カップ酒研究所「手軽に楽しめるカップ酒に本格派を発見!!日本初の生原酒缶」
第2回目となる今回は、日本初の生原酒缶、ふなぐち菊水一番しぼりをご紹介します。 「生原酒」って何?「ふなぐち」って何??でも、「一番しぼり」っていう響きがもう美味しそう!この小さなカップ酒に、奥深い日本酒の世界が詰まっています。
ふなぐち菊水一番しぼりの基本情報
商品情報
■直径…5.8cm
■高さ…10cm
■内容量…200ml
■アルコール度…19度
■特定名称…本醸造
■お米…新潟県産米100%使用
鮮やかな黄色に「元祖生原酒」というプライドと力強さを感じる文字。旨味や酸味、コクなどの味わいレーダーチャート表示が分かりやすい!
ふなぐち菊水一番しぼりの酒蔵情報
【菊水酒造株式会社】(新潟県新発田市)
1881年(明治14年)創業。「菊水」という名称は『太平記』にある能楽が起源となっていて“菊の水は不老長寿をもたらす”とされたそうです。
お酒とまっすぐに向き合う姿勢がすごい!
酒蔵には「菊水日本酒文化研究所」という施設があり、酒文化・食文化を学べる図書館や試験醸造、人材育成を目的とする場があります。また「菊水庭園」という四季折々の景色が楽しめる枯山水庭園も魅力のひとつ。“ただ、愉しそうに呑む姿を見たいだけ…” 美味しいお酒をつくるだけでなく、お酒がもたらす愉しさについても考え続けています。
日本初!アルミ缶入り生原酒
「生原酒」とは、加熱処理や加水調節をされていない、絞ったままのお酒のこと。菊水酒造では、そのお酒のことを「槽口(ふなぐち)=発酵を終えた醪(もろみ)を清酒と酒粕に分ける器の口から出てきた搾りたてのお酒」と呼んでいました。かつては、酒蔵を訪れた人にのみ振舞っていたそうですが、試行錯誤を繰り返し、1972年に商品化されました。
ふなぐち菊水一番しぼりの楽しみ方
まずはそのままで…
おすすめの飲み頃温度は、オンザロックもしくは冷やしてとラベルに書いてありました。
- カップ酒を開けた瞬間は、落ち着きのあるフルーティーな香りがします。グラスに注ぐと、その香りがよりダイレクトに感じられました。
- 生原酒だけあって、ガツンとくるアルコール感! あっさりとした甘すぎない味わいで酸味は弱めです。少しピリピリするような苦味があり、口の中で温められるとコクが深くなっていきます。
- オンザロックで飲めば、ゆっくりと溶けていく氷が味わいに変化をつけてくれます。
缶に詰めて6ヶ月を過ぎると熟成が進んで濃厚になりブランデーのような味わいへ。1年を過ぎると老酒のような深みのある味わいへ変わっていくそうなので、お酒をじっくりと育てていく楽しみもありますね!
秋なら…秋ナスと豚肉の味噌炒めと
皮が水分を含んで柔らかく、甘みと旨みが強い秋ナスを味噌でサッと炒めるだけ!フレッシュでみずみずしさのあるこのお酒にピッタリです。甘辛い味噌の風味といりごまの香ばしさが、生原酒ならではのコクをしっかりと引き立ててくれます。
余韻が短めでとてもキレがいいお酒なので、おつまみもお酒も止まらない!チビチビゆっくり飲み進めれば、秋の夜長も楽しい晩酌タイムになりますね。
冬なら…温めて飲むのもあり!
「加水燗」はいかがでしょうか?
こちらのお酒は生原酒なので、アルコール度数が19度と高め!フレッシュで濃厚な味わいを楽しんだ後は、お水を加えてお燗にする「加水燗」はいかがでしょう?少しずつお水を加えて、自分好みの濃さにアレンジして温めましょう♪お水の量は1〜2割くらいだと、香りも味もバランスよく楽しめました!湯気とともにふわ〜っと広がる香りが心地よいです。
「せっかくの生原酒なのにもったいない…」と思いましたか?この飲み方は、とある和食屋さんのご店主にお聞きしました。その方も、日本酒の仕入れ先である酒屋さんから教えてもらったそうです。つまり、プロも太鼓判!ぜひ、お試しあれ〜
カップ酒が飲みきれなかったら??
ふなぐち菊水一番しぼり×梅酒
フルーティーでフレッシュ感のあるお酒なので、果実感のある梅酒と合わせてみました!どろっとした濃厚タイプではなく、さらっとした軽めのタイプがおすすめです。日本酒のキリッとした爽やかさと梅酒の丸みのある甘みが絶妙なバランス!ふなぐちと梅酒は2:1くらいが丁度いいと思います。アルコール度数が高くて飲みにくいかなと思ったら、炭酸水を入れてもOK♪