料理酒の効果を知っていますか?料理の腕も上がっちゃう魔法の調味料!
色んな料理の調味料として登場する料理酒。洋食でも中華でも使用しますし、特に和食には欠かせない調味料ですよね!?ただ、料理酒って何のために入れているのかご存知ですか?
そこで今回は料理酒の効果に着目し、料理酒の嬉しい効果を5つ紹介していきます。また日本酒の酒蔵が発売している料理酒を使っておすすめのおつまみを2品調理しました。
料理酒の効果5選
まずは、料理酒を使うことによって得られる嬉しい効果5つを解説します。普段の料理で何気なく使っている料理酒ですが、その効果は絶大です!それでは一つずつ確認していきましょう。
料理酒の効果①食材をやわらかくする
食材をやわらかくする効果は、特にお肉料理の時に発揮します。料理酒に含まれるアルコール成分は、筋繊維質の組織の中に入り込み、水分を保った状態をキープする性質があります。
お肉を料理酒に漬け込むことで、アルコール成分を吸収して保水効果が上がり、焼く際に水分が失われにくく、パサパサにならずやわらかく仕上がります。
料理酒の効果②肉や魚の臭み消し
料理酒は火を加えると、アルコールと周りの液体が一緒になって揮発します。これを共沸効果(きょうふつこうか)といいます。生臭さをアルコールと一緒に揮発させることで、臭みが軽減されます。
また、料理酒に含まれる有機酸は消臭効果があり、におい物質と反応し、においのしない物質に変化させる働きがあります。これによって、素材の生臭みが消す効果が期待できます。お肉や魚料理を作る時に欠かせない調味料といえるでしょう。
料理酒の効果③旨味やコクのUP
料理酒の中のアミノ酸や有機酸・糖分などが料理に旨味やコクを付ける効果があり、奥深い味わいになります。
また日本酒は飲む際に邪魔となる雑味を抑えて作られていますが、逆に料理酒では雑味を残して製造されています。この雑味が料理に加えられたときに、コクや旨味につながり、調味効果がより一層発揮されます。
料理酒の効果④味をしみこみやすくする
料理酒に含まれるアルコール成分は、分子が小さく食材に素早く浸透します。またその際に、旨味や他の調味料の成分も一緒に浸透しやすくする効果もあるため、料理酒を使用すると味のしみ込みが良くなります。
ちなみにアルコール成分は、調味料の基本「さ・し・す・せ・そ」よりも分子が小さいので、料理酒は「さしすせそ」よりも前に入れるといいでしょう。
また、料理酒と合わせて使用したいのがみりんです。みりんも味を染み込みやすくする効果や、消臭効果などが期待できる調味料です。
料理の「さしすせそ」とは??
調味料の基本「さ・し・す・せ・そ」とは、さ=砂糖・し=塩・す=酢・せ=醤油(正油)・そ=味噌ですね。こちらは、分子の小さい順になっています。
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料理酒の効果⑤煮崩れ防止
煮崩れ防止には、これもまた料理酒が最適です!煮崩れの原因は熱によって細胞壁が破壊されることですが、アルコールが浸透すると細胞壁同士の結びつきが強まり、熱が加わっても煮崩れが起こりにくくなります。
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料理酒の効果を体験してみよう
ここからは、料理酒の効果を実際に体験しつつ、美味しいレシピを紹介していきます。今回は料理酒を購入しましたが、お家で飲み余った日本酒(清酒)を使って頂いてもかまいません。
料理酒の効果を実感!「鶏もも肉の柚子胡椒炒め」
鶏もも肉 1枚
しめじ 1株
長ねぎ 1/2個
青ネギ 適量
★料理酒 大さじ1
★柚子胡椒 小さじ1/2
★醤油 小さじ2
バター 少々
塩コショウ 少々
サラダ油 適量
「鶏もも肉の柚子胡椒炒め」のつくり方
①鶏もも肉を一口大に切る。
②ボールに①と★を入れて10分程漬け込む。
料理酒の効果で鶏肉が柔らかくなります。
③長ねぎは3cmほどの斜め切り、しめじは石づきを落としほぐす。
④フライパンに少量の油を敷き、②を入れて片面に焼き色を付ける。
⑤鶏肉を裏返して、しめじ・長ねぎを加えてさっと炒めて、蓋をして蒸し焼きにし、鶏肉の中まで火を通す。
⑥火が通ったら、塩コショウで味を整え最後にバターを入れて香りをつける。
バターを最後に入れると少量で、香りがつくのでヘルシーに仕上がります!
⑦お皿に盛り付けて、青ネギを振りかけて完成。
料理酒につけたので、鶏肉がとにかく柔らかい!また、バターの香りや柚子胡椒の香りとピリ辛さが効いていて、食欲をそそる味わいに!辛めが好きな方は、もう少し柚子胡椒を効かせてもいいかもしれません。
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料理酒の効果を実感!「タラの和風アクアパッツァ」
タラ切り身 3切れ
ミニトマト 6個
マッシュルーム 3~4個
アスパラ 2本
パプリカ 1/2個
にんにく 1片
料理酒 100ml
水 100ml
オリーブオイル 適量
塩コショウ 適量
醤油 適量
「タラの和風アクアパッツァ」のつくり方
①タラをキッチンペーパーで軽くふいておく。
②にんにくはみじん切りにする。
③アスパラは5cm幅、パプリカは1㎝幅、マッシュルームは半分に切っておく。
④フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて香りを出し、魚を両面軽く焼く。
⑤③とミニトマト、料理酒・水を入れて5~10分ほど煮込む。料理酒の効果で魚の臭み消しとコクと旨味UPします。
⑥具材に火が通ったら、塩コショウ・醤油で味を整えて完成。
料理酒で煮込んでるので、魚の臭みが消えて、フワフワに!野菜の旨味も混じり合い、ガーリックの香りでお酒が進みます。
おすすめの料理酒
料理酒の効果を5つ紹介し、効果を体験できるレシピを2品紹介しました。今回は煮込み料理を中心に作ってみましたが、鍋やお米を炊く時にも使うのがおすすめです。それでは、最後におすすめの料理酒を2つご紹介します。
ミツカン 純米料理酒
こちらの料理酒は、米・米こうじ・食塩だけを原料にした加塩タイプの料理酒です。どんな料理にもあって、旨味やコクを加えよりおいしく仕上がります。
大木代吉本店 こんにちは料理酒
福島の酒蔵が作っている、こんにちはt料理酒。栄養価の高い酒粕と玄米を加えて造られた本格仕上げで、料理愛好家たちに愛されている無添加の料理酒です。
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大内
SYULIPスタッフの大内です。栄養士の知識を生かした「おつまみ記事」を中心に執筆しています。日本酒はとても奥が深く、まだまだ勉強中です!美味しいお酒を教えて下さい!