日本酒を割ると美味しい?王道から奇抜な飲み方を試してみました!
最近では日本酒を炭酸で割った日本酒ハイボールや、ジュースやフルーツなどと混ぜて日本酒カクテルで楽しんだりと、さまざまな飲み方が人気です。
そこで今回は王道のアレンジ方法から一風変わった飲み方まで試してみました!お家で手軽に試せるアレンジ方法ですのでぜひチャレンジしてみてください。
日本酒を割ると美味しいの?
日本酒のアレンジ方法を紹介する前に「日本酒を割って飲むと美味しいのか?」という疑問を抱く方も多いとおもいます。
基本的に日本酒はそのまま飲むことを前提として製造されていますので、冷やしたり、温めたりと温度の変化で味わいを楽しむことが一般的です。
一方で、日本酒よりもアルコール度数が高い蒸留酒の「焼酎」や「ウイスキー」はロックで飲んだり、水割りや炭酸割りなど様々な楽しみ方があります。
そのまま飲むのが一般的な日本酒ですが、だんだんとお酒を飲む習慣が変化してたことも影響し、アルコールの刺激を抑えた、より飲みやすいお酒を求める消費者も台頭してきました。
そこで近年では大手酒蔵を中心に「日本酒を飲む敷居」を下げ、日本酒を身近に楽しんでもらおうといった動きが出ています。そして、低アルコールの日本酒や、炭酸で割ったりカクテルとして楽しむ日本酒が発売されたりと、バラエティ豊かな日本酒と出会う機会が増えてきました。
基本的な日本酒の飲み方〜温度で楽しむ〜
日本酒ならではの楽しみ方として「温度」による香りや味わいの変化を楽しんでみてください。冷やしたり温めたりすることで、同じお酒とは思えない変化を感じることができます。
日本酒の温度は大きく3つ(①冷やす、②常温、③温める)に分けられます。
冷やして飲む日本酒は香り高い大吟醸酒や吟醸酒、爽やかな味わいの本醸造酒などがおすすめです。冷やすことで日本酒の独特なクセが薄まるため、初めて日本酒を飲む方や、日本酒に苦手意識がある方は冷酒を飲んでみてはいかがでしょうか。
常温の日本酒は香りはやわらかく、味わいもソフトな印象です。常温の日本酒は、日本酒本来の味が最も表れると言われています。冷酒に比べてお酒の風味を感じやすいです。
日本酒を温めて飲むことを燗酒といいます。ぬる燗や熱燗など温度によって呼び名が変わってきます。日本酒は温められることで香りが立ち、温度が上がることでよりキレを感じやすくなってきます。
『王道&シンプル』日本酒の割り方
まずは王道でシンプルな日本酒の割り方を紹介します。日本酒本来の味わいを楽しめるアレンジ方法です。
日本酒ロック
グラスに氷を入れ日本酒を注ぐオンザロック。特に暑い夏にはぜひ試してほしいです。
日本酒はチューハイやビールに比べアルコール度数が高いため、氷を入れることで、ほどよくアルコール度数が薄まり飲みやすく感じます。
日本酒の中でも加水(調整用のお水)されていない「原酒」や火入れ処理をしていない「生酒」がおすすめです。
夏の時期になると発売される「夏酒」はロックで飲むことも推奨している酒蔵も多いです。暑い時期だからこそ楽しめる飲み方にぜひチャレンジしてみてください。
>>関連記事:【夏酒】モテる家飲み!4つの日本酒とおつまみを合わせてみました!
水割り
原酒などアルコール度数が高い日本酒を飲む際に、少しだけお水を入れると、アルコールの刺激を抑えることができます。お酒全体をまろやかにし飲みやすい味わいになりますよ。
お水やお湯で割る際に意識してほしいのが、お酒と水の温度を合わせて楽しむことです。
温度によって日本酒の風味や味わいは大きく変わってくるため、冷たいお酒には冷たいお水を、常温のお酒には常温のお水を合わせてみてください。
温めた日本酒を飲む場合は、お水を加えてから温めると美味しく楽しめますよ。
炭酸割り
日本酒を炭酸で割る「日本酒ハイボール」。最近ではハイボール専用の日本酒も発売されています。
グラスに氷を入れて、日本酒と炭酸水を1:1の割合で作りましょう。日本酒を飲み慣れていない方は、日本酒と炭酸水1:2の割合など、お好みで調整してみてください。
華やかな香りを楽しめる「吟醸酒」や冷やして美味しい「爽やかタイプ」の日本酒がおすすめです。
『和風』日本酒の割り方
日本酒を和風にアレンジしてみました。今回試してみた割り方は「お茶割り」「出し割り」「甘酒」の3つです。日本酒は和風の料理と相性が良いため期待が高まります!
日本酒のお茶割り
居酒屋でも人気メニューの緑茶ハイやウーロンハイに近い感覚で楽しめそうです。
今回のお茶は濃い目の緑茶とほうじ茶を購入しました。
【お茶割りの作り方】
日本酒とお茶を基本1:1の割合で混ぜます。お茶の分量が多すぎると、薄い味わいになるので、最大でも日本酒1:お茶2程度が良いと感じました。
何種類かの日本酒を試してみましたが、酸度が低めで、辛口よりの日本酒が相性が良かったです。本醸造酒や淡麗辛口のお酒を選ぶとよいでしょう。 【感想①濃いの緑茶割り】
焼酎ベースの緑茶ハイに比べ、日本酒特有の旨味と酸味を少し感じますが、アルコールによる刺激はほとんど感じません。緑茶や氷を入れすぎると味が薄まりお酒全体の締りがなくなるので、1対1くらいがちょうど良かったです。
評価:★★☆☆☆(2点/5点) 【感想②ほうじ茶割り】
ほうじ茶の方がお茶の味が強く、緑茶割りで少し気になった日本酒特有の風味が薄まり、より飲みやすいお酒になりました。ほうじ茶割りも氷やお茶を入れすぎず、1対1の割合で楽しんでください。
評価:★★★☆☆(3点/5点)
日本酒の出汁割り
出し割りで使用する出汁は、鰹節や昆布の出汁、おでんの出汁を使用します。今回はコンビニで購入したおでんの出汁を使って出し割りを作ってみました。
【出汁割りの作り方】
日本酒と出汁を電子レンジ等で40〜50度のお好みの温度に温めます。日本酒と出汁を基本1:3の割合で混ぜます。日本酒の風味をより楽しみたい方は日本酒と出汁を1:2の割合にしてもOKです。
日本酒は旨味がしっかりある純米酒で、温めても酸味があまり出ないタイプの日本酒を選ぶと良いです。
お好みで七味唐辛子を振りかけてお召し上がりください。 【感想】
とーっても美味しかったです!出汁の旨味を味わったあとに、ほんのり感じる日本酒がなんともいえない心地よさを覚えます。全体的に優しい飲み物なので、ビールやサワーなど冷えたお酒を飲んだ後や、最後の一杯に飲みたいと感じさせてくれました。
コンビニのおでん汁でこの美味しさなので、おでん専門店の出汁を使ったらとんでもないお酒になりそうです。
評価:★★★★★(5点/5点)
日本酒と甘酒
女性を中心に人気を浴びている「甘酒」ですが、①酒粕を原料としたアルコールが含まれる甘酒と、②米麹を原料としたノンアルコールの2つの種類があります。
今回は酒粕と米麹の両方を原料とした甘酒を購入し日本酒と割って飲んでみました!
【甘酒割りの作り方】
日本酒と甘酒を基本1:4の割合で混ぜます。甘酒割りは氷を入れずにストレートで飲んでみました。 【感想】
試す前から絶対合うだろうと思ってましたが、間違いない組み合わせです。甘めのどぶろくや、濃いにごり酒に近い感覚で楽しめます。甘酒ベースなので、甘い味わいのお酒ですが、ベタっと舌に残らないのでぐびぐび飲めます。
評価:★★★★☆(4点/5点)
これぞ鉄板!?乳製品飲料で割る日本酒
カルピスや牛乳といった乳製品飲料と日本酒は相性が良く、日本酒カクテルを提供するお店でよくみかけます。私達もカルピス割りは試したことがあり、とっても美味しかったので、今回はカルピス、牛乳、飲むヨーグルトの3品で日本酒を割ってみました。
日本酒とカルピス
日本酒に原液のカルピスを入れて作るカクテルを通称「カルピシュ」と呼びます。日本酒は製造過程で乳酸菌を使用しているので、乳酸菌飲料のカルピスと相性が抜群なわけです。それでは、早速作っていきましょう。
【カルピス割りの作り方】
グラス一杯に氷を入れて、カルピスと日本酒を注ぎ混ぜたらできあがり!日本酒とカルピスの基本の割合は8:2ですが、自分好みに調整してみてください。トッピングでレモン、いちご、オレンジジュースを入れても美味しかったです! 【感想】
日本酒とカルピスがちょうど良くまじわり、とっても飲みやすいです。お酒の味が気になる方は、もう少しカルピスを多めにしてもいいかもしれません。
評価:★★★★★(4点/5点)
>>関連記事:日本酒カクテル『カルピシュ』はめちゃくちゃ飲みやすい!騙されたと思って飲んでみて♪
日本酒の牛乳割り
日本酒と牛乳?私達も初めて試す組み合わせなので、どちらに転ぶか予測がつきません。カルーアミルクやマリブミルクなど、牛乳を使ったカクテルのように美味しく出来上がるのでしょうか⁉
【牛乳割りの作り方】
グラスに注いだ日本酒と牛乳を1:4〜1:5の割合で混ぜます。今回は氷を使用していません。そのため牛乳と日本酒は冷やした状態から作るようにしてください。 【感想】
想像以上に結構美味しい!日本酒と牛乳のまろやかさが混ざり合って、ほのかな(ちょうどよい)甘味と酸味を楽しめます。日本酒の分量を控えめにした方が飲みやすかったです。1:3以上になると、全体のバランスが少し悪く感じました。
評価:★★★★☆(4点/5点)
>>関連記事:牛乳割りの美味しいお酒ベスト5!一番美味しい割り方を色々試してみました!
日本酒の飲むヨーグルト割り
日本酒を飲むヨーグルトで割って飲んでみました。今回はプレーンの飲むヨーグルトで割ってみましたが、甘いお酒が好きな方は、糖分入りの飲むヨーグルトや、蜂蜜を少し足すとよりデザートに近い味わいになります。
【ヨーグルト割りの作り方】
グラスに冷えた日本酒と飲むヨーグルトを入れましょう。日本酒と飲むヨーグルトの割合は1:5以下で作ってみました。日本酒の割合が多いと、お酒特有の酸味と香りが際立ってくるので、他の割り方に比べて、日本酒の分量を控えています。 【感想】
全体のバランスは良かったですが、ヨーグルトにもう少し甘味があると飲みやすいと感じました。ブルーベリーなどフルーツの飲むヨーグルトや、トッピングで蜂蜜や苺を入れても美味しいです!
評価:★★★☆☆(3点/5点)
え?!そんな割り方ってあり?
ここからは一風変わった奇抜な割り方を3つ紹介します。実は紹介する割り方以外にも幾つか試してみたのですが、「想像していたよりも美味しい!という意見が多かった3つをピックアップしてみました。
日本酒のコーヒー割り
1つ目のレシピは日本酒のコーヒー割りです。今回は無糖のアイスコーヒーと日本酒を混ぜて飲んでみました。たまに居酒屋で焼酎ベースのコーヒー割りを見かけることがありますよね。
【コーヒー割りの作り方】
グラス一杯に氷を入れて日本酒とアイスコーヒーを入れましょう。日本酒とアイスコーヒーの基本の割合は1:4です。 【感想】
日本酒とコーヒーの酸味が混ざり合いビターな苦さも楽しめます。コーヒーの苦味が好きな方は、濃い目のコーヒーをチョイスしてみて下さい!
評価:★★★☆☆(3点/5点)
日本酒とオロナミンC
サウナの後の飲み物といえば!「オロポ(オロナミンC ✕ ポカリスウェット)」ですが、今回はオロナミンCと日本酒を混ぜた「オロシュ」を作ってみました!
【オロナミンC割りの作り方】
グラスに氷を入れて日本酒とオロナミンCを入れましょう。日本酒とオロナミンCの基本の割合は1:3です。オロナミンCの主張が強いと感じた方は、日本酒、オロナミンC、炭酸水1:2:1を試してみて下さい。 【感想】
なに!これ!普通に美味しい!むしろサウナ上がりに飲みたい!オロナミンCの代わりにレッドブルやモンスターも美味しかったです。
評価:★★★★☆(4点/5点)
日本酒(にごり酒)と梅酒
最後は梅酒を使って日本酒を割って飲んでみました。甘いお酒が好きな人には特におすすめです!
【梅酒割りの作り方】
グラスに氷を入れて日本酒と梅酒を入れましょう。日本酒と梅酒の割合は1:1です。 【感想】
にごり酒本来の旨みと甘みに梅酒が混ざり、コクのある甘いカクテルです。他のアレンジ方法に比べてアルコール度数が高いので、お水を飲みながらゆっくり味わってみてください。
評価:★★★★☆(4点/5点)
まとめ
日本酒の王道のアレンジ方法から一風変わった飲み方を紹介しましたがいかがでしたか?ご自宅にある物で手軽に試せるのも嬉しいですね!
最後に今回紹介したアレンジ方法のトップ3を紹介します!
- 第1位:日本酒の出汁割り
- 第2位:日本酒のカルピス割り
- 第3位:日本酒の牛乳割り
ぜひご自宅で試してみて下さい!
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SYULIP編集部
日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。