キャンプと日本酒は相性抜群!酒蔵見学も楽しめて大満足【島崎酒造/栃木県】
最近キャンプブームが再熱し新たなキャンプの楽しみ方が各種メディアで取り上げられています。キャンプの楽しみ方は人それぞれ。1人で楽しむソロキャンや、大勢でバーベキューをしながら語らったり。
大自然を楽しめるキャンプ場周辺では多くの酒蔵が日本酒を造っています。そこでSYULIPではキャンプ×日本酒×酒蔵見学の特集を企画。第一回目は栃木県の島崎酒造に訪問。自然の恵みを感じながら、その土地の日本酒を楽しめる特集です。
どうくつ酒蔵で長期熟成酒に取り組む島崎酒造
今回訪れた酒蔵は栃木県那須烏山市の「島崎酒造」。主力銘柄は「東力士」。創業二代目が無類の相撲好きだったことで名付けられたそうです。日本酒ファンの間では、洞窟貯蔵や長期熟成酒の酒蔵として有名な蔵元です。
どうくつ酒蔵を探検しよう!
酒蔵がある市内中心部から車で約5分の場所に島崎酒造のどうくつ酒蔵があります。どうくつ酒蔵は一般公開されており電話1本でどなたでも見学が可能です。 ※開放日以外は前日までに予約が必要。
▼参考記事
どうくつ酒蔵開放日はこちらから
見学スタート!
この日の外気温は約15℃。洞窟の中に入ると少しひんやりと感じます。夏には鍾乳洞のように避暑地スポットとしても楽しめそうです。
第二次世界大戦末期の地下工場
実はこの洞窟は第二次世界大戦末期に戦車を製造するために作られた地下工場の跡地です。工場として建設されたため、総延長が600m程あり、8本の洞窟が交差するように掘られています。奥深く掘られた洞窟を歩くと歴史を感じながらその迫力に圧倒されます。
長期熟成に最適な環境
地下工場の跡地を日本酒の熟成に利用する決め手となったのは「洞窟内の環境」。洞窟内は光が全く入らないため光を遮断した状態で日本酒を保存することができます。
▼参考記事
紫外線が日本酒に与える影響はこちらで詳しく説明しています
また年間を通じ洞窟内の気温は平均10℃。季節によって±5℃の範囲で緩やかに温度が変化します。この環境が日本酒の熟成に適しているとされ、島崎酒造は1970年から大吟醸の熟成酒造りに取り組んでいます。
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熱や温度変化が日本酒に与える影響はこちらで詳しく説明しています
20万本貯蔵可能などうくつ酒蔵
洞窟内の貯蔵スペースは2,500㎡あり貯蔵の能力は1.8L瓶で20万本。現在は13万本貯蔵されています。 洞窟内の左右に積み上がったケースの中で熟成される多くの日本酒。島崎酒蔵では日本酒を瓶に入れた後に熟成する「瓶内熟成」という方法で保存しています。熱による劣化を最小限に抑えるためにタンク熟成ではなくこの保存方法を採用しているそうです。 ケース毎に記載された商品名や保存本数。このケースはR1BY(令和1年Brewery Yearの略)で「秘伝」のようです。どのような味わいになるか楽しみです。 こちらのケースはR2BY(令和2年Brewery Yearの略)の「純米吟醸 酔夏(すいか) 」。
熟成による香味や色の変化を楽しもう
日本酒は熟成を重ねるごとに角が取れてやわらかくまろやかな印象になります。フレッシュさや華やかさを楽しむ新酒や生酒と違い、重厚感を増したカラメルや香ばしいナッツのような味わいに変化します。
熟成期間が長くなるにつれ、日本酒の色合いは透明→黄色→黄土色→朱色と変化していきます。
記念日にぴったりなオーナーズボトル
島崎酒造では将来の記念日を祝う熟成ボトルを購入することが可能です。洞窟内で大切に貯蔵された日本酒が、将来の記念日に時を超え届きます。 オーナーズボトルの貯蔵スペース。数え切れない本数の日本酒が大切に貯蔵されている空間です。ラベルには自由に絵やメッセージを書き込めたり、写真や思入れのある品を添えたりすることが可能で最長20年貯蔵されています。
島崎酒造からどうくつ酒蔵までのルート
酒蔵の直売所で日本酒を購入
洞窟酒蔵探検を存分に楽しみ島崎酒造へ。趣のある広い売店では島崎酒造の幅広い日本酒のラインナップを購入することが可能です。その他にも果実酒、酒粕、オリジナルお猪口などお土産にも最適な商品が沢山販売されています。 幅広いラインナップからキャンプで飲む日本酒を購入。店員さんが丁寧に日本酒の説明をしてくれるため、日本酒に詳しくなくても安心して購入できます。
今回はコロナウィルスの影響でテイスティングはやっていませんでしたが、テイスティングをして日本酒を購入することも可能なようです。
いざキャンプ場へ!
酒蔵見学と地酒を購入しキャンプ場へ移動です。今回選んだキャンプ場は島崎酒造から車で約20分の場所にある「那須いなか村オートキャンプ場」。シーズンオフ&平日ということもあり、ほぼ貸し切り状態です。 テントのセットを完了し、いよいよ日本酒タイムのスタートです!
島崎酒造からキャンプ場までのルート
日本酒を楽しむためのキャンプ用品
まだ肌寒い季節ということもあり、やはり今回のキャンプでは熱燗を楽しみたいです。家で熱燗を作る時は、湯煎をするか電子レンジで温めるか。今回はキャンプ用の鍋に徳利を入れ日本酒を温めました。
コンパクトな卓上コンロで日本酒を温めよう
ソロキャンでも楽しめる熱燗&バーベキューセット。卓上コンロセットは幾つかのメーカーで販売されてますが、手頃な値段とコンパクトで収納しやすい点がおすすめです。専用の着火剤を使用すれば火起こしも不要です。
次回のキャンプでは徳利ではなく、持ち運びが便利な「アルミ製のチロリ」を使用してみたいと思います。
購入したキャンプ用品
キャンプで食べたい日本酒おつまみ
キャンプといえばバーベキュー。炭火で焼かれたお肉やお野菜を自然の中で味わいましょう。島崎酒造で購入した日本酒は常温、燗上がりする日本酒を購入。「旨口タイプ」に該当する日本酒です。
▼参考記事
旨口タイプの日本酒はこちらで詳しく説明しています
旨口タイプの日本酒は常温や熱燗で飲むのが美味しく、また一緒に食べる料理の相性の幅も広いです。少し肌寒い時期ということもあり、熱燗×バーベキューは相性抜群。
火を囲みながら自然の雄大さを感じられる至福の時間です。