お寿司と日本酒は合う?日本酒とお寿司を色々食べ合わせてみました!
日本だけでなくアジア圏を中心に人気の日本食。その中でも「日本酒」と「お寿司」は日本らしさを象徴する食べ物です。
ただ、お寿司と日本酒って合いそうなイメージはありますが、普段お寿司を食べる時に、日本酒との食べ合わせを意識したことはありませんでした。
そこで、今回は「日本酒」と「お寿司」のお気に入りの組み合わせを発見すべく、日本酒の先生と一緒に定番のお寿司を用意し、色んなタイプの日本酒を飲み比べてみました。
この記事を読むことで「日本酒×お寿司」のペアリングについて理解が深まる内容となっています。
お酒の先生「アサノノリエさん」
アサノノリエさん
にほんのもの応援社「和altz(わるつ)」代表。ソムリエとして活躍しお酒に関する様々な資格を取得。女性、外国人、若者、日本酒ビギナーをターゲットに日本酒文化を伝える活動をしています。
岸本:お寿司に合いそうな日本酒を食べ合わせてみて、美味しい組み合わせを一緒に見つけていきましょう。
お寿司と日本酒を合わせて楽しもう!
まずはお寿司と日本酒の食べ合わせを楽しむ前に、お寿司と日本酒の相性について学んでいきたいとおもいます。
お寿司と日本酒は合うの?
岸本:日本酒と合わせて食べる料理と言えばお寿司!という人も多いのではないでしょうか。そもそも日本酒×お寿司の相性はいいんですか?
アサノさん:お寿司と言っても様々な種類があるわよね。魚の種類はもちろん、部位だったり、旬だったり、熟成させていたり、調理法だったり、握りに巻き、軍艦、タレ、ちらし寿司に押し寿司など、全てが同じ日本酒に合うかと言えばそういう訳でもないです。
今回は実際に色々なお寿司と日本酒を合わせてみて確認してみましょう!
※一般的にお寿司屋さんでは、飲み合わせの日本酒にこだわるお店は少ない印象です。ペアリングを推奨しているお店もありますので、行く前に確認してみてください。 今回は色んなタイプの日本酒を用意いたしました。左から、フルーティーで華やかな香りを楽しめる「薫酒(くんしゅ)」。真ん中が爽やかでスッキリした口当たりの「爽酒(そうしゅ)」。右側がお酒の旨味やコクを楽しめる「醇酒(じゅんしゅ)」です。
日本酒の4タイプについては別の記事でも紹介していますので気になる方は関連記事からご確認ください。
>>関連記事:日本酒初心者向け!4タイプの日本酒とスパークリング日本酒をテイスティング!
お寿司と日本酒のペアリング
お寿司はネタによって味わいの濃淡も違いますし、脂がのっていたり、逆にさっぱりしたお刺身もあります。今回はお寿司を大きく5つのグループにわけ、それぞれに合う日本酒を探っていきたいとおもいます。
白身のお寿司×日本酒
真鯛・金目鯛
まずはさっぱりとした「白身系のお寿司」から食べていきましょう。スッキリしたお酒と相性が良いのでしょうか・・?気になります。
アサノさん:まずは普段通りにお寿司を食べてみてください。
岸本:それでは真鯛からいただきます!
美味しい。とっても幸せ。。
岸本:美味しいです!白身は何の日本酒から合わせましょうか?
アサノさん:まずは八海山から試してみてください。関東のお寿司屋さんは灘、伏見や新潟の淡麗辛口の日本酒を取り扱っているところが多いから定番のお酒なんです。
岸本:日本酒を飲むとお寿司の味わいが膨らみますね!シャリの味が際立つイメージです。
アサノさん:他のお酒とも飲み比べてみてください。例えば生酒や純米大吟醸など。あとはお寿司も醤油だけではなく、お塩で食べるのもおすすめです。
岸本:それでは、金目鯛はお塩で「生酒」と合わせてみたいと思います。 岸本:鯛の味が際立ちますね!淡麗な生酒なので、お寿司の邪魔はせず、むしろ先ほどの日本酒よりも飲みやすく感じます。美味しい組み合わせです。
アサノさん:お寿司には醤油が定番ですが、お塩と合わせるとお魚本来の味わいがよく分かりますね!新しい発見かな?
お塩を使うことも新たな発見。淡麗辛口の日本酒や生酒と白身のお寿司を組み合わせると、とっても美味しかったです!ぜひ試してみてください!
青魚系のお寿司×日本酒
つづいては青魚や光り物のお寿司と日本酒を試してみましょう。
サバ・アジ・イワシ
アサノさん:日本酒は魚の臭みを緩和する特性を持っているので、そういった効果も確かめてみてください。日本酒は吟醸酒と合わせてみましょうか。
岸本:アジと吟醸系の日本酒との組み合わせ、とっても美味しいです!お寿司にのっている薬味の力を倍増させている感じがします。
次の青魚系のお寿司は「イワシ」です。
イワシ×塩×オリーブオイル
イワシは醤油を使わず、オリーブオイルとお塩で食べてみました!飲み合わせはオリーブの産地としても有名な香川県・小豆島の日本酒「はちはち 純米酒」。
岸本:これは美味しい!薬味の生姜とも合って後味がスッキリしてます!純米酒も合いますね。
アサノさん:お魚をお酢で〆たり、葱や生姜、山葵っていう薬味もアクセントになって、いろんな日本酒に合わせるのが楽しくなりますね。
赤身のお寿司×日本酒
赤身・中トロ
アサノさん:次の組み合わせは旨味とコクのある純米酒の「醇酒」系を飲んでみましょう。お酒の温度を指定してもいいかしら?赤身は冷酒、中トロはお燗で召し上がってみてください。
岸本:赤身と中トロでお酒の温度を変える理由はなんですか??
お寿司と合わせる日本酒の温度について
アサノさん:お魚は旬や部位の脂の量によって飲み方を変えて楽しむことができます。赤身は純米酒を12~15℃(冷酒)、中トロのような脂が多いネタは45℃前後のお燗でどうぞ!
岸本:「赤身×冷酒」は合いますね。これこそ定番!「中トロ×お燗」は口の中でトロがとろけます。
中トロとお燗が美味しい。。
サーモンなどの脂身が多いお寿司やエビ×日本酒
えんがわ・サーモン・エビ
アサノさん:こちらの3種類は洋風の料理にもよく使われるイメージが強いです。カルパッチョのようににオリーブオイル、レモン、ハーブソルトなどで合わせると日本酒もカジュアルに楽しめます。白ワインに合わせるような感覚で華やかな日本酒と一緒に食べてみましょう。
岸本:それでは「洋風の寿司」ということで!お家ならではの楽しみ方ですね!こちらには出羽桜のスパークリングを合わせてみましょう! 岸本:えびもサーモンも全然別の味わいになりました(笑)スパークリングの軽い感じがスッと入って爽やかですね。
アサノさん:洋風にすることで合わせる日本酒の幅も増えるわね!
タレを使ったお寿司×日本酒
あなご・貝
最後はタレをかけたお寿司に日本酒をあわせてみましょう。
アサノさん:まずは岸本さんのお好みの日本酒で合わせてみてください。
岸本:お燗や甘い味わいの日本酒と合わせると美味しいですね! アサノさん:甘さが特徴のお酒が合うみたいね!今回は用意してなかったけどアクセントに山椒もおススメです!今度合わせるときは貴譲酒や山廃も試してみましょう。茶色く色付いた熟成酒、「熟酒」もタレに合うわよ!
岸本:色々な種類のお寿司と日本酒を合わせてみて、意外な美味しい組み合わせが多かったです!お寿司屋さんで楽しむときも板前さんにお勧めを聞いてみて色々試してみたくなりましたね。アサノ先生、今回もありがとうございました!
お寿司と日本酒のまとめ
今回は「お寿司と日本酒」の組み合わせについてお酒の先生「アサノノリエ」さんと一緒に学んできました!最後に今回発見したことのまとめを紹介します。
・白身のお寿司×「爽酒」は美味しい組み合わせ!
・塩、薬味、オリーブオイルと合わせると日本酒の幅が広がる
・「赤身×冷酒」「中トロ×燗酒」はぜひ試してみてください!
・タレ系のお寿司は甘口や酸味を感じる日本酒と合わせると美味しい
いかがでしたか?お寿司をテイクアウトして自分好みの組み合わせを発見してみてください。
最後に「アサノ先生情報」
岸本:アサノ先生の講座やイベント情報は公式サイトやSNSへ!