日本酒ハイボールで夏を乗り切る!オススメの作り方を紹介します!
暑い日が続く夏場にぜひおすすめしたいのが、日本酒を炭酸で割って飲む「日本酒ハイボール」。
暑さをぶっ飛ばす日本酒ハイボールを本気で紹介するので、皆さんも一緒に楽しんでみてください!
日本酒の炭酸割りって美味しい?
日本酒の炭酸割りってあまり聞かないけど、美味しいの!?って思われるかもしれないですが、ポイントさえ抑えて作れば美味しいです!
夏の暑い日はビールやハイボールも良いですが、日本酒の炭酸割りもオススメの飲み方です。飲食店で飲んだことあるけど微妙だったよ〜って思われた方もちょっと待ってください!
日本酒の炭酸割りには、日本酒の選び方や美味しい作り方があるので、今日はそれをお伝えできればと思います!
日本酒ハイボールがおすすめの理由
普段、日本酒を飲んでいても、やっぱり暑い日にはキンキンに冷えた炭酸のアルコール飲料が飲みたくなりますよね。
もちろんビールやハイボールも良いですが、日本酒のハイボールという選択肢だってあります。
日本酒の味わいが好きであれば、日本酒のハイボールはオススメの飲み方ですよ。
理想の日本酒ハイボール
私が思う理想の日本酒ハイボールは、4つのポイントをおさえたお酒です。
①日本酒の風味をちゃんと感じる
②炭酸が弱くない
③飲み物としての風味が整っている
④暑さを吹っ飛ばせる爽快感がある
日本酒の風味を楽しみたいのに、風味が損なわれていては日本酒で作っている意味がないですし、炭酸が弱いと水割りみたいになってしまいます。また、全体の風味のバランスも大切です。
そして、何より暑さをぶっ飛ばす爽快感が求められます!
これら4つの条件をクリアすることで、理想の日本酒ハイボールが誕生します。
使用する日本酒の選び方
日本酒の選び方ですが、一番のポイントはアルコール度数です。
日本酒は醸造酒の中ではアルコール度数は高いですが、ウイスキーや焼酎、ウォッカ、ジンといった蒸留酒と比べるとアルコール度数は低くなります。
アルコール度数が低いということは、炭酸で割った時に薄まりやすいので、出来るだけアルコール度数が高いものを選ぶのがポイントになります。
純米酒系の日本酒であればアルコール度数17度〜18度、アルコールが添加されているお酒であればアルコール度数19度〜20度くらいのものが良いでしょう。
ただ、こちらはあくまで目安で、一言でいえば、味わいがしっかりとした日本酒が向いています。
純米酒系だとアルコール度数が17度〜18度くらいの無濾過生原酒のお酒などが良いと思います。
味わい的には、しっかりとした日本酒の風味があることが大切です。夏の時期には、オンザロック系の日本酒が販売されるので、これらを購入するのも一つの方法だと思います。
今回選んだ日本酒
今回は、木下酒造(京都府)の玉川 Ice Breaker 2021BYのお酒を選びました。
夏季限定で発売されるお酒で、ロック推奨のお酒なのですが、ハイボールでも美味しいお酒です。 味わいは、ややトロリとしていて、しっかりとした濃醇なお酒です。
アルコール度数が17度以上18度未満で純米吟醸の無濾過生原酒となっており、日本酒ハイボールに理想的です。
ちなみに、”Ice Breaker”とは英語で「場や雰囲気を和らげるもの」の意味で、リラックスして、つきあいを楽しみましょうという思いが込められています。何人かで楽しみたいお酒ですよね。
日本酒ハイボールの材料
さて、日本酒を用意できれば、ほとんど用意できたようなものです。あと、少しだけ材料を揃えて、日本酒ハイボールを作りましょう。
<材料>
・日本酒
・炭酸水
・氷(できればかち割り氷)
・レモンピール
・タイム(フレッシュ)
<炭酸水>
蒸留酒のハイボールと違い、基本は1:1で割るため、強炭酸のものがオススメです。
ちなみに、瓶とペットボトルのものにそんなに違いはないですが、ペットボトルものは少しずつガスが抜けていくので、賞味期限が近いものは避けるほうが良いです。
<氷>
実は氷はけっこう味に影響があります。家庭の冷蔵庫の製氷機で作った氷は塩素などの不純物があったり、氷があまり硬くなく溶けやすいので、コンビニやスーパーで売っているかち割り氷がオススメです。それだけで味が変わります。<レモンピール>
レモンは無くてもOKですが、あったほうが全体の風味のバランスが整って味わいが締まります。
果肉もお好みで入れても良いですが、レモンの風味が強くなってしまうので、日本酒の風味を楽しみたい場合は、入れないのがオススメです。
今回レモン果皮を使うのでレモンを買う時は、出来るだけ防かび剤が使われていないものを選ぶのが安心です。
防かび剤を使用しているものしかない場合は、アルコールで拭き取るとある程度は落ちるようなので、気にされる方は試してみると良いかもです。
<タイム>
タイムも無くてもOKですが、フレッシュタイムを入れると爽やかな風味によって立体感が生まれるのでオススメです。
レモンを入れない場合は、タイムなどのハーブを入れると緑色が加わって視覚的にも良いと思います。
日本酒ハイボールの作り方
作り方は、基本的に普通のハイボールと同じですが、各工程でポイントがあるので、ポイントに気をつけて作ると美味しく作れます。
日本酒と炭酸水の割合は1:1から始めて、あとはお好みで調整してください。炭酸水の量を日本酒より多くすると薄くなりすぎるので1:1の割合から始めて、薄ければ日本酒の量を増やして好みの割合にするのがオススメです。
作り方の手順
①氷をグラスの縁までたっぷり入れ、バースプーンで氷を回してグラスを冷やす。グラスがキンキンに冷えたら、氷が溶けた水を捨てる。
<POINT> グラスは、厚くて容量の大きいグラスがオススメ。温まりづらいです。氷はなるべく大きいものを選んで使った方が溶けづらいです。
②冷やした日本酒を注ぎ、バースプーンで回して、馴染ませながら日本酒をキンキンに冷やす。氷が溶けて、グラスに余白ができていれば、氷を追加する。
<POINT> 温くなると氷が溶けて美味しくなくなるので、出来るだけ冷たさを持続させるのが大切。
③炭酸水を氷に当てないように、低い位置からゆっくり注ぐ。
<POINT> 氷に当てると炭酸が抜けるので、なるべく氷にあたらないようにする。 また、勢いよく注ぐと炭酸が抜けるので、グラスに近い位置からゆっくり注ぐ。
④馴染ませるために、バースプーンをゆっくり入れて、氷を底から持ち上げて、スプーンを一回転させながら抜く。
<POINT> 炭酸が抜けないように優しくゆっくりと。
⑤レモンピールを折り曲げてオイルをグラスの上から振りかけて、ピールをグラスの中に入れる。タイムも入れたら完成です。
日本酒ハイボールの味わい
めちゃくちゃ美味しいです。グラスを手に取り口へと近づけると香るレモンの爽やかさ、グラスを傾けると鼻から抜けるタイムの青々とした香りが加わり心地良いです。
そして、キンキンに冷えた日本酒フレーバーとガス感が暑さをぶっ飛ばしてくれます。 皆さんもこの夏は日本酒ハイボールで乾杯しましょう!
Profile
ムラヤマ
365日ずっと日本酒のことを考えている日本酒好き。主に熟成酒と滋賀酒が好みです。日本酒文化の面白さを伝えていきます。J.S.A SAKE DIPLOMA 記事の料理は、某大手中食企業で11年間、商品開発をしていた料理家の彼女がレシピの考案と調理を行っています。