焼酎1杯のカロリーは約150kcal!太りづらい飲み方の紹介と一緒に食べるおつまみにも気をつけよう
「焼酎はダイエット中でも大丈夫」という情報が広まり、現代では若い女性の愛飲者が増えてきました。
焼酎は飲み口の甘いものもありますが、実際のところどのくらいのカロリーなのでしょうか。また、栄養価やダイエット中の注意点などは? 焼酎の気になるところを詳しく解説します。
焼酎1杯(100ml)のカロリー
アルコール(エタノール)にはカロリーがあり、1gは約7kcal。焼酎のアルコール度数は、規定では20度以上となっていますが、25度程度が一般的です。
たとえば25度の焼酎だとすると、100mlあたり146kcalとなります。
100mlというとコップ1杯にも満たないので、数字上はハイカロリーに見えます。ですが25度の焼酎を原液のままでずっと飲んでいる人は、おそらくほとんどいないでしょう。
つまり割って飲むことが多いため、原液がどのくらい含まれているかで、カロリーは変動するということです。
作り方や飲む量でカロリーが決まるため、その都度計算してみないと実際は分からないのが本当のところ。しかし焼酎の分類の中でも乙類焼酎であり、作られる際にさまざまな条件をクリアした「本格焼酎」と呼ばれるものは、ストレートやロックで飲むことが多いです。
これは飲み口にこだわりをもって作られるからですが、ストレートが基本となるお酒は、原液そのままのカロリーを摂るということ。飲む前に分類や飲み方が分かれば計算できます。
焼酎は太りづらいお酒なの?
イメージではダイエットという言葉とセットになりつつある焼酎ですが、なぜそのようになったのでしょうか。ダイエットや健康的だといわれる2つの成分を解説します。
糖質
焼酎は糖質ゼロ。独特のあの甘さは蒸留酒だからこそ楽しめる醍醐味です。
米やぶどうなどを発酵させて作る醸造酒は、その味わいや甘さは糖質の甘味によるものですが、それに比べて焼酎のような蒸留酒は、蒸留という工程を経て濃度を高めているため、造成過程で糖質は飛んでしまうのです。
ワインや日本酒などの醸造酒との違いはここです。
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しかしアルコールにはカロリーがありますので、カロリー0という表記ではありません。ダイエット=カロリーのないお酒ではないので注意。
しかしこのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、活動で消費しやすいエネルギーであるため、蓄積しにくいカロリーだといわれています。これがダイエットに良いといわれるゆえんです。
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プリン体
プリン体とは、ほとんどの食べ物に含まれており、体内に入ると尿酸に変化する成分のこと。通常は排出されますが、排出量以上に食べてしまうと、体内に蓄積され痛風などの病気を引き起こします。
気になるプリン体ですが、焼酎の含量はゼロ。蒸留過程で取り除かれてしまいます。プリン体を気にしている方には安心でしょう。
蒸留酒は蒸留という工程で、不純物を飛ばしてアルコールのみを残して濃度を上げる製法であるため、アルコール度数は高めなお酒が多いのが特徴です。その分含まれない栄養も多く、これをメリットとして選んでも良いでしょう。
麦・米・芋・泡盛の中でカロリーや糖質が低いのは?
原料がさまざまにある焼酎ですが、麦焼酎と芋焼酎は同じ乙類焼酎であるため、どちらもカロリーはゼロ。蒸留の過程で原料の影響はほぼ消えてしまいます。
沖縄でよく飲まれる泡盛も、同じ蒸留酒であるため糖質もタンパク質もゼロです。カロリーはアルコールのみとなります。アルコール度数30度の泡盛なら、100mlあたり168kcalとなります。
カロリーの低い焼酎の選び方
アルコール度数が低ければカロリーも低くなるため「度数の低めのお酒が太りにくい」という結果になります。加えて、割って飲むのに向いている焼酎なら、アルコールの摂取量を減らせるため、カロリーを下げることができます。具体的に販売されている商品名でご紹介します。
・日向あくがれ 芋焼酎 あくがれ蒸留所 乙類焼酎
・ピュアパック トウモロコシ・サトウキビ糖蜜、大麦宝焼酎 甲類焼
・二階堂 麦焼酎 二階堂酒造 乙類焼酎
・多苑 麦焼酎 多苑酒造 乙類焼酎
・泥亀 芋焼酎 大島酒造 乙類焼酎
・黒霧島 芋焼酎 霧島酒造 乙類焼酎
カロリーを抑えた焼酎の飲み方
カロリーを抑えたいなら、焼酎を何で割るかが重要です。口に入るすべてのもののカロリーを考えて、お酒を控えるだけでなく、おつまみにも気を付けてみましょう。
焼酎を割るのはお水やお湯が太りづらい
割りものはアルコールにさらに混ぜて飲むものですから、高カロリー飲料では太りやすくなります。甘いジュース類やフルーツなどが入った炭酸水の種類に注意しましょう。割りもののカロリーは真っ先にチェックするポイント。成分表示などを見て低カロリーを心がけましょう。
割りものがなくても、水割りやお湯割りでOK。これらはアルコールを薄め、身体にも刺激が少ないので、健康的に飲むならベストといえます。次いでカロリーゼロ炭酸割りも良いでしょう。炭酸水ならカロリーがないだけでなく、炭酸の効果で満腹感が出やすくなります。少量で満足を得やすいので、飲みすぎ予防にもなりおすすめです。
そして、割って飲むときは、乙類焼酎よりも甲類焼酎のほうが合います。原料の香りや味わいが残っていないので、すっきりとしたクリアな味わいが甲類焼酎の特徴。割りものの良さを殺さず、すっきり飲めるので、クセが気になる方でもおすすめです。
カップ1杯 120ml
水割り 焼酎1対水1の場合 84kcal
お湯割り 焼酎6お湯4の場合 100kcal
炭酸割り 焼酎1お湯3の場合 42kcal
ストレートはダイレクトにカロリーをとるため、ダイエットを考えるならおすすめできない飲み方です。割って薄めることでカロリーを減らすよう、美味しく低カロリーで飲める方法を考えてみましょう。
お水をしっかり補給
「やわらぎ水」をご存知でしょうか。お酒と一緒に飲む水をこのように呼びます。お酒を飲む前に軽く水を飲み、お酒を飲んでいる最中も水をこまめに飲んでおくと、全体の飲酒量が減り、飲みすぎを防ぐことができます。
飲みすぎなければカロリーを取りすぎることもないため、量もほどほどに抑えられ、飲み足りない感覚がないので満足感も得られる方法です。酔いすぎも防止できるので、量を調整するためのやわらぎ水は、体調のためにも良い習慣といえるでしょう。
▼お酒を飲みながら、やわらぎ水を上手に摂取しましょう。
和らぎ(やわらぎ)水とは?日本酒と上手に付き合う3つの効果を解説!おつまみに気をつけよう
酔いが回ってくると、料理もおいしくなりついつい進んでしまうもの。飲む前は控えようと思っていても、何となくの雰囲気で手を伸ばしてしまうことも。このような時は、揚げ物や炒め料理のような油もの、糖質たっぷりの〆料理など、ハイカロリーのおつまみに注意しましょう。
カロリーの低いおつまみである枝豆やサラダ、冷奴などを先に食べ、お腹を満たしておくのもよい方法です。飲む前にこれらを注文し、早い段階で「料理はこれ以上頼まない」と決めておくと、ダラダラと頼み続けることもなく、カロリーを増やすことなく食事を終えられます。
ミニサイズのお酒ならコントロールしやすい
ダイエットに取り組んでいる時に気をつけたいのが、お酒を飲みすぎてしまうこと。
焼酎だけでなく、ビール、ワイン、日本酒など、少量であれば摂取するカロリーに大きな影響はありません。
そのため、お酒の飲み過ぎを未然に防ぐことができれば、適度な飲酒を実現することができます。
私たちのおすすめは、購入するお酒の量を小さくし、ミニサイズでお酒を楽しむ方法です。またサイズを小さくすることで、飲み比べも楽しめるのも嬉しいポイントです。
たとえば、島根県の3つの酒蔵から発売されている日本酒であれば、特徴の違う3種類のお酒を楽しむことができます。
フルーティーな味わい、スッキリした後味、お米由来のふくらみのあるお酒を楽しんでみてください。おすすめです!
まとめ
焼酎はカロリーが少なく、糖質やプリン体などが含まれないことから、ダイエットでも問題ないことが分かりました。ですが、飲みすぎれば本来持っているカロリーが気になります。ダイエット中でも楽しめる飲み方は
・カロリーのない飲み物で割って飲む
・やわらぎ水を忘れずに飲む
・おつまみのカロリーを抑える
これらのポイントを押さえるよう心がけましょう。お酒が毎日の敵にならないよう、工夫をしながら上手に付き合っていきましょう。
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SYULIP編集部
日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。