飲みやすくて奥が深い「水のような日本酒5選」コンビニで買えるものも紹介

日本酒にとって「水みたい」という感想は、最高級の褒め言葉です。

「飲みやすい」という意味では初心者向きであり、「奥が深い」という意味では玄人向きでもある、どんな人でも楽しめる素晴らしい日本酒。

私もそんな「水のような日本酒」の魅力に取りつかれた1人で、仕事・プライベート問わずそのような日本酒を探しては飲み、また探しては飲む日々。

そして、その澄んだ味わいの中に見える蔵人達の見事な仕事に感じ入っては、ため息をもらす毎日です。

今回は、そんな日々の中で出会った「水のような日本酒」の中でも、選りすぐりの5つを紹介。

また、合わせて「全国のスーパー・コンビニで買えるもの3選」「ネットで買えるもの3選」も紹介します。

水のように飲める日本酒を探している方が、必ず好みの日本酒に出会えるように全力を尽くして執筆しました。ぜひ参考にしてみてください。

「水みたいな日本酒」5選

世の中には素晴らしい日本酒がたくさんあるので選ぶのには本当に苦労しました。

ここには載せられなかった「不動 軽快辛口」など、他にも紹介したい銘柄は山のようにあります。が、文字数の関係で泣く泣くこの5種類にまで厳選しました。

その分、どこに出しても恥ずかしくないベスト5となりました。では早速ご覧ください。

播州一献 超辛 純米吟醸(兵庫・山陽盃酒造)

播州一献

浅草の日本酒イベントにて。隣で飲んでたマダムも「水みたい」と言ってました。

 原料に使う水のミネラル分が少ないほど柔らかで軽快な酒に仕上がりますが、こちらは兵庫県の揖保川水系の軟水を使用。

水のような清涼感の中に、バランスの良い酸と甘みで日本酒の味わいが程よく感じられ、どんな料理とも合わせやすいお酒です。

華やかな香りや日本酒の甘みがよほど苦手でなければ万人におすすめできます。

▼山陽盃酒造公式サイトの情報はこちら
播州一献 超辛 純米吟醸(山陽盃酒造公式サイト)

PROUD EXTREME DRY (三重・瀧自慢酒造)

超辛口を謳う特別純米酒。雑味とは無縁の米の旨み、そして角のない口当たりが「日本酒らしさ」と「水のよう」という矛盾する味わいを両立させています。甘さを抑えて、旨みと水のような飲み口を両方味わいたい方におすすめです。

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PROUD EXTREME DRY(IMADEYA)

山本 純米吟醸(秋田・山本酒造)

山本 純米吟醸

日本酒バー・チルラボで飲んだ山本

口に含んだ直後の口当たりが優しく、あとから染み渡る味わいがまたスッと消える様が「水のよう」に感じられる日本酒でした。

日本酒らしい米の旨味と甘み、酸味がおだやかに、しかし確実に感じる日本酒。
「水みたい」でありつつ、誰の口にも馴染む「ジューシーな飲みごたえ」を味わいたい方におすすめです。

▼山本酒造公式サイトの情報はこちら
山本 純米吟醸(山本酒造公式サイト)

小野桜 特別純米(岐阜・山内酒造)

ひとくち含むと、「本当にAlc15%もあるのか?」と思えてしまう軽い飲み口。そして次に感じるのは何とも表現しがたい、例えるなら泡盛にも似た独特な風味

人によっては雑味ともとれそうな味わいですが、それでいてそのひとクセある味わいがスッと何事もなかったように消えていく様がとても面白い。

余談ですが、新藤酒造(山形県)の「雅山流 魂 純米」というお酒もかなり似たものを感じます。水みたいな日本酒の中でも、ひとクセある、ユニークなものが飲みたい方におすすめです。

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山内酒造のお酒(山内酒造公式サイト)

千古乃岩 純米吟醸(岐阜・千古乃岩酒造)

千古乃岩

SYULIPで購入できる180mLサイズの千古乃岩・純米吟醸

軟水を使えば軽快でやわらかい酒ができると前述しましたが、こちらはさらにミネラル分の少ない超軟水*を使用。

ひとくち飲んで最初に感じるのは、超軟水の澄み渡った飲み口の中にある”繊細な旨み”。その洗練された旨みゆえに、旨みを感じながらも透明感を感じることができ、それは職人芸さながらの見事なバランス感覚。そして最後には、品がよくもキリリとした心地よい後味が軽やかに抜けていく。

口に含んでから後味が消えていくまでの、一連の日本酒体験の完成度の高さは圧巻。ささみのような淡白な料理、ゆずや香草などの香り高い料理、アボカドのような油分の多い食べ物など、さまざまな食材と合わせても一級の食中酒として最高の働きをしてくれます。

水のような軽やかさ・透明感の中に、洗練された日本酒の素晴らしさも感じたいという方におすすめの1本です。ぜひ色んな料理と合わせて楽しんでみて欲しいです。

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千古乃岩 純米吟醸ミニサイズ飲み比べセット(SYULIP)

*水のミネラル含量を表す硬度が60以下で軟水に分類(WHO基準)されますが、千古乃岩は硬度7の超軟水が使われています。

コンビニやスーパーで買える・水のように飲める日本酒ベスト3

「近くのスーパーかコンビニで買いたい」「どうしても今日中に手に入れたい」という方のために、比較的全国どこにでも売っている「水のような日本酒」を紹介します。

選択肢が限られるため選出に苦労しましたが、充分に「水みたい」という感覚を味わえる日本酒です。

上善如水 純米吟醸

上善如水

多くのスーパーでも売られている上善如水

「みずのごとし」という名前のとおり、水みたいに飲めてしまう日本酒です。こちらの日本酒についてはよく冷やすこと(最低10℃以下、できれば5℃以下)を強くおすすめします。

常温に近い温度帯だと、口に含んだ直後はとても軽やかなのですが、後味に苦味を感じるため「水みたい」という印象が弱くなってしまいます。しっかり冷やせば全体的に引き締まって後味の苦味もひっこみ、最初から最後まで水のような飲み口を楽しめます。少なくとも食事の3時間前には冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです。

八海山 特別本醸造 セブンイレブン限定

八海山

セブンイレブンで購入可能

先立って現れる澄んだ飲み口と、後味にくるドライな刺激感。食中酒として飲むときに、後味のドライ感が舌に残る料理の味と相殺されることで、水のような日本酒へと印象が変わります。コンビニで買える優れた食中酒です。

高清水 辛口紙パック

高清水

紙パックの水のような日本酒

紙パックというと「水みたいな日本酒」とはかけ離れているイメージがあるかもしれません。ですが、こちらはそのイメージを払拭してくれます。

口に含んだ直後は香りもあまり立たず、口当たりがとてもなめらかです。その後、後味にかけてそれなりのアルコールの刺激が追ってくるのですが、その後味に角がないのと、前半の澄んだ印象が強いためか、トータルの感想では「水みたいだな」と思えてしまう珍しい日本酒。

人間も日本酒も「第一印象がその人(酒)のイメージを決定づける」という事を教えてくれる、含蓄のあるお酒です。

ネットで買える・水みたいな飲み口の日本酒ベスト3

こちらは全国のスーパーにあるものよりも選択肢が多いため、誰にでも自信を持ってオススメできる「水のような日本酒」を厳選できました。公式サイトやネット通販に力を入れている酒屋さんから買うことができるものを紹介します。

聖泉 純米吟醸(千葉・和蔵酒造)

聖泉

聖泉の名に準じた雑味のなさ

口に含んだ瞬間に香るふくよかな米の香り。そして、最後までまったく角を立てないなめらかな口当たり。水のように飲めるのに、米の香りがしっかりとたつ日本酒。

この記事で紹介した中では1番米の香りが強いです。まじりっ気のない、純粋な米の旨みをただただ味わいたい方におすすめです。蔵元の公式ECサイトから購入することができます。

▼公式ECサイトはこちら
聖泉 純米吟醸(和蔵酒造・公式サイト)

PROUD EXTREME DRY (三重・瀧自慢酒造)

最初の5選でも紹介した瀧自慢酒造の超辛口・特別純米酒です。多くの人に自信を持っておすすめできる「水みたいな日本酒」。千葉に本店を持ち、GINZA-SIXなどにも出店している酒屋・IMADEYAのECサイトから購入することができます。

▼PROUD EXTREME DRY商品ページはこちら
PROUD EXTREME DRY(IMADEYA)

千古乃岩(岐阜・千古乃岩酒造)

千古乃岩

超軟水で作られた日本酒3種類のセット

最初の5選でも紹介した純米吟醸。同じく千古乃岩の純米大吟醸と純米酒を加えた計3種の飲み比べセットとして、地酒ECサイトSYULIPにて販売されています。

純米大吟醸は大吟醸らしからぬ落ち着いた香りと、後味にはシャープな切れ味を感じます。バランスの良い純米吟醸と比べると、より引き締まって研ぎ澄まされたような仕上がり。

開栓して数日経つとより丸みを帯びて本当の水のようになるという時間的な変化も楽しめます。純米酒はクリアな印象の中にまろやかな味わいと後味の力強さが感じられるお酒です。いずれも食中酒として嗜むときに最高の働きをしてくれるお酒たちです。

超軟水で作られたこれらのお酒はどれも澄み渡った飲み口が根底にありながらも、それぞれ少し違う個性を持っています。そんな3本を1つにしたこのセットを飲み比べれば、自分好みの「水みたいな日本酒」に出会える確率は格段に高いと思います。

料理を楽しむための「水のような日本酒」を探している方には手放しでおすすめできるセットです。

▼千古乃岩の商品ページはこちら
千古乃岩 180ml3種飲み比べセット(SYULIP)

(制作メンバー)
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ディレクター:卯月りん(Twitter

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「日本酒を、もっと身近に」をコンセプトにした日本酒メディア&コミュニティ「酒小町」の編集部です。 メンバーは20代から30代。 お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながら楽しめる場所です。