【おやまゆの日本酒おつまみVol.5】 旨味爆発!揚げ納豆とベーコンのチーズ海苔巻き
皆さん、こんにちは!おやまゆです。
連日蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?暑い日には、キンキンに冷やしたビールが格別ですね。私の場合はキンキンに冷やした日本酒で晩酌するのが毎日の楽しみです。
日本酒をもっと気軽に美味しく飲んで欲しい!そんな思いから、日本酒ペアリングおつまみを紹介するこの連載、さて、今回もおもしろ日本酒ペアリングをご紹介したいと思います!
納豆料理で日本酒おつまみ
突然ですが、皆さんは納豆お好きですか? 日本人の国民食と言ってもいいほど、納豆は日本人にとって馴染み深い食べ物ですね。私も実は大の納豆好きで、毎朝欠かさず食べています。地球最後の日に食べたいものは納豆ご飯!大袈裟ですが、それくらい好きです(笑)
そんな、納豆を使っておつまみにできたらいいなと思い、今回は納豆おつまみをご紹介します!手軽な材料でできるのでぜひ試してみてくださいね♪
納豆と日本酒の意外な関係
これから納豆のおつまみを紹介しようとしているところですが・・・、実は納豆は日本酒の大敵ということをご存知ですか?
納豆が持つ納豆菌は酒造りにとって、悪影響を及ぼすとされています。酒造りは微生物の力を借りて行うものですが、必要ない微生物は蔵に持ち込まないのが大原則です。仮に納豆菌が麹に混ざってしまうと、その繁殖力の強さから麹菌よりも納豆菌の方が先に繁殖し、悪い酒質の日本酒になってしまいます。そのため、酒造りに携わる人は昔から酒造りの期間中、納豆を食べるのを控えるそうです。
納豆と日本酒の意外な関係についてご理解いただけましたか?ただ、これは酒造りにおける話。納豆と日本酒はどちらも発酵食品という共通点があり、新たなペアリングを求めて納豆料理と日本酒のペアリングをご紹介したいと思います!
納豆料理に合う日本酒
奥播磨 山廃純米(兵庫県 下村酒造店)
兵庫を代表する銘酒ですね。今回は奥播磨の中でも山廃純米をセレクトしました。山廃による力強い酸味と精米歩合80%によるどっしりとした旨味を感じられるお酒です。醤油を思わせる熟成した味わいは、醤油をかけて食べる納豆と相性抜群なはずです!
揚げ納豆とベーコンのチーズ海苔巻きの作り方
納豆と日本酒、どんな味わいになるか楽しみですね!では納豆を使ったおつまみを作っていきましょう。今回ご紹介したいのは、納豆をフライにした斬新なおつまみ。
その名も「揚げ納豆とベーコンのカマンベール海苔巻き」です!納豆を揚げちゃうの!?と思われるかもしれませんが、揚げた納豆って実はとっても美味しいんですよ。では材料と作り方をご紹介します。
チーズ海苔巻き4個分の材料
カマンベールチーズ・・・2個(1個 1/6カットサイズ)
ベーコン・・・40g
焼き海苔・・・適量
片栗粉・・・小さじ1
おつまみの作り方
①ベーコンは1cm角に角切りする。
②納豆はパックを開け、片栗粉を加え軽く混ぜる。
こんな感じで片栗粉が全体に混ざる程度にさっくり混ぜます。
③ 小鍋などに油を熱し、納豆を揚げていく。表面の片栗粉がカリッとしてきたら引き上げるタイミングです。
④ベーコンを揚げ焼き、または別のフライパンでこんがり焼く。
今回は納豆を揚げた後の同じ容器で揚げてしまいましたが、ベーコンは揚げると油はねする可能性があるので、注意してくださいね。
こんな感じでこんがり揚がりました。揚げ納豆はこのまま摘んでも、お酒のアテに最高です〜!
⑤カマンベールチーズは包みから取り出し、1/2にスライスする。
⑥海苔はカマンベールチーズを包める程度のサイズに切る。海苔の上にチーズを乗せ、ベーコンと納豆を好きなだけ盛る。彩りにイタリアンパセリなどをトッピングし、お好みでブラックペッパーを振りかければ完成!
外はサクサク、中はふんわりとした揚げ納豆。揚げると不思議と臭みも減り、旨味はより凝縮され、噛めば噛むほど納豆の旨味を感じられます。納豆とベーコン、カマンベールチーズそれぞれの旨味が重なり合い、より奥深い味わいになります。意外な組み合わせですが、クセになるおいしさ!
日本酒とのペアリングポイント
納豆とチーズの発酵による独特の香りを、奥播磨の熟成香を重ねることで、口の中で心地よい香りに変わるペアリングです。納豆やチーズなど単体だときついと感じてしまう香りですが、奥播磨のメープルシロップや紹興酒の様な香りを合わせると、それぞれの香りがうまく重なって、不思議と心地よさに変わりより美味しく感じられます。
また、納豆、カマンベール、奥播磨が持つそれぞれの旨味成分が口の中で一気に感じれることで、旨味の「余韻」が長く続くというのもポイント。特にチーズと山廃造りの日本酒はどちらも乳酸による旨味があるので、相性バッチリなのです。
ワンポイントアドバイス
奥播磨の飲み方ですが、今回のペアリングにおすすめしたいのは燗酒です。奥播磨に限らず、生酛造りや山廃造りの純米酒は燗にすると常温の時よりも柔らかい口当たりになり、旨味もグッと感じやすくなります。
おつまみを口に含んだまま、燗にした奥播磨飲むことで、口の中でカマンベールが徐々に溶けていき、心地よい余韻を長く楽しむことができます。この口の中の幸福感がたまらないのです。
今回ご紹介したおつまみは、作り方も簡単!そして身近な材料でできるので、忙しい時でも作れますね。
ぜひ、揚げ納豆の美味しさと今回のペアリングを試してみてくださいね♪