日本酒って常温保存していいの?保管方法や保存可能な種類をご紹介
スーパーやコンビニなどで手軽に購入できる日本酒。冷蔵コーナーに陳列されているものもあれば、常温で陳列されているものもありますよね。みなさんは、両者の違いをご存じですか?どうしてあの日本酒は冷蔵で、この日本酒は常温なのか……
そこで今回は、これらについてご紹介します。
- 本当に日本酒は常温保存して大丈夫なのか?
- 正しい日本酒の保管方法
- 常温保存が可能な日本酒
日本酒の正しい保管方法を理解して、日本酒をおいしく保ちましょう。
日本酒は常温保存も可能
結論、日本酒は常温保存が可能です。しかし、日本酒は温度変化に敏感で、とてもデリケートなお酒。常温保存していいものとダメなものがあります。
では、常温保存できる日本酒とできない日本酒にはどのような違いがあるのでしょうか?下記で詳しくご紹介していきます。
常温保存できる・できない日本酒を種類別に紹介
つづいては、おいしく日本酒を楽しむために、常温で保存が可能な日本酒と、逆に常温保存に向いていない日本酒を紹介します。
常温保存が可能な日本酒
一般的に、スーパーやコンビニなどで常温で並べられている銘柄やパック酒は、常温保存が可能です。
これは、日本酒を製造する段階で「火入れ」という加熱処理の工程を2回行い、日本酒の品質を保っているため。2回火入れされた日本酒は、酵素の働きが弱まり、常温保存でも長期間劣化しません。
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常温保存が不可な日本酒
一方で、常温保存ができないのは「火入れ」をしていない日本酒。つまり「生」のお酒です。特に生酒は、温度変化に敏感なため、味が劣化しやすく、時には悪臭を放つことも。常温で保存するのは避けて、生酒は冷蔵庫で保存するように心がけましょう。
ほかにも、火入れを1回しか行わない「生詰め酒」「生貯蔵酒」「吟醸酒」系の日本酒は、繊細でフレッシュな香りや味わいを長く楽しむためにも、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
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日本酒の正しい保存方法
常温保存できる日本酒とできない日本酒について分かったところで、より日本酒を楽しむためにも日本酒の正しい保存方法を理解しましょう。
開封前と後の日本酒について
常温保存が可能な日本酒は、開封後も常温で保存が可能です。しかし、空気に触れることで酸化しやすく、味わいがどんどん変化していきます。おいしく味わうためにも、開封後はなるべく早めに飲むようにしましょう。
一方で、常温保存できないデリケートな日本酒は開封後すぐに飲むのがベター。冷蔵庫で保存するのはもちろんのこと、なるべく空気に触れないよう栓をしっかり閉めるようにしましょう。
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日本酒の常温保存の注意点とは
常温保存する際には、次の3つのポイントに注意しましょう。
直射日光が当たる場所で保存しない
日本酒を常温で保存するときは、紫外線を避け、直射日光が当たらない冷暗所で保存するのがおすすめです。風通しがよく涼しい場所であれば、よりよいでしょう。
日本酒は、光にとても弱いお酒です。自然光だけではなく、人工の光にも弱い性質を持っているので、キッチンの戸棚や押し入れの中など光が入らない場所で瓶を保存するようにしましょう。
日本酒に力を入れている酒屋や居酒屋では、日本酒専用の貯蔵スペースを設け、徹底した品質の管理をしているお店もあります。
温度変化の多い場所で保存しない
温度変化の多い場所には、注意が必要です。冷暗所だと思っている場所でも、季節や時間帯によっては高温になる場合もあります。また、調理をするコンロ付近や電子レンジなどの電化製品の近くも要注意。日本酒を常温で保存する際は、温度変化が多くない場所なのかを事前に確認しておきましょう。
匂いが強いものと一緒に保存しない
日本酒を常温で保存する際には、匂いが強いものを近くに置かないようにしましょう。せっかくのおいしい日本酒が、匂いの強いものと混ざることで台無しになってしまいます。醤油やソースなど、匂いが強い調味料は避けて保存するのがおすすめです。
このような条件を満たした状態で保管することで、焼酎やワインのように日本酒の熟成を楽しむこともできます。
常温保存可能な日本酒『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』
今回は、常温保存が可能な日本酒の中でもスーパーやコンビニ、通販などで手軽に購入できる『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』をご紹介します。
契約栽培米の山田錦を60%、金紋錦を40%使用したこだわりの『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』は、フワッと広がるお米のコクと柔らかな吟醸香が特徴の1本。キレのよい飲み口で、何杯飲んでも飲み飽きすることのないバランスの取れた味わいに仕上がっています。
『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』の情報
【価格】180ml 527円(税込)
【品目】純米吟醸
【アルコール分】15度
【酒蔵】株式会社 福光屋
【HP】https://shop.fukumitsuya.com/products/3296
『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』と合う加賀れんこんの挟み焼き
お米の旨味が楽しめる日本酒『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』には、さらに旨味を引き立てる魚醤を使用したおつまみ「加賀れんこんの挟み焼き」はいかがでしょうか。
もっちりとした加賀れんこんと日本酒の相性は抜群!飲み飽きすることなく、日本酒のおいしさを楽しめます。今回は、自宅で作れる「加賀れんこんの挟み焼き」のレシピをご紹介します。
材料
れんこん 200g
片栗粉 大さじ1(まぶす用)
長ねぎ 1/4本
生姜 10g
料理酒 小さじ2
A片栗粉 大さじ1
A料理酒 小さじ1
Aすりおろし生姜 小さじ1/2
A塩こしょう 少々
B「いしり」 大さじ1
B料理酒 大さじ1
B砂糖 小さじ1
サラダ油 小さじ2
フリルレタス 適量
加賀れんこんの挟み焼きのレシピ
1. れんこんは薄切り(10枚)にし、両面に片栗粉をまぶします。 2. 長ねぎと生姜はみじん切りにします。
3. ボウルに鶏ひき肉、2、Aを入れて混ぜ合わせ、肉の粘り気が出たら5等分にします。 4. 1で3をはさみます。 5. 中火に熱したフライパンに4を入れて5分ほど加熱します。 6. 焼き色がついたら裏返して料理酒を回し入れて蓋をし、弱火で5分ほど加熱します。
7. 中に火が通ったらBを入れてひと煮立ちさせ、全体に味がなじんだら火から下ろします。 8. フリルレタスを添えた器に盛り付けて完成です。
今回使用した調味料とカトラリー
熟成された濃密な旨味「能登の魚醤いしり」
イカの内臓を塩で混ぜ込み、2年間じっくりと熟成させた「能登の魚醤いしり」は、魚介類のカルパッチョやスパゲティーなど、さまざまな料理のアクセントにぴったりの調味料。
いつもの料理に少し入れるだけで、おいしさがグッとアップします。能登半島に伝わる伝統的な味わいをご自宅でいかがですか。公式サイトはこちらから。
金箔メーカーが作る箸置き「箔一 金の箸置き」
国内シェア98%以上を占める金箔メーカー「箔一」が手がけるのは、ころんとしたフォルムがかわいい豆型の箸置きです。シンプルで使いやすいデザインのため、ひとつあるだけで食卓がパッと映える優れもの。商品の情報はこちらから。
日本酒の常温保存は種類による
今回は、日本酒の常温保存についてご紹介しました。手軽に購入できる『福光屋 加賀鳶 純米吟醸』と合うおつまみ「加賀れんこんの挟み焼き」も、ぜひ作ってみてくださいね。いつもの日本酒をさらに楽しめますよ。
(制作メンバー)
酒小町(Twitter / Instagram)
ライター:むなかたりょうこ(Twitter)
フードコーディネーター:脇坂麻友美(Twitter / Instagram)
Profile
酒小町
「日本酒を、もっと身近に」をコンセプトにした日本酒メディア&コミュニティ「酒小町」の編集部です。 メンバーは20代から30代。 お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながら楽しめる場所です。