる温度といわれています。

季節によって常温の温度も変化するため、冷酒や燗酒とはまた違った純米大吟醸の味わいです。

純米大吟醸の極上の味わいを楽しもう(まとめ)

純米大吟醸酒は、米、米麹、水のみで造られたこだわりのお酒。

数多い日本酒の中でも口当たりが良く爽やかな香りが人気です。

純米大吟醸に力を入れている酒蔵も多く、気になったお酒を取り寄せて好みの飲み方を探してみるのもよいでしょう。

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