和らぎ(やわらぎ)水とは?日本酒と上手に付き合う3つの効果を解説!
お酒と上手に付き合う方法としておすすめなのが、お酒の量をコントロールしたり、お酒と一緒にチェイサーを飲むことです。
日本酒はビールやチューハイに比べアルコール度数が高く、ついつい同じペースで飲むと、気が付いていたら酔っ払っていたといった経験があるのではないでしょうか。
そこで今回は上手にお酒と付き合う方法として「和らぎ(やわらぎ)水」を解説していきます。
やわらぎ水の3つの良い効果や飲み方、またお店での注文の仕方を紹介します。読み終わる頃には、お酒との上手な付き合い方を理解している状態になるでしょう。
和らぎ(やわらぎ)水とは?
まずは「やわらぎ水」の言葉の意味から解説していきます。
やわらぎ水とは日本酒やお酒を飲む合間に一緒に飲むお水(チェイサー)を指します。
チェイサーを辞書で引いてみると、
ウイスキーやスピリッツなどの強い酒をストレートで飲んだあとに追いかけて飲む水、または清涼飲料をさします。通常は水が用いられますが、ソーダ、ジンジャエール、さらにはビールなどを好む人もいます。
日本酒はウィスキーやスピリッツに比べアルコール度数は低いですが、日本で一般的に飲まれているビール、チューハイ、ハイボールに比べるとアルコール度数は高いです。
そのため上手に日本酒と付き合う上で「やわらぎ水」を飲むことが大切になってきます。
やわらぎ水の3つの効果
つづいては、やわらぎ水の3つの効果①「二日酔い防止」、②「脱水症状を防ぐ」、③「リフレッシュ効果」を解説していきます。
効果①「二日酔い防止」
二日酔いの原因はアルコールの摂りすぎが影響してきます。
アルコール度数がビールなどと比べて高い日本酒は、二日酔いになりやすいと言われがちですが、一番の問題は「飲み方」と「飲む量」が影響してきます。
日本酒一合に含まれているアルコール量はビール500mlと同程度ですので、ビールを飲む感覚で日本酒を飲むとアルコールが回りやすくなるのも当然かもしれません。
その際に有効となるのが「やわらぎ水」です。やわらぎ水を飲むことで、日本酒を飲むペースをゆっくり調整できたり、酔いを抑え摂取するアルコール量を薄める効果が期待できます。
日本酒一合に該当するアルコール量
上の図は日本酒一合に含まれるアルコール量をその他のお酒で計算したものです。
お酒の量をコントロールするには「総アルコール量」を把握する必要がありますが、飲んでいる時に計算するのではなく、事前にどれくらいのアルコール量がそれぞれのお酒に含まれているか確認するとよいでしょう。焼酎やウィスキーなどはアルコール度数が高いため、日本酒同様に和らぎ水を摂取するように心がけましょう。
ちなみに、厚生労働省が定める基準飲酒量は、一日平均のアルコール量が約20gです。おおよそ日本酒一合分に相当しますが、アルコールの分解は人それぞれですので、ご自分の体質や体調に合わせて飲みましょう。
より詳細の情報は参照ページや関連記事で解説しています。
※参照
「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する「厚生労働省 健康日本21 アルコール」
>>関連記事:【徹底解説】日本酒一合はどれくらい?気になるカロリーやアルコール量は?疑問を解決!
効果②「脱水症状を防ぐ」
お酒を飲むとトイレが近くなる人も多いのではないでしょうか。
その理由は、アルコールは利尿作用があるため、お酒を飲むと排尿を促し、水分を体内から排泄します。
そのため、お酒だけを飲み続けると、体内がカラカラの脱水状態になり、体内のアルコール濃度も高まり、頭痛、めまい等の症状に繋がることがあります。
脱水症状を防ぐ目的として、日本酒を飲む時はやわらぎ水を意識的に飲むことを心がけましょう。
効果③「リフレッシュ効果」
やわらぎ水を飲むことで口の中がリフレッシュでき、料理やお酒をより楽しむことができます。
特に日本酒の飲み比べを楽しむ時には、次のお酒を飲む前にやわらぎ水を口に含み、口の中を一旦リセットすると、より飲み比べを楽しめることになるでしょう。
お酒を飲む時に水分を摂ることに気をつけていても、体調や飲酒量によって、二日酔いになってしまうこともあるかもしれません。
もし二日酔いになってしまったらこちらの記事を参考にしてください。二日酔いを軽減させる方法を紹介しています。
>>関連記事:二日酔い大丈夫??飲む前と後の対策法とおすすめ商品【コンビニ編】
やわらぎ水の飲み方は?
ここからはやわらぎ水の飲み方を解説していきます。
お水を飲むタイミングとして効果をより実感したいのであれば、日本酒と交互にお水を飲むことをおすすめします。
また日本酒とやわらぎ水は1:1の割合で飲むことで体内のアルコール濃度を薄めることができます。さらに、一口ごとにお酒の香りや味を存分に感じられるようになるでしょう。
やわらぎ水を頼んでみよう!
やわらぎ水の効果と飲み方を理解したあとは、実際にお店でやわらぎ水を頼んでみましょう。
居酒屋では「お水」と頼むのが無難
これまでに大衆居酒屋で、何度か「やわらぎ水ください」と注文してみましたが、店員さんの反応はというと「・・・はい??」。
自分自身に置き換えてみても「やわらぎ水」という単語を普段の生活で使用することはほとんどありません。
そのため一般的な大衆居酒屋では「お水」や「チェイサー」をお願いするのが無難かもしれません。
日本酒専門店や寿司屋では「やわらぎ水」
日本酒に力を入れている飲食店やお寿司屋さんでは「やわらぎ水=お水のチェイサー」と理解しているお店が多い印象です。
試しに何軒かのお店でやわらぎ水を注文してみましたが問題なく注文できました。
日本酒にこだわったお店や酒蔵直営のレストランでは、日本酒の仕込み水を「やわらぎ水」として提供してくれるお店もありますよ。
番外編:日本酒を割って飲む
そのまま飲んでも美味しい日本酒ですが、原酒などの一般的な日本酒と比べアルコール度数が高い日本酒の場合、氷を入れてオンザロックで楽しんだり、お水を加えて温める「割り水燗」もおすすめです。
割り水燗の作り方は、日本酒に1〜2割のお水を加えて温めてみてください。口当たりや味が柔らかくなり、温めることで感じやすくなるアルコールの刺激を抑えることもできます。
ロックで飲む
次に紹介するおすすめの飲み方は、グラスに氷を入れ日本酒を注ぐオンザロック。特に暑い夏にはぜひ試してほしいです。
日本酒はチューハイやビールに比べアルコール度数が高いため、氷を入れることで、ほどよくアルコール度数が薄まり飲みやすく感じます。
日本酒の中でも加水(調整用のお水)されていない「原酒」や火入れ処理をしていない「生酒」がおすすめです。
炭酸で割って飲む
日本酒を炭酸で割る「日本酒ハイボール」。最近ではハイボール専用の日本酒も発売されています。
グラスに氷を入れて、日本酒と炭酸水を1:1の割合で作りましょう。日本酒を飲み慣れていない方は、日本酒と炭酸水1:2の割合など、お好みで調整してみてください。
華やかな香りを楽しめる「吟醸酒」や冷やして美味しい「爽やかタイプ」の日本酒がおすすめです。
>>関連記事:【日本酒の美味しい飲み方とアレンジ8選】基本的な楽しみ方を知る!日本酒を楽しもう!
やわらぎ水のまとめ
今回はやわらぎ水について、その効果や楽しみ方を解説してきました。最後にこの記事のまとめを紹介します。
- やわらぎ水とはお酒と一緒に飲む「お水のチェイサー」を指す
- 効果①「二日酔いを防ぐ効果」
- 効果②「脱水症状を防ぐ」
- 効果③「リフレッシュ効果」
- やわらぎ水と日本酒は1:1の割合で飲みましょう」
- 日本酒専門店やお寿司屋では「やわらぎ水」で一般的に通じる
- 日本酒をお水で薄めたり氷を入れて楽しむのもおすすめ
やわらぎ水の解説はいかがでしたか?お酒を飲むときはお水を飲むことを忘れずに、上手に日本酒と付き合ってみてください。