2種類の甘酒の解説!ノンアル?アルコール入り?妊婦や運転手は飲んでも大丈夫?

健康や美容効果が期待でき女性を中心に人気を浴びている「甘酒」ですが、2種類の甘酒があるのをご存知でしたか?

実は、①酒粕を原料としたアルコールが含まれる甘酒と、②米麹を原料としたノンアルコールの2つがあります。

アルコール入りの甘酒といっても、アルコール度数約1%程度のため、日本酒(アルコール14%程度)ビール(アルコール5%程度)に比べるとアルコール度数はかなり低いです。ただし、飲みすぎると酔っ払ってしまう可能性があります。ドライバーや妊婦の方はノンアルコールの甘酒を選ぶと良いでしょう。

また健康効果が高い甘酒ですが、アルコールありなしで期待できる効能も変わってきます。

この記事では甘酒に含まれているアルコールに注目し、2種類の甘酒の特徴や製法、甘酒の美容・健康効果、そしておすすめの甘酒を紹介します。

2種類ある「甘酒」とは?

飲む点滴と称される健康効果の高い甘酒ですが、アルコール入りとノンアルコールの2種類があります。 

それぞれの原料の違いからアルコール入りかノンアルコールかに分かれます。理解しておきたいポイントとしては、

  • アルコール入りの甘酒:酒粕を使用
  • ノンアルコールの甘酒:米麹を使用

甘酒 スーパーやコンビニでよく見かける甘酒はノンアルコールタイプが多いですが、アルコール入りの甘酒もあるため購入するときはパッケージを確認してみてください。

米麹「ノンアルコールの甘酒」

甘酒_ノンアル まずは、米麹を原料としたノンアルコールの甘酒の作り方を解説していきます。

「米麹」とは、お米を蒸し、そこに「麹菌」という菌をつけ、発酵させたものです。少し時間はかかりますが、ご自宅でも「米麹」を作ることができます。普段食べているお米の他に、麹菌(種麹)が必要ですが、種麹はインターネット通販で約400〜500円で購入可能です。

出来上がった米麹にお醤油を入れると醤油麹、お塩を入れると塩麹になり、それぞれ調味料として使用することができます。

>>関連記事:おすすめ!美容・健康に良い米麹を造ってみよう!~おうち時間を楽しもう②~

米麹の甘酒はなぜノンアルコール?

米麹にアルコール分は含まれていないため、「米麹」を原料として製造された甘酒はノンアルコールの飲み物となります。

米麹の甘酒「健康・美容効果」

麹の発酵作用によって、甘酒には必須アミノ酸やビタミンB群も豊富に含まれています。アミノ酸は肌細胞の原料になるので、キメの整った肌や潤いある肌の心強い味方になってくれます。

また最近の研究では「1日1回の甘酒の摂取は便美改善に有効である可能性がある」という研究結果も発表されています。美容・健康効果が大いに期待できる!まさに「飲む点滴」と呼ばれる所以です。

参考文献:便秘に対する甘酒摂取の効果

酒粕「アルコール入りの甘酒」

甘酒_アルコール入り もう一方の甘酒は日本酒の製造過程にできる「酒粕」を原料に製造された甘酒です。こちらは約1%程度のアルコールが含まれています。

酒粕とはその名の通りお酒が含まれている粕のことです。

つくりたてのお酒は濾す(液体と個体に分ける)という作業をすることで、液体(日本酒)と個体(酒粕)に分けられます。スーパーで販売されている酒粕はその固形部分ということです。

酒粕は漬物やお汁物としたりと様々な用途で使用することができます。また酒粕が含まれているパックや化粧水なども販売され、美白・美容効果を高める働きも期待できます。

>>関連記事:酒粕を使った料理を食べて美容と健康を手に入れよう!!

甘酒を妊婦や子供が飲んでも大丈夫?

甘酒 酒粕自体のアルコール度数は8%ありますが、酒粕の甘酒はほとんどの製品がアルコール度数1%未満に抑えられているのが特徴です。

日本の法律上アルコール度数が1%未満の飲料は清涼飲料水に該当しますが、たくさん飲みすぎると酔っ払ってしまう恐れがあります。特にドライバーの方は酒気帯び運転となり、検挙される可能性も含んでいますので注意が必要です。

また妊娠中の方や、子供、お酒にアルコール反応を起こしてしまう方も同様に、購入する甘酒がアルコール入りか否かを確認してから購入すると良いでしょう。またご自身で酒粕から甘酒を作る際にもアルコール度数を確認するのが難しいため注意が必要です。

甘酒の解説から少し話が脱線しますが、日本酒やビールなどのお酒を飲むことでリラックスできたり、会話もはずんだり、良い部分も多くありますが、飲みすぎると健康に支障が出てきます。

休肝日を設けたり、飲んでいるお酒のアルコール度数を気にしながら上手にお酒とつきあってみてください。

>>関連記事:【日本酒のアルコール度数は?】日本酒を美味しく楽しく飲む方法伝授します!

米麹「ノンアルコール甘酒」の作り方

ノンアル_甘酒

米麹から甘酒を作る方法はいくつかありますが「炊飯器」を使って作るのが一番手軽で簡単です。

甘酒_作り方
【材料(作りやすい分量・約1,200cc分)】
米麹(乾燥) 200g
お米 1合
水 850cc(3合の目盛りまで)
【その他】
炊飯器
ふきん
温度計

布巾と温度計も用意するようにしてください。温度計は100円ショップなどで購入することができます。

作り方

1. お米は研いでから、1合分のお米に対して3合分のお水で30分ほど浸水させておきます。 甘酒の作り方 2. 米麹を細かくほぐしておきます。バラバラの状態で販売されている米麹はそのまま使用できます。

3. お米を炊いていきます。おかゆモードがある場合はそちらを設定してください。

4. お米の温度が60℃になるまで冷まし、米麹を入れよく混ぜ合わせます。

5.炊飯器を 保温モードにセットし、フタを開けたまま布巾をかけておきます。炊飯器の保温機能を使って適切な温度(55〜60℃)にキープしてください。70℃以上になると発酵しなくなってしまうため、温度が高すぎる場合は、布巾を外したりしながら調整し調理しましょう。 甘酒_作り方 6. 1~2時間後によくかき混ぜ、さらに8時間ほどそのまま保温します。ミルク色に仕上がったら完成です! 甘酒_ノンアル

酒粕「アルコール入り甘酒」の作り方

甘酒_アルコール入り

酒粕を使った甘酒は米麹より簡単に作れます。酒粕はアルコールが含まれているので、アルコールを飲めない、飲んではいけない状況の方は米麹を使ったレシピを参考にしてみてください。

甘酒_アルコール入り
【材料(2人前 500ml)】
お湯 400ml
酒粕 60g
砂糖 大さじ2〜3

作り方

1. 酒粕を細かくほぐしていきます。 甘酒_作り方 2.​​鍋にお湯を入れ強火にかけ、沸騰してきたら、細かくした酒粕弱火にし、酒粕が柔らかくなり、全体になじむように混ぜ合わせます。

3.酒粕が溶けたら、強火にし、砂糖を入れて全体になじませ、火からおろします。 甘酒_作り方 砂糖の代わりにハチミツを使用したり、生姜を加えるのも美味しそうです。 甘酒_作り方 米麹を使った甘酒よりもアルコールを感じます。加熱状況によってはアルコールが残ってしまうため、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。

甘酒の保存方法や賞味期限について

甘酒は基本的には冷蔵庫で保存するようにしましょう。今回購入した甘酒の賞味期限は2ヶ月〜8ヶ月と幅が広かったです。賞味期限はパッケージに表示しているので、購入後に確認してください。

また自家製の甘酒は正確な賞味期限は決められていないですが、冷蔵庫保存で約1週間を目安に飲み切るようにしましょう。

さらに日持ちさせたい時は冷凍庫で保管しましょう。冷蔵庫内に保存しておくと1ヶ月程度は日持ちします。

スーパーで買える!甘酒を5つ飲んでみた!

最後にスーパーで購入できる甘酒を5つ飲んでみました。今回購入した甘酒は、麹を使ったものが3つ、酒粕入りが2つです。まずは麹ベースの甘酒から飲んでみることにしましょう。

ノンアルコールの甘酒3品

今回購入したノンアルコールの甘酒は、メロディアン「米糀甘酒」、八海醸造「麹だけでつくったあまさけ」、すや亀「門前甘酒ストレートタイプ」です。

メロディアン「米糀甘酒」

甘酒 独自製法のペースト状の米糀を使用しているからか、3品の中で一番スッキリした味わいです。甘酒の量もちょうどよく、何本か冷蔵庫に保管しておけば、自分の好きなタイミングで飲めそう!

商品情報
名称:米糀甘酒
原材料:米、米糀、食塩、砂糖、澱粉、食塩/安定剤(増粘多糖類)

八海醸造「麹だけでつくったあまさけ」

甘酒 砂糖を一切使用していない優しい甘味がとても美味しい甘酒です。しっかりしたコクを楽しめながらも、冷やすとスッキリした爽快感も感じられます。

トロリとした液体の中には、少しだけ米麹の粒も入っています。内容量は大中小があり、今回は118gを購入しました。お米由来の飲み物のせいか、容量以上の満足感を味わえました。

商品情報
名称:麹だけでつくったあまさけ
原材料: 米麹(国産米)

すや亀「門前甘酒ストレートタイプ」

甘酒 長野県「善光寺」公認の門前甘酒です。昔ながらの味と自然の甘味で懐かしさをよぶ麹で作る甘酒です。すり潰されていないお米の食感も楽しめます。冷やすことでさっぱりした口当たりに。風味とコクを味わってみてください。

商品情報
名称:門前甘酒ストレートタイプ
原材料: 米糀(国産米,こうじ菌)、酸化防止剤

アルコール入りの甘酒2品

今回購入した酒粕入り(アルコール分1%未満)の甘酒は、メロディアン「酒粕甘酒」、瀧の泉「あまざけ」の2品です。ノンアルコールの甘酒に比べると、酒粕由来の香りが感じられます。飲み比べをしてみると自分好みの甘酒が発見できるかも?!

メロディアン「酒粕甘酒」

甘酒_アルコール入り ノンアルコールの甘酒に比べ酒粕由来のしっかりした香りを感じられます。酒粕を使っているため、若干アルコールを感じますが、酒粕料理が好きな方にはおすすめです。ノンアルタイプよりもコクが感じられるため、冷蔵庫で冷やしたり、氷を入れてロックで飲んでみました。

商品情報
名称:酒粕甘酒
原材料:酒粕、ぶどう糖、砂糖、澱粉、食物繊維、食塩/甘味料(ステビア)

瀧の泉「あまざけ」

甘酒 酒粕と米麹の両方を使用した甘酒です。アルコール感は控えめな甘酒なので、初めての方でもチャレンジしやすいです。350ml入りのため小腹が減った時に飲めば、健康やダイエットにも良さそうですね!

商品情報
名称:あまざけ
原材料:酒粕、砂糖、米麹、塩

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