島根県益田市でワーケーション!日本酒を飲んで地元の美味しい料理を堪能
2020年以降コロナウィルスの影響からテレワークが推奨され、今注目を浴びている新たな働き方「ワーケーション」。ワーケーションとは観光地やリゾート地などの休暇先で、テレワーク(リモートワーク)で仕事をすることを意味します。
日本酒WEBメディアを運営している身としては、「ワーケーションをしながら各地の地酒も楽しんで欲しい!」そんな想いで始まった「特集:ワーケーション×日本酒」。
特集1回目は島根県益田市でワーケーション。新たな働き方を実践しながら島根県内の酒蔵や観光地を巡る体験記です。
ワーケーションとは
ワーケーションという言葉の由来は、「ワーク(仕事)+バケーション(休暇)=ワーケーション」です。観光地や帰省先など、自宅以外の休暇先でリモートワークをする過ごし方のことです。
「仕事」と「休暇」という、相反するものが一つになっており、一見、「休んでいるのに仕事するの?」と捉えられがちですが、旅行先で仕事を片付けた後のフリー時間や休日に観光地を巡ったり、地元の食材を楽しんだりできると捉えたほうが良いかもしれません。
「リモートワーク」と「ワーケーション」の大きな違いは、「仕事」と「旅行」どちらを優先した働き方をするかです。ワーケーションでは「旅行」優先で滞在先や仕事場を決めるため、今までにない新しい働き方として注目を集めています。
島根県でワーケーション
島根県は、中国地方の北部にあり、きれいな空気と青い海、そして緑に囲まれた美しい原風景の日本を感じられる場所です。
島根県で有名な観光スポットといえば、「出雲大社」や世界遺産「石見銀山」が有名。その他にも「松江城」や「津和野」な広いエリアにわたり沢山の観光地があります。
美食と日本酒の旅
島根県のグルメといえば海の幸と日本酒。県内には大小80を超える漁港があり、各地で日々新鮮な海の幸が水揚げされ旬の海の幸を味わえます。
また日本酒発祥の地と伝えられるのが出雲市の佐香神社(松尾神社)。県内全域で日本酒造りが盛んで約30社の酒蔵があります。
日本酒発祥の地「島根県」
日本最古の歴史書「古事記」の出雲神話ではスサノオノミコトが、「ヤシオリの酒」を造り、ヤマトのオロチを酔わせ退治したと伝えられています。
また「出雲国風土記」では「佐香の地で神々が集まり、酒を造って酒宴を開いた」と伝えられており、このような記述から、島根県は「日本酒発祥の地」であると言われています。
日本酒発祥の地で地酒を堪能
島根県の酒蔵「扶桑鶴」へ
今回のワーケーションでは島根県益田市の桑原酒場へ訪問。温めることでより旨みやコクが増す「燗上がり」で有名な「扶桑鶴」が代表銘柄です。
普段は一般公開されていない酒蔵を見学し、日本酒造りにかける蔵元の熱い思いをインタビューしてきました。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
>>関連記事:全量純米酒仕込み「扶桑鶴」日本酒発祥の地島根県の酒蔵へ訪問!
島根の美食を堪能!「SakeLabo暢ぺ」
「SakeLabo暢ぺ」の店主野崎隼太さんと奥様
扶桑鶴の蔵元「桑原酒場」から車で5分程の場所にある「SakeLabo暢ぺ」。店主野崎隼太さんと奥様が温かく迎い入れて下さいました。
島根の地酒が揃ってます
島根の地酒を中心に幅広いお酒のラインナップ
その土地でしか飲めない日本酒を堪能できるのも、ワーケーションの楽しみの一つ。「SakeLabo暢ぺ」では地元島根県の日本酒を中心に幅広いラインナップの日本酒を取り揃えています。
日本酒の仕込み時期には蔵元へお手伝いに行くこともあるそうで、銘柄毎に美味しい飲み方を提案してくれます。日本酒の他にも日本酒ワインやクラフトビールもあり、お酒好きなら一度は訪れたい場所です。
とりあえず、過疎ひとつ。
「過疎ビール」※写真提供:SakeLabo暢ぺ
2020年から「SakeLabo暢ぺ」で販売が開始されたその名も「過疎ビール」。島根県の石見麦酒で醸される「SakeLabo暢ぺ」オリジナルのクラフトビール。
超ハイペースでリリースされる「過疎ビール」は2021年4月現在で12シリーズまでに。過疎ビールNo.12は、仕込み水に桑原酒場の仕込み水を使用したクラフトビールです。
こだわり抜かれた料理を堪能
最初にいただいたのが「美都いちごと水牛ボッコンチーニのカプレーゼ」。少し温かくなった初春ならではの旬の料理。いちごと水牛のボッコンチーニ(小さなモッツァレラチーズ)をふんだんに使った前菜で素材の味を楽しめる一品。
食欲が刺激されるスパークリング日本酒や、にごり酒のソーダ割りなどが相性が良さそう。
美都いちごと水牛ボッコンチーニのカプレーゼ
続いて、「萩産 雲丹と瀬戸内コラトゥーラの冷製カッペリーニ」。島根県の隣り「山口県萩市産のウニ」と、国産の魚醤「瀬戸内コラトゥーラ」を上品に冷製パスタで。日本海と瀬戸内海の潮の香りを感じられる上品でありながら、ついつい箸が進んでしまう一品。海鮮料理と日本酒は相性抜群。ぜひ島根産の日本酒と一緒に味わいたいです。萩産 雲丹と瀬戸内コラトゥーラの冷製カッペリーニ
洗練された雰囲気でありながらアットホームな店内は、時を忘れるほど心地よい時間を過ごせる酒場です。肩肘張らずに地元の名産と地酒を楽しめる「SakeLabo暢ぺ」。島根県益田市へ来る機会があれば是非訪れて頂きたいお店です。
「SakeLabo暢ぺ」店舗情報
【住所】 島根県益田市駅前町駅前町21-15【電話】0856-32-3470
【定休日】 不定休
【SNS】Instagram:@sakelab0n0npe
コワーキングスペース「オトナキチ」
ワーケーション先での仕事場は、滞在している宿泊先、コワーキングスペース、カフェなどが候補に上がります。電源とWi-Fiさえあればどこでだって仕事ができる時代。理想を言えば静かで落ち着いた空間だとなお嬉しいです。そんな理想のワーキングスペースを島根県益田市で発見。一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー「通称:ユタラボ」
コワーキングスペース「オトナキチ」は一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー「通称:ユタラボ」が運営しています。益田駅からバスで10分、歩いて30分弱の場所にあります。
ユタラボは、SYULIPの寄付提携先である「NPO法人カタリバ」のような事業を展開され、益田版カタリバとして、中高生中心を対象とした居場所作りや、コワーキングスペースの提供をしている一般社団法人です。
今回訪問した建物は、ユタラボ職員の事務所だけではなく、「サードプレイス(第3の居場所)」として、高校生には「viva!あそびば」、大人には「オトナキチ」という名称で提供されています。 平日の午前中ということもあり、今回は2階の「viva!あそびば」を使用。職員の方々が打ち合わせで使用する以外ほぼ貸切状態です。もちろん電源&Wi-Fiも使用可能です。
2階:「viva!あそびば」
遊び場ということもあり卓球台やギターも。小学校の帰りに児童館や学童へ寄り友達と遊んでいた日々を思い出す、どこか懐かしい雰囲気の場所です。1階:コワーキングスペース「オトナキチ」
本来のコワーキングスペースは1階。ユタラボ職員の皆さんが仕事をしています。初めて訪れる場所なのになぜか懐かしくとても落ち着いた空間で、コワーキングスペースの候補として最適な環境です。
オトナキチの施設情報
【住所】 島根県益田市幸町8-18【電話】 0856-25-7143
【定休日】 土日
【HP】 https://www.yutalab.com/