日本酒と世界の料理!ワイン発祥の地といわれるジョージア料理と日本酒を楽しもう!
日本酒と世界の料理を楽しもう!今回のテーマは「ジョージア料理×日本酒」。ジョージアと聞いてもあまりピンとこない人が多いかもしれませんが、ヨーロッパの国の一つなんです!
ワイン発祥の地の一つともいわれているジョージアの料理を日本酒にあわせてみました。はたしてどんなペアリングになるでしょうか!?
『ジョージア』について少しお勉強しましょう♪
ジョージアは、2015年4月までグルジアと呼ばれていた南コーカサスの国のひとつでロシアやトルコと隣接している国。古来から数多くの民族が行き交い、何度も他民族に支配されてきたにも関わらず、キリスト教信仰をはじめとする伝統文化を守り続けてきたそうです。
ジョージアの気候は年間を通して日本の四季とにています。夏は暑く、冬の寒さが厳しいため、晴れの日が続きやすい春(4~5月)や秋(9~10月)がベストシーズンです。
ジョージアのおすすめ観光スポット
どこか懐かしい風景が広がる「トビリシ旧市街」
トビリシはジョージアの首都です。ジョージア語であたたかいを意味するトビリに由来しているトビリシは、温泉の町。ノスタルジックな風景にどこか懐かしさを感じるかもしれません♪
そんなトビリシの旧市街は、19世紀の古い町並みが残っており、まったりと歩いて散策したくなる場所です。
ジョージアトビリシの新スポット「平和橋」
こちらはトビリシにある新しい近代的なスポット。北西から南東へと流れるムトゥクヴァリ川に架かる全長150mの歩行者用の橋です。ガラス張りの橋は、夜になるとLEDが波のように点灯してとても美しく、更に川の上流側から見ると、後ろにナリカラ要塞が幻想的に浮かび上がります。昼と夜の違いを楽しむのもいいかもしれません。
天国に近い教会「ツミンダ・サメバ教会」
首都トビリシから北へおよそ150キロ、ロシアの国境近くのカズベキ村にある教会です。標高2170mのツミンダサメバ山の山中に建っていることから、限りなく天国に近い教会とも呼ばれており、360°の絶景が楽しめます。
シンプルな石造りの小さな教会ですが、美しい自然に囲まれているため、とても魅力的な教会です。
ジョージアの食文化について
ジョージア伝統菓子:チュルチュヘラ
ジョージアは、中東やヨーロッパ、西アジアなど様々な国の特性を含んだ料理が多いのが特徴です。スパイスやハーブを多く使用して、素材の味を活かした料理が多いです。
また、チーズやワインなどの発酵食品も有名で、特にワインは発祥の地の一つとも言われています。ジョージアではクヴェヴリという独自の醸造法でワインが造られており、2013年にはその醸造方法が無形文化遺産に登録されるほどです。
ジョージアワインはクレオパトラの涙??
世界三大美女のひとり・クレオパトラもジョージアのワインを愛していたといわれています。クレオパトラは孤独や不安で、涙を流しながらジョージアワインを飲んでいた。その逸話から別名「クレオパトラの涙」と呼ばれており、果実の甘味が優しく口いっぱいに広がる芳醇なワインです。
ジョージア料理「シュクメルリ」と日本酒を合わせよう!
ジョージア料理シュクメルリってなに??
シュクメルリは、伝統的なジョージア料理の一つで、ニンニクと鶏肉、バターを使ったシンプルな料理でした。のちに、牛乳を加えて煮込むようになりジョージアにある村「シュクメリ村」に伝わりました。この村の名前が由来となり「シュクメルリ」という名前となったそうです。
日本でも牛丼チェーンの松屋で販売されとても話題となりました。世界一にんにくをおいしく食べるための料理とも言われているほど、大量のニンニクが入った料理です。
世界一にんにくを美味しく食べる「シュクメルリ」
鶏モモ肉 300g
ニンニク 3片
バター 15g
★牛乳 300ml
★塩コショウ 適量
★ブラックペッパー 少々
★コンソメ 小さじ1
とろけるチーズ 適量
シュクメルリの作り方
①ニンニクをみじん切りにする。 ②鶏肉は一口大に切り、塩コショウをまぶしておく。 ③フライパンに①とバターを入れてから、火にかける。
④鶏肉を入れて、両面こんがり焼く。 ⑤④に★を入れて、弱火で5~6分煮込む。
牛乳を入れると吹きこぼれる恐れがあるので、近くで見守りながら煮込んでください。
⑥チーズを入れて完全に溶けたら、一煮立ちさせて器に盛り付けて完成。
トーストやバケットにスープをつけて食べても美味しいです♪
水餃子や小籠包のような「ヒンカリ」とお酒を楽しむ
ジョージア料理ヒンカリってなに??
ヒンカリはジョージアの国民食の一つとされ、レストランやカフェなどいろいろな場所で食べられます。小麦粉生地で豚や牛のひき肉、玉ねぎ、スパイスなどを包み茹でて食べます。
生地で包む際は最後にねじって取手のような部分ができるのですが、この部分を持って食べ、最後にこの部分を残すのがジョージア流のようです。
生地作りから挑戦!!ジョージアの水餃子!?
【生地】
強力粉 300g
塩 小さじ1
水 180ml
打ち粉(強力粉) 適量
【具材】
合いびき肉 300g
玉ねぎ 1/2個
イタリアンパセリ 1房
☆塩 小さじ1/2
☆チリパウダー 少々
☆ナツメグ 少々
☆クミン 少々
☆水 大さじ6
ヒンカリの作り方
①生地用の水に塩小さじ1を溶かす。ボールに強力粉をいれ、そこに塩水を少しずつ加えよく混ぜる。
②生地がひとまとまりになってきたらよくこねて、丸めてボールにラップをかけて常温で30分寝かせる。 ③玉ねぎ・パセリはみじん切りにする。 ④生地とは別のボールに合いびき肉と☆を入れて、粘り気が出るまで混ぜる。 ⑤粘り気が出てきたら、③を入れてさらに混ぜる。 ⑥30分寝かせた生地を8~10等分にして、打ち粉して丸く伸ばす。 ⑦⑥に具をのせて包み、最後に上をねじって閉じる。 ⑧鍋にたっぷりのお湯を沸かして、塩(分量外)を適量入れ⑦を入れる。
塩は濃いめにして下さい。
⑨10分ほど茹でていると、鍋の底から浮いてくるので、浮いてきたらさらに2~3分茹でる。
⑩水を切りながら取り出しお皿に盛り付けて完成!
パクチーが好きな方は、パクチーを具材の中に刻んで入れたらもっとジョージアに近づけるかも!!
ジョージア料理と一緒に飲んだ日本酒
生酛のどぶ
■アルコール度数:15度
■精米歩合 :65%
にごり酒の割りにキリッとした辛口と少しトロッとした舌ざわり!酒屋さんからのアドバイスは温めて飲んでも美味しいそうです。もし徳利がある場合は、レンジ(レンジ対応可の容器)等で温めて、一旦冷水につけて少し冷まして飲むのがおすすめ。徳利を買ってぜひ試してみてください♪
久保本家酒造〜ちょっと知ると楽しい豆知識〜
奈良県、桜井市と榛原町の南に位置する大宇陀町(おおうだちょう)にある久保本家酒造。300年という歴史のある酒蔵さんです。大宇陀は水が豊かで、昼夜の気温差が激しく、よいお米が取れ、お酒造りにもってこいの土地なんです。
平成15年頃からは伝統的な製法の「生酛(きもと)造り」を蔵の方針としました。生酛造りは、蔵の中に住んでいる乳酸菌を用いることから、時間も手間もかかり更には蔵の管理もしっかりできていないと、美味しい日本酒が造れません。日本酒造りの基本は生酛造りと考え、一つ一つ丁寧に日本酒を造られています。