【台湾料理✕日本酒】お家で簡単2品!鶏肉&水餃子と日本酒
日本酒と世界の料理レシピを紹介し、日本酒の楽しみ方を色々探っている本企画。今回のテーマは「台湾料理×日本酒」。
日本でもよく耳にするほど、身近になってきている台湾料理。特に有名なのが、台湾スイーツ!!タピオカや豆花など、一度は食べたことがある人も多いのではないでしょうか?
今やデザートはどこでも購入できるイメージですが、せっかくだから台湾料理も食べてみたい!という方もいらっしゃるはず。
今回はとっても簡単な台湾料理2品とおすすめ日本酒を、サイト運営メンバーで栄養士の大内がご紹介したいと思います。
台湾料理「三杯鶏」「水餃」と日本酒を紹介
今回ご紹介する台湾料理は味が染みててお酒もご飯も進む「三杯鶏(サンベイジー)」と、皮がもちもちな「水餃(スイジャオ)」を紹介します。どちらも台湾のソウルフードのような料理で、日本でも簡単に食材が手に入るのでご自宅で手軽に作れるのが嬉しいポイントです。
最後にご紹介するのは、ラベルにひかれて購入した「杜氏に内緒で蔵人のこっそり蔵出し純米原酒 加賀の酒」。原酒(加水していない日本酒)なので、しっかりとした味わいが特徴的でした。
調理手順も参考にしながら、台湾料理と日本酒を楽しんでください!
味が染みててお酒もご飯も進む「三杯鶏(サンベイジー)」
台湾料理三杯鶏(サンベイジー)ってなに??
台湾には「三杯」という合わせ調味料があります。これは、酒・醤油・胡麻油を1杯ずつ加えて作る味付けのことです。その三杯を使って鶏肉を煮込んだ料理が「三杯鶏」。調味料と一緒に生姜やニンニク・バジルなどを入れることもポイントです。
イカを三杯で煮込んだ「三杯中卷」
実際には台湾の黒豆醤油や台湾バジルを使用しますが、日本ではなかなか手に入りにくいため、今回はおうちにある醤油とスーパーで手に入るバジルを使います。鶏以外にもイカを三杯で煮込んだ「三杯中卷」も有名です。
鶏肉を焼いたらじっくり煮込みましょう「三杯鶏」
鶏モモ肉 小2羽(500g)
バジル 適量
ニンニク 2~3片
生姜 1片
★砂糖 大さじ1
★醤油 大さじ2
★酒 大さじ2
胡麻油 大さじ2
三杯鶏の作り方
①鶏肉は一口大に切る。 ②①と分量外の酒(大さじ2)を袋に入れて、もみこむ。
③ニンニクは半分に切り芯を取り、生姜はスライスする。 ④フライパンにごま油と③を入れて香りが出るまで熱し、そこに②を加えさらに炒める。
⑤鶏肉に焼き色が付いたら、★を入れて蓋をして弱火で10分ほど煮込む。 ⑥バジルをちぎりながら入れ、さっと炒めたら完成。
バジルは炒めすぎると黒くなってしまうので、さっと炒めましょう
鶏肉はぷりぷりで味が染みってて、とても美味しいです♪台湾の方は、ご飯やおかゆと一緒に食べるようです!タレが濃いめなので、確かにご飯とも合いそうです!
ちなみに、今回で12回目を迎える「日本酒✕世界の料理」特集ですが、おなじアジア圏の韓国料理もとってもおすすめ!
>>関連記事:日本酒と韓国料理でカンパイ!自宅で簡単に作れる韓国おつまみと日本酒のペアリング
皮がもちもちな「水餃(スイジャオ)」は外せません
水餃(スイジャオ)ってなに??
水餃とは水餃子の事!日本では餃子といえばお米がつきものですが、台湾では餃子自体が主食となることが多いです!台湾の水餃は皮がもちもちで厚めなので、食べ応えがあります。その為餃子を主食として食べることが多いのかもしれません。
ちなみに、焼き餃子は「鍋貼」といって日本でいう棒餃子が主流です。台湾に行くときは覚えておくと、食べたいものが頼めますね!
今回は手軽に餃子の皮は購入して「水餃」を作ります
キャベツ 1/4個
ニラ 1/2束
豚ひき肉 400g
ネギ 1/2本
生姜 1片
☆塩コショウ 適量
☆胡麻油 小さじ2
☆酒 小さじ1
☆醤油 大さじ1.5
水餃子の皮 2袋 ※もちもち食感の皮を購入しました。
塩 小さじ1
水餃の作り方
①キャベツはみじん切りにして、塩小さじ1をふり10分ほど置く。 ②ニラは1cm、ネギは粗みじん切りにする。 ③生姜はすりおろす。
④ボールに豚ひき肉と☆と③を入れて粘りが出るまで良く混ぜる。 ⑤よく水を切った①と②を④に入れてさらに混ぜ合わせる。
キャベツの水は良~く切らないと餡がべちゃべちゃで美味しくなくなるので要注意です。
⑥皮に包んでいく。
今回作りやすい分量で作っているため、すこし多めに餃子ができました!多いなと思ったときはここで冷凍しておきましょう。
⑦鍋にたっぷりのお湯を沸かして、そこに包んだ餃子を入れ茹でていく。
⑧お皿に盛り付けて、たれを添えたら完成。
今回は台湾風にポン酢に豆板醤をといていただきます!皮はもちもち、餡には野菜がたっぷりで食感が楽しくパクパク食べてしまいました!確かにお米はいらないかも…豆板醤がピリッと効いてクセになりそうです。
ところで中華圏以外でも餃子の食文化が発展しているってご存知でしたか?ジョージア料理でも水餃子や小籠包のような「ヒンカリ」という料理と一緒にお酒を楽しみました!
>>関連記事:日本酒と世界の料理!ワイン発祥の地といわれるジョージア料理と日本酒を楽しもう!
台湾料理と一緒に飲んだ日本酒
こっそり純米原酒
少し独特な香りを感じました。口に含むとほのかな甘みを感じた後に、ややどっしりとした日本酒の味わいを感じ、飲んだ後の口の中でも芳醇な香りが残ります!!
ラベルにひかれて思わずジャケ買い!!
「杜氏に内緒で蔵人のこっそり蔵出し純米原酒 加賀の酒」と紙のラベルに書いてあったため、今回は完全にラベルにひかれて購入してしまいました!!
昔蔵人は、杜氏に見つからないように、夜な夜な親樽からこっそりとその酒を小樽に詰めて古新聞などに包み、その酒を隠れて飲んでいたそうです。原酒は、時間と共に、微妙に味わいに変化があって、それは我慢できないおいしさだったとのこと。蔵人の思いを今に伝えるために、「こっそり純米原酒」を造ったそうです!
ジャケ買いでしたが、味のしっかりした料理にも合うという事なので、今回の台湾料理とも相性が良かったです♪
最後に『台湾』について少しお勉強しましょう
台湾(正式名称:中華民国)は台湾本島とその周辺の諸島からなる島国で、東京からは飛行機で約4時間ほど、沖縄からだと約1時間30分程で行くことができます。時差も1時間ほどしかないため、比較的旅行しやすい国です。 台湾は夏が長く冬が短いため、年間を通して日本より温暖な気候です。観光におすすめのシーズンは、3月~5月と10月~11月頃。比較的過ごしやすい気候なので、観光にはちょうど良さそうです♪ただ、朝晩の温度差はあるようなので、1枚羽織る物があると安心です。夏は気温も湿度も高く、台風も多いため旅行は避けた方がいいでしょう。
台湾のおすすめ観光スポット
ノスタルジックな街並みの「九份」
台湾北部にある小さな町。昔ながらの街並みを楽しめると同時に、雑貨や台湾グルメやお茶なども楽しむことができます。また夜になると提灯が灯り幻想的な雰囲気になります。 街中の細い路地や茶芸館「阿妹茶酒館」は、「千と千尋の神隠し」に出てくる風景ににそっくり♪映画の世界に迷い込んだかのような気分が味わえます!
台湾といえばやっぱり夜市
台湾の首都台北市で一番大きな夜市「士林夜市」。台湾グルメやお土産や洋服など様々な商品が売っています。地元の方はもちろん、世界中から観光客が訪れ多くの人で賑わう場所です。
日本でも流行したタピオカドリンクやかき氷、巨大なフライドチキンなど食べ歩きが楽しい!!ただし、賑わっている分スリなども多く発生しているため、十分に注意しましょう。
「十分」でランタン飛ばそう
台北から約1時間ほどの場所にある十分では、毎年ランタン祭り「平渓天燈節」が開かれます。願いを込めた無数のランタンが夜空に放たれる風景は絶景!一生に一度は見ておきたいですね♪
なかなかお祭りのときに行けないという方でも、ランタンを飛ばす体験なら十分でできます。ツアーに参加するのもよさそうです!
台湾の食文化について
台湾の食文化は、中華料理が基本で脂っぽいイメージですが、味付けは控えめなものが多いです。また、様々な国からの食文化も持ち込まれており、日本食など他の国の食事も楽しめます。 食事のマナーでは、日本料理のような厳しいマナーはありません。日本同様にお箸を使うのが一般的ですが、日本ではマナー違反とされる刺し箸や箸渡しなどはOKとされています。
台湾ではOK日本ではNGのお箸マナー
・刺し箸:おかずに箸を刺して取ること
・箸渡し:箸と箸で食べ物をつかむこと
・渡し箸:食事途中、食器に箸を渡して置くこと
・ねぶり箸:箸をなめてキレイにすること