ホワイトリカーと焼酎や日本酒の違いを解説|美味しい果実酒を作ろう!

果実酒を作るなら、ホワイトリカーが必須。オリジナルリキュールを造る時の定番の焼酎ですが、どんな焼酎なのかご存知でしょうか。焼酎の分類や、日本酒との違いなども含めて、詳しく解説します。

ホワイトリカーとは?

ホワイトリカー

ホワイトリカーは焼酎の一種。梅酒の時期になると特に目にするお酒ですが、焼酎の分類である「甲類焼酎」に分類されています。

甲類焼酎は何度も蒸留を繰り返されることで、原料の風味や雑味が取り除かれ、すっきりとしたクリアな味に造られています。そのためほぼ無味無臭といわれることも。

水分を飛ばし蒸留を繰り返すことでアルコール度数も高くなるため、カクテルなどにして割って飲まれることが多い焼酎です。ホワイトリカーでオリジナルの果実酒やリキュールを作る人が多く、私たちの日常にある焼酎といえます。

ホワイトリカーと焼酎の違い

焼酎は、甲類焼酎と乙類焼酎という2つに大きく分かれています。これらは使われている原料や製造方法、味わいや香りに至るまで違っていますので、好みが分かれたり、目的によって使い分けたりしています。

ホワイトリカーはそのうちの甲類焼酎に属しており、甲類焼酎の良さが最大限に活かされた焼酎となっています。この2つの違いは以下のとおりです。

甲類

ホワイトリカー

「連続蒸留機」によって造られ、何度も蒸留されるのが甲類焼酎の造り方の特徴です。連続蒸留焼酎と記載されている場合もあります。

蒸留を繰り返すことで、沸点の低いアルコールは蒸発し、高濃度のアルコールだけが残っていく方式です。その過程で混ざっている原材料の風味が飛ばされ、味がクリアになっていきます。

その結果、混ざりものがなくすっきりした味わいになり、どの飲料と混ぜて作っても味を邪魔しないお酒になっていくのです。甲類焼酎はこのような特徴から、オリジナルのリキュールを作るにはぴったり。

アルコール度数は36度未満と定められていますが、実際の商品はメーカーによってさまざまなものがあります。

乙類

ホワイトリカー

「単式蒸留器」という一度の蒸留で作るのが乙類焼酎です。そのため原料の風味がまだまだ残っており、芋や麦、米などの特徴的な味わいによって個性を楽しめるお酒です。

一般的に焼酎という場合はこの乙類焼酎を指します。規定では45度以下と決まっており、連続蒸留焼酎よりも高い値に定められています。

最近では「本格焼酎」と呼ばれるものもありますが、これは乙類焼酎の一つ。乙類焼酎という呼び方が「レベルが低い焼酎」だと思われることを造り手が嫌がり、そのような印象にならないように新たな基準で作られました。

本格焼酎と名乗るには主に添加されるものや原料の種類が指定されています。さまざまな条件があり、クリアしたもののみが記すことを許されているのです。

ホワイトリカーと日本酒の違いは?

お酒の製造方法は醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つに分けられていますが、日本酒はそのうちの醸造酒であり、蒸留酒のホワイトリカーとは製造方法が大きく異なります。

日本酒も焼酎も簡単に加工してオリジナルのお酒が造れることから、似たもののように見えますが、味も香りも大きく違っています。それは原料を発酵させたまま飲む醸造酒の風味が個性的であり、そのあと蒸留という過程を経て飲まれる蒸留酒とは異なる段階で我々の口に入るから。以下のような違いがあります。

蒸留酒|ホワイトリカーなど

ホワイトリカー

蒸留酒はスピリッツとも呼ばれるお酒。蒸留酒である焼酎は、醸造したお酒をさらに単式蒸留機もしくは連続蒸留機で蒸留させて造ります。

そのうち何度も蒸留される甲類焼酎は原料の香りや味が飛ばされ、特徴のほとんどないクリアな焼酎が出来上がることになります。

蒸留回数の多いものは気化したアルコールを集めるため濃度が高くなり、醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。

蒸留の限界である96度まで上げることができ、実際に消毒にも使われているウォッカの一種「スピリタス」がその例です。

蒸留後は飲めるような状態ではないものも多く、貯蔵して一定期間を寝かせて仕上げられます。ウィスキーのように木製樽などを使って香りをつけて特徴を出すものもあり、香りが個性の一つとなっています。

醸造酒|日本酒など

日本酒

米などの原料を発酵させてそのまま飲むもの。蒸留しないため、酵母菌のみでのアルコール発酵となりますが、アルコール度数には限界があるため20度程度が最大です。

原料の癖や香り、味わいなどがダイレクトに伝わるお酒に仕上がるのが特徴で、発酵の度合いは一番美味しくなったタイミングでストップしています。日本酒のほか、ワインやビールなどが代表的なものです。

醸造酒には単発酵酒、単行複発酵酒、並行複発酵酒という3種類の方法があります。

単発酵酒は、果実などの甘みの強いものを使って作る方法で、原料を糖化せず酵母を加えるだけのもの。ワインやシードル、乳酒など、元々甘みの強い材料で作られるお酒がこれに相当します。

単行複発酵酒は、糖分の少ない原料に含まれるでんぷんを糖に分解させ、そこに酵母を加えて発酵させて造ります。たとえばビールがこれに当たり、糖質の少ない麦のでんぷんを一度糖に分解させ、麦汁にしてから発酵させてビールにしています。

並行複発酵酒は、糖分とアルコールを同時に造る方法です。たとえば日本酒がこれに当たります。日本酒の原料である米に麹菌を加えると、でんぷんが麹になり、さらに発酵してアルコールが生み出されることでお酒が出来上がります。

このような製造の微妙な違いでそれぞれのお酒に個性が生まれていきます。

ホワイトリカーは果実酒用に使う事が多い

ホワイトリカー

果実酒はホワイトリカーが必須。これはたくさんある焼酎の中でも、蒸留を繰り返し雑味や風味が目立たなくなった甲類焼酎が向いているからです。

果実の香りや味わいを邪魔するものがなく、果実の良さを存分に生かせるから。乙類焼酎では原材料の風味が残り、果実の香りや味わいを邪魔してしまうので、向いていません。

ホワイトリカーのような無味無臭に近いものが求められるのです。またホワイトリカーは何度も蒸留することで高濃度のアルコール度数となっていることは、上記にも記しました。これは殺菌作用にもなり、果実酒を長持ちさせることにも活かされているのです。

日本酒や焼酎でも果実酒は作れる?

アルコール度数の高いものなら、果実酒を作ることも可能です。ただし、日本酒や乙類焼酎の中でもアルコール度数20度以下のものは酒税法に抵触するため、使うことができません。

しかし日本酒の規定には「22度以下のもの」という決まりがあるため、これらを踏まえると、日本酒なら21度・22度のものしか使用できないことになります。

法的には可能に思えますが、アルコール度数が低いため、殺菌力も低く、現実として技術的には難しいでしょう。

一般焼酎の中でもアルコール度数が高めなら使用が可能です。しかし原材料の香りが独特の風味となり、果実の良さを邪魔するかもしれません。

ホワイトリカーをそのまま飲んでも美味しい?

ホワイトリカー

他の甲類焼酎と同じように、ホワイトリカーはそのままでも飲むことができます。しかし無味無臭に近く、いかにもアルコールくさい感覚になる人も多いものです。

アルコール度数も高い焼酎ですので、のど越しや香りを味わうこともできないのが寂しいところ。そのままよりも、フレーバーや味を付けて飲むのが良いでしょう。ストレートはアルコールの吸収も早く、楽しむ前にすぐに酔ってしまいそうです。

まとめ

美味しい果実酒を作るなら、ホワイトリカーを使いましょう。果実特有の甘さ、香りの良さ、味わい深さを殺すことなく、うまみを上手に引き出すことができます。

その秘密は、アルコール度数が高く、蒸留されていることでクセのないお酒になっているため。そのまま飲むよりも、オリジナルのフレーバーや味をつけて、工夫をして楽しむことができます。

▼関連資料:焼酎に関する法令(国税庁)
https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-shochu.htm

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日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。

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