新酒って何??日本酒用語を学んで楽しい日本酒Lifeを満喫しよう!
秋から冬にかけて「新酒」という文字をよく見かけませんか?
目にはするけど、新酒って何をもって新酒っていうのだろう?ということで、今回は新酒について学んでいきましょう。新酒を知って旬の美味しい日本酒に巡り合いましょう♪
まずは新酒の定義について
新酒の定義は意外と曖昧!?
新酒の定義は諸説あるようなので、いくつかの定義をまとめてみました。
新酒の一般的な定義
新酒の定義は本来、酒造年度内(毎年7月から翌年6月末)に造られた日本酒のことを指します。そのため年度内に出荷されたものはすべて「新酒」になります。
新米新酒とは?
日本酒は秋に収穫したお米を使って、冬~春にかけて造られることが一般的で、10月から3月頃にかけて新米で造られた日本酒を「新米新酒」と呼びます。
このことから、その年に収穫された新米で造られたお酒という意味でも「新酒」と表現されることが多いです。
火入れをしていない日本酒
もう一つの定義としては、「火入れ」をしていないこと。基本的に日本酒は醸造後火入れを行うことが多いのですが、火入れをしてない日本酒についても「新酒」と表現されることがあります。
両方新酒「しぼりたて」と「初しぼり」の違い
新酒の言葉と一緒によく耳にするのが「しぼりたて」と「初しぼり」。それぞれちょっとした違いで分けて使われていますが、両方とも新酒を意味する言葉でもあります。
- しぼりたて:絞ってすぐに出荷された日本酒。
- 初しぼり:秋に収穫されたお米を初めて仕込んで、初めて絞った日本酒の事。「しぼりたて」の中でもその年1番最初のもろみをしぼったお酒のことをいいます。
新酒を知らせる杉玉
酒蔵や居酒屋の軒先に吊るされている「スギの葉を集めた球体」を見たことありませんか!?
これは杉玉(すぎだま)や酒林(さかばやし)と呼ばれるもので「新酒ができました」と知らせるサインとして掲げます。
最初は鮮やかな緑色ですが、時間がたつにつれて葉っぱが枯れて茶色になっていきます。そして、また次の年に新酒ができると新しいものと取り替えます。鮮やかな緑色の時は、「新酒」を知らせているということがわかりますね♪
長い歴史のある日本酒コンテスト全国新酒鑑評会
全国新酒鑑評会とは、1911年(明治44年)に始まった新酒の品評会。酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催による日本酒のコンテストで、新酒を全国的に調査研究し、醸造技術と品質の実体を明らかにし、お酒の品質向上に貢献することを目的に行われています。
令和2酒造年度全国新酒鑑評会の結果
今年の鑑評会では821点が出品されました。そのうち入賞酒は413点で、その中でも優秀と認められた金賞酒は207点となりました。 最も多く金賞を受賞した都道府県は福島県と長野県でそれぞれ17点!特に福島県は、金賞受賞最多の都道府県として8連覇を達成しています!
新酒のお酒はどんな料理に合う!?
新酒はどんな味わいなんだろう??
新酒は出来上がったばかりで熟成されていないため、みずみずしくフレッシュな味わいです。弾けるような若々しさも感じることができます。
新酒の保管方法
新酒は繊細で、味わいが変化しやすいため、フレッシュさを味わうなら、なるべく早めに飲み切ることをおすすめします。飲みきれない場合は、冷蔵庫の中で瓶を立てて保管しましょう!空気に触れる面積が少ない状態で保管することで、酸化の進みを送らせてあげることができます。
新酒にあわせたいおつまみ
新酒には味が濃いものより、素材の味を活かしたような淡白な味わいのおつまみをあわせるとより美味しく頂けます。また新酒はキリッと冷やして飲むのがおすすめです。 冬から春にかけてが旬の魚をお刺身にしてあわせても美味しいですね。また春の新酒と同じ時期に旬を迎えるタケノコや菜の花なども試してみたい組み合わせです。
※菜の花のおつまみはこちらをチェック
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日本酒用語「新酒」の解説いかがでしたか?日本酒造りがピークを迎える冬にかけて、フレッシュな新酒を今年も楽しみたいですね!