2022年03月10日

大吟醸と吟醸とは?吟醸酒の解説とテイスティングで香りと味わいを楽しもう!

Writer

岸本 祐介
お酒をこよなく愛する三十路間近の徳島人。好きな飲み方は「安い居酒屋でグダグダ飲む」、好きな言葉は「おあいそ」。特集企画を通して日本酒勉強中!

日本酒を選ぶ時に「吟醸と大吟醸って何が違うんだろう?」と感じたことはありませんか?

「おそらく大吟醸の方が高価なのかな?」と想像できそうですが、吟醸と大吟醸の違いを学んだり、「飲み比べ」をして香りや味わいの違いを楽しんでみたいところです。

そこで今回は「吟醸と大吟醸」にまつわる多くの疑問をお酒の先生へ聞きにいってきました!この記事を読むことで「吟醸と大吟醸」についてたっぷり学べる内容になっています。

お酒の先生「アサノノリエさん」

アサノノリエさん

にほんのもの応援社「和altz(わるつ)」代表。ソムリエとして活躍しお酒に関する様々な資格を取得。女性、外国人、若者、日本酒ビギナーをターゲットに日本酒文化を伝える活動をしています。

岸本:アサノさん、今年も日本酒について色々教えて下さい。今回のテーマは「吟醸と大吟醸」です。

吟醸酒とは何か?

日本酒_吟醸と大吟醸

まずは吟醸と大吟醸の違いを解説するまえに、「吟醸酒」とはどのようなお酒なのか先生と一緒に学んでいきましょう。

吟醸造りを理解しよう

アサノさん:一般的に吟醸酒とは「吟醸づくり」をしている日本酒のことを指し、華やかな香りとフルーティーな味わいを楽しめる日本酒が多いです。

岸本:なるほど!「吟醸づくり」とはなんでしょうか?

アサノさん:「吟醸づくり」を理解するポイントは3つです。①お米を贅沢に磨く②低温でじっくり発酵させる③お酒にフルーティーな香りをもたせる酵母を使用する。

岸本:お米を贅沢に磨くということは精米歩合が関係していますか?

アサノさん:そのとおりです!吟醸と大吟醸の違いは精米歩合(お米を磨く割合)によって名称が変わります。

吟醸と大吟醸は精米歩合が関係している

吟醸と大吟醸はどちらも「吟醸づくり」をしている日本酒ですが、精米歩合(お米を磨く割合)によってそれぞれの名称が変わってきます。

精米歩合や原材料によって日本酒の呼び名が変わる「特定名称酒」は、下記表を見ながら解説を読むと、より理解が深まります。

日本酒_吟醸と大吟醸

吟醸は「精米歩合60%以下」

アサノさん:特定名称酒の「吟醸」は吟醸づくりをしているお酒で、精米歩合は60%以下の日本酒です。今回用意した「吟醸」の精米歩合を確認してみてください。

岸本:はい!今回は出羽桜酒造の吟醸酒を用意しました。精米歩合は50%です!規格よりもさらにお米を贅沢に磨いてますね。

日本酒_吟醸

出羽桜酒造「桜花吟醸酒」

大吟醸は「精米歩合50%以下」

アサノさん:次は大吟醸の精米歩合も確認していきましょう。大吟醸は吟醸よりもお米を磨く必要があって、精米歩合は50%以下となっています。

岸本:本当ですね!出羽桜酒造の「大吟醸酒」の精米歩合は48%となっています。

日本酒_大吟醸

出羽桜酒造「大吟醸酒」

吟醸と大吟醸「醸造アルコール」について

特定名称酒の中で「純米」と名付けられる日本酒は「醸造アルコール」を添加していないお酒です。今回のテーマである「吟醸」「大吟醸」は醸造アルコールを添加し製造されています。

アサノさん:純米吟醸と吟醸の違いは「醸造アルコール」を添加していることが関係してくるのよ。

岸本:「醸造アルコール」ってどうして添加するんですか?

アサノさん:今では口当たりを軽くしたり、吟醸香を引き立てたりする目的だけど、江戸時代では「柱焼酎」って言って腐造を防ぐ目的もあったのよ。

戦後は原材料の不足をおぎなうために大量に醸造アルコールや糖類や調味料を添加した「三増酒(さんぞうしゅ)」が製造されていた時代があったそうですが、現在では日本酒の味わいの個性を引き立てる目的で使用されているそうです。

岸本:私が好きな爽やかでスッキリした味わいの日本酒は「普通酒」や「本醸造酒」のことが多いので、それぞれの好みや気分によってお酒を楽しみたいですね。

「吟醸酒」フルーティーな香りと味わいを楽しもう

つづいては、吟醸酒の「華やかでフルーティーな香り」を楽しんでいきます。まずは「吟醸香」と呼ばれる吟醸酒の特徴から解説していきます。

吟醸香とは?

アサノさん:ところで岸本さん「吟醸香」って知ってますか?

岸本:わかりません!吟醸酒の香りってことは想像できますが。。

アサノさん:「吟醸香」とは吟醸づくりで発酵する酵母から発生する「フルーティーで華やかな香り」のことよ。吟醸香の香りを体験してみましょう!

吟醸香を花やフルーツにたとえると?

日本酒_吟醸と大吟醸

アサノさん:さきほど吟醸香は「フルーティーで華やかな香り」と説明しました。今回用意した吟醸、大吟醸の日本酒の香りを、花やフルーツにたとえてみましょう。

岸本:どちらもスッキリしたフルーティーな香りですね!花に例えるとなんだろう‥?

アサノさん:初めてだと難しいかな?控えめな香りだと「小さな白いお花」と表現したり、香りが強いと「華やかな色の大きいお花」で例えたりもするわよ。

岸本:なるほど!

アサノさん:あとはフルーツだとバナナ、メロン、リンゴっぽいとか、色んな表現があるわよ。

吟醸と大吟醸の飲み比べ

吟醸酒の香りを楽しんだ後はお待ちかねのテイスティングタイム!

岸本:どちらのお酒もスッキリしていて甘い味わいですが、より大吟醸の方が口の中で甘みを感じます。少し冷やした状態で飲むと本当に美味しいです。

アサノさん:うん、どちらもとっても飲みやすいお酒だね。口の中でお花や果実を感じる上品な味わい!

岸本:テイスティングは、香り、味わいの他にも楽しむポイントはあるんですか?

アサノさん:そうですね、お酒の色や、テクスチャーも評価するわよ。今回はお酒の色合いはほとんど変わらないよね。

日本酒_吟醸と大吟醸

吟醸酒の美味しい飲み方

最後に吟醸酒の美味しい飲み方について解説していきます。吟醸酒は冷やして飲むのが一般的なんでしょうか?

吟醸酒は冷やして飲むのが一般的?

岸本:吟醸酒は冷やして飲む方が良いですか?

アサノさん:そうですね。冷やして飲むのを推奨しているお酒が多いです。ただ合わせる料理や温度によって、少し温めても美味しいお酒もあります。

岸本:そうなんですね!

アサノさん:たとえば春野菜の「芽キャベツ」を塩茹でして、ほんのりぬる燗の「吟醸酒」と合わせるのも美味しいわよ。

吟醸酒は純米酒にくらべると、華やかでフルーティーな香りを感じやすいため、香りを最大限に楽しみたい場合はワイングラスを使用すると良いでしょう。

いっぽうで、香りを抑えたい時は細長いグラスや、香りを感じづらい小さめのおちょこなども使用すると、酒器で香りの楽しみ方の幅が広がります。

また吟醸酒はデザートやフルーツと合わせるのが定番です。家飲み特集でデザートやフルーツと合わせたこともあるので、気になる方はこちらを参照してください。

・関連記事:【夏酒】モテる家飲み!4つの日本酒とおつまみを合わせてみました!

・関連記事:【秋酒】秋に発売される日本酒について学ぼう!

吟醸酒のまとめ

日本酒_吟醸と大吟醸

今回は「吟醸と大吟醸」についてお酒の先生「アサノノリエ」さんと一緒に学んできました!最後に今回学んだことのまとめを紹介します。

・吟醸酒とは「吟醸づくり」をしている日本酒
・吟醸酒と大吟醸酒は「精米歩合」によって名称が異なる
・吟醸酒は「精米歩合60%以下」
・大吟醸酒は「精米歩合50%以下」
・どちらも「醸造アルコール」が添加されている
・フルーティーで華やかな香りは「吟醸香」と呼ばれる

いかがでしたか?今回のように吟醸と大吟醸を購入し、香りや味わいを飲み比べながら、原材料や製法について学んでみてください。

最後に「アサノ先生情報」

岸本:アサノ先生の講座やイベント情報は公式サイトやSNSへ!

公式サイトとSNS
【WEB】https://norieasano.theblog.me/
【Instagram】@viva.nonno/
【Twitter】@unbeerable

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岸本 祐介
お酒をこよなく愛する三十路間近の徳島人。好きな飲み方は「安い居酒屋でグダグダ飲む」、好きな言葉は「おあいそ」。特集企画を通して日本酒勉強中!


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