日本酒のプレゼントはセットが喜ばれるって本当?3000円で買えるおすすめ品4選
古くから神さまへのお供物としての役割があった日本酒。
今でも日本人にとっては、贈り物としての役割も根強く残っています。
プレゼント用の日本酒には、1本だけを贈るより、3本程度の飲み比べセットを選ぶとお相手にも喜ばれやすいです。なぜでしょうか?
この記事では、
- 日本酒のプレゼントは飲み比べセットがおすすめな理由
- 3000円で買えるおすすめの飲み比べセット4選
についてご紹介します。
日本酒のプレゼントはセットがおすすめな理由
どなたかへ日本酒をプレゼントするなら、1本の日本酒を贈るより飲み比べセットをお渡しするのがおすすめです。理由は3つあります。
- 複数の味が楽しめて満足度が高まる
- 口に合わないというリスクを減らせる
- 飲み切るのにちょうどいいサイズ
もらう側からすると、1つの味しか味わえないより、複数の味を楽しめる方がやはり満足度は高まります。
また、1本のプレゼントだといくら細心の注意を払っていても相手の口に合わないというリスクがどうしても付きまといます。
ですが、複数セットなら万が一1本が口に合わなくても、他の数本でそれをカバーすることができます。
つまり、プレゼント選びにおけるリスクヘッジができるということです。
しかも1本をプレゼントする場合、最低でも四合瓶(720mL)をプレゼントすることになると思います。
仮に1人暮らしの方にプレゼントするとなると飲み切るのにそれなりの時間がかかり、万が一口に合わない場合はさらに時間を要すことになります。
その間冷蔵庫のスペースも占有しますし、開栓後時間が経ちすぎると中身の劣化にも繋がります。
その点、180mLサイズの複数本セットなどを渡せば、1本あたりを飲み切る時間は早く、これらの問題も生じなくなります。
3000円で買えるおすすめの飲み比べセット4選
それではここからはプレゼントにおすすめの日本酒セットをご紹介します。
どれも3000円程度で買えて、プレゼントにふさわしい飲み比べセットです。
ミシュラン店の日本酒を手頃な価格で
1つめにおすすめするのが、「千古乃岩 ミニサイズ飲み比べセット180mL(2,980円)」です。
内容は純米大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒の3本セット。
こちらのセットのおすすめポイントは品質の高さでプレゼントの特別感を伝えられる点です。
千古乃岩の純米吟醸酒はミシュラン3つ星店にも採用された、国内外で人気の一本。
日本酒のスペック情報は専門的すぎて難解なところがありますが、「ミシュラン店でも提供」というわかりやすい実績があることで、プレゼントのお相手がこの日本酒の価値を簡単に理解することができます。
酒造りには超軟水が使われており、澄み渡った飲み口の中にも”繊細な旨み”を感じられる、非常に完成度の高い純米吟醸酒です。
他の2本については、まず純米大吟醸は大吟醸らしからぬ落ち着いた香りと、後味にはシャープな切れ味を感じます。
バランスの良い純米吟醸と比べると、より引き締まって研ぎ澄まされたような仕上がり。
純米酒はクリアな印象の中にまろやかな味わいと後味の力強さが感じられるお酒です。いずれも食中酒として嗜むときに最高の働きをしてくれるお酒たちです。
超軟水で作られたこれらのお酒はどれも澄み渡った飲み口が根底にありながらも、それぞれ少し違う個性を持っています。
そんな3本の飲み比べで食卓にいつもとは違う特別感を添えられれば、受け取ったお相手にもきっと満足していただけます。
日本一の清流をのぞむ3蔵を飲みくらべ
2つめに紹介するのが「日本一の清流。ミニサイズ飲みくらべ 180mL(2,980円)」です。
島根県西部を流れる日本一の清流に輝いた「高津川」
その高津川沿いでお酒造りを続けている3つの酒蔵の日本酒がミニサイズで飲み比べセットになっています。
優しい口当たりで、まろやかな自然由来の味わいを楽しめる純米大吟醸「扶桑鶴(ふそうづる)」。
フルーティーですっきりした味わいの純米大吟醸「華泉(かせん)」。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023で金賞を受賞した、ほんのり甘口なお米の旨味と、さわやかさのある純米吟醸「初陣(ういじん)」。
また、1つ目の扶桑鶴はお燗でいただくと、口当たりの良さとじんわり染みるお米のふくらみをより感じられるようになり、とてもおすすめです。
「いい酒は燗にするべきではない」という誤解を持たれている方も多いので、燗で美味しい純米大吟醸を贈ることでプレゼントに意外性と特別感を込めることができます。
選りすぐりの純米吟醸、純米大吟醸を詰め合わせたこちらの製品は、お世話になっている方への日頃の感謝を伝えるのにぴったりのセットです。
地元でしか飲めない希少な地酒セット
3つめにお勧めするのが日乃出鶴「星降る里山の日本酒飲み比べセット 180mL(2,980円)」です。
製造元は茨城県にある創業200年の老舗酒造・井坂酒造店。
酒蔵のある常陸太田市の里美地区は夜には満天の星空が広がる美しい里山。日乃出鶴はそんな日本の原風景が残る土地で丹精込めて造られています。
原料は酒蔵周辺でこしらえ、近所のおばちゃんやおじちゃんにも手伝ってもらって仕込む、昔ながらの酒造り。
毎年限られた生産量しか造っておらず、そのほとんどが地元で消費されています。そのため県外では非常に手に入りにくい珍しい日本酒となっています。
造り方から商いまで、元来の地酒のあり方がそのまま残っている、その意味でもとても希少なお酒です。
そうやってできた日本酒は、さわやかですっきりした味わいと、どこかほっとするような優しさをあわせもつ、すいすいと飲めるお酒です。
フルーティーな香りに、贅沢な甘みが感じられる純米大吟醸。
華やかな香りと、なめらかなほどよい甘味、そしてその後味が見事な純米吟醸。
旨味と甘味のバランスが見事で、水のような爽やかさも感じられる純米酒。
珍しさと美味しさと、本来の地酒らしさをあわせ持つこちらの日本酒セット。その魅力的なストーリーとともに、ぜひ大事な方へプレゼントしてみてください。
▶ 星降る里山の日本酒。ミニサイズ飲み比べセット(180mL)
男女を問わず飲みやすい、そっと寄り添う日本酒
最後に紹介するのは、「寿月」お水とお米と自然を味わう飲み比べセット300mL(3,480円)
3000円を少し超えてしまいますが、こちらは1本300mLであり、180mLではやや少ないかなと感じる方におすすめです。
福島県は天栄村にある酒蔵の裏山から湧き出るお水と、蔵人が育てたお米。恵まれた自然を生かして造られた日本酒「寿月(じゅげつ)」
「特別純米酒 彩」は、ほんのりとラムネのような爽やかで甘い香りで、口当たりは優しく、後味もすっきり。
「純米吟醸 亀の尾」はフルーティーさやすっきりとした甘さに加え、全体を引き締め、上質さを感じさせるほろ苦くドライな味わいも印象的。
「特別純米 自然流」リンゴのような爽やかな香りに、やわらかな口当たり、ほのかな甘さと澄んだ旨みが感じられ、優しい余韻となってじんわりと染み渡っていきます。
華やかな香りも持ちながらも、食事を引き立て、そっと寄り添ってくれるようなお酒の3本セットです。
日々の感謝と労いとともに、大切な人へと贈ってほしいセットです。
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SYULIP編集部
日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。