日本酒のテーマパーク西条酒蔵巡り!7酒蔵を徹底的に楽しめる散策ルートを紹介!
日本酒のテーマパーク西条へようこそ!!
酒蔵をモチーフにしたJR西条駅
広島駅から山陽本線にゆられ約40分。西条駅は人口19万人を抱える東広島市の中心駅。広島大学の誘致をきっかけに街が大きく発展したそうです。休日になると酒蔵巡りを目的とした観光客が多く訪れ、特に毎年10月に開催される「酒まつり」の期間は約20万人の日本酒好きが訪れます。
酒蔵デザインのマンホール
おすすめの酒蔵巡りルート!!
西条駅南口にある酒蔵通り入り口からスタート!山陽鶴酒造を除く6蔵が駅を正面にして東側に位置しています。どのルートで回っても楽しめますが今回は観光ガイドの濫觴(らんしょう)さんおすすめのルートで酒蔵を巡ります。
通常営業の場合(※)日本酒の試飲もできる酒蔵も多く、ほろ酔い気分で巡れるまさに日本酒のテーマパーク!
※営業状況は各酒蔵の最新状況をご確認ください。
ボランティアガイド濫觴さんと散策スタート!
1蔵目:歴史と美を感じよう!【白牡丹酒造】
まずは、西条の酒造り発祥の地「白牡丹酒造」へ。白牡丹酒造は、1675年(延宝3年)に創業。その場所に現存する「延宝蔵」は江戸〜明治〜昭和の歴史を感じられる酒蔵です。
西条酒造り発祥の地「白牡丹酒造」
時代によって趣の違う蔵が調和しています
白牡丹酒造といったら「棟方志功」
白牡丹の本社は見学室として一般開放しています。醸造用の甕・桶など旧来の酒造りに使われた道具などを展示。展示室には世界的な版画家として知られる棟方志功が手掛けた、白牡丹のロゴやラベルの絵画を中心に展示されています。 ここでしか買えない蔵元限定酒もあるので是非立ち寄りたい酒蔵です。
見学室の西隣りには日本酒造り用にも使用されている「仕込み水の井戸」があり一般に開放しています。
生活用に井戸水を持ち帰る住民の姿
【住所】広島県東広島市西条本町15-5
【営業時間】平日9:30~16:00
土日10:30~16:00
【定休日】第2、第4土曜、祝祭日・その他臨時休業有り
【HP】https://www.hakubotan.co.jp/
2蔵目:黒格子の美しい蔵とモンドセレクション金賞受賞【西條鶴醸造】
西條鶴醸造の見どころは「黒格子の美しい建物」と「江戸天保時代に掘られた天保井水」。一般に開放された展示スペースでは、西條鶴醸造の伝統的な日本酒造りを紹介しています。
酒蔵の入り口付近にある「天保井水」
日本酒造りのパネルを展示
モンドセレクション22年連続金賞受賞「神髄」
西條鶴醸造に訪れたら是非購入したい純米大吟醸原酒「神髄」。720mlで¥5,500円(税込み)と一般的な日本酒に比べ値段が高いですが、西條鶴のすべてを凝縮した一本!!と言われています。香り、旨味、酸味のバランスが良く一杯で日本酒の醍醐味を味わえる逸品です。
プレゼントやお土産に贈ったら喜ばれそうですね
3蔵目:日本酒やお酒グッズのショッピングを楽しもう!【亀齡酒造】
「亀齡(きれい)」は長寿と繁栄の願いを込められ名付けられた日本酒。東広島市の西条エリアでは甘口の日本酒が多い中、辛口でスッキリとした味わいが特徴の酒蔵です。
万年亀舎(まねきや)
敷地内にある直売所「万年亀舎(まねきや)」では、お酒の試飲(※)はもちろん、日本酒を使ったグッズも多数販売しています。
※営業状況は事前にご確認ください。
購入した蔵元限定酒「吉田屋の酒」
「吉田屋の酒」は年に数回100本販売される酒蔵限定のお酒。数種類の日本酒が季節に合わせてブレンドされており、訪問する毎に変わる味わいを愉しめます。
毛利家の家臣を表す家紋
【住所】東広島市西条本町8-18
【営業時間】平日9:00~16:00
土日祝10:30~16:00
【定休日】不定休
【HP】https://kireikireikirei.jimdofree.com/
4蔵目:こだわりの純米酒造り!【賀茂泉酒造】
大正元年創業の賀茂泉酒造。お米と米こうじのみで造る「純米酒」の製造を全国でいち早くはじめ、広島県を代表する純米酒蔵です。
お酒喫茶「酒泉館」
旧広島県醸造試験場を改修したお酒喫茶「酒泉館」。賀茂泉酒造のお酒が常時20種類以上、飲み比べができ、ここでしか味わい得ない限定酒もあります。
日本酒以外でも酒まんじゅうや酒フルーツケーキ、仕込水で入れたコーヒーや抹茶などのオリジナル喫茶メニューもあるため、どなたでも楽しめる場所です。
売店奥は賀茂泉酒造の酒蔵です
通常営業時には酒蔵見学を受け付けている賀茂泉酒造。詳細の営業状況については公式HPからご確認ください。
【住所】広島県東広島市西条上市町2-4
【営業時間】平日8:00~17:00
【定休日】土日祝 ※酒泉館の営業はHPからご確認ください
【HP】https://www.kamoizumi.co.jp/index.php
5蔵目:カープファン必見!多くの杜氏を輩出【福美人酒造】
大正6年に創業した「福美人酒造」。優秀な杜氏を多く育て全国に送り出したことから「西條酒造学校」と呼ばれました。
数多くの杜氏を輩出した「福美人酒造」
一般公開されている恵比寿庫は、常時見学可能で、ラベルや歴代総理大臣の色紙が展示されています。また、年末の風物詩である「干支ボトル」の出荷数は日本一です。
歴代総理大臣の色紙「國酒」
カープと酒樽
福美人の酒樽
広島カープが資金難に陥ったとき、市民からの募金で解散の危機を脱出したのは有名な話。広島市民が立ち上がり球場前に「たる募金」を設置しましたが、その時に使われた酒樽こそ、福美人酒造の酒樽でした。
西条で一番高い25mの赤レンガの煙突
西条酒蔵通りで最も高い赤レンガの煙突があるのが「福美人酒造」。その高さは25メートルあり、撮影スポットとして有名です。イギリス式と呼ばれる製法でレンガを積み上げて完成された煙突。ちなみに…世界遺産の富岡製糸場はフランス式と呼ばれる製法を採用したそうです。
イギリス式の「福美人酒蔵」
6蔵目:日本酒造りを体感しよう!【賀茂鶴酒造】
広島県を代表する酒蔵「賀茂鶴酒造」。西条酒蔵エリアの中で一番見学コーナーが充実しています。日本酒造りの様子を動画で学べる「ビデオ上映室」や、新旧の日本酒造りで使用される道具が展示され日本酒造りを体感できる酒蔵です。
酒樽を使った「ビデオ上映室」
蔵人気分で撮影しよう!
大吟醸の先駆け「ゴールド賀茂鶴」
大吟醸酒の先駆けとして全国に広まり、長く愛され続けている「ゴールド賀茂鶴」。銀座の名店として知られる「すきやばし次郎」で長く提供されている銘酒です。
すきやばし次郎とゴールド賀茂鶴
広々とした売店コーナー。きき酒スペースもあるので、幅広いラインナップからお気に入りの日本酒を見つけましょう!
7蔵目:【山陽鶴酒造】
大正元年創業の山陽鶴酒造。西条の酒蔵で唯一駅を正面にして西側にある酒蔵です。山陽鶴酒造の直売所では日本酒の他に酒器が人気。ユニークな銘柄の日本酒やお土産用に便利な180mlのボトルがお買い得です。
最後に西条酒蔵通りを一望しよう
西条酒蔵通りの街並みを一望できる絶景スポット「東広島市役所・展望ロビー」。10Fの展望ロビーはガラス張りになっており気持ちの良い眺めが広がっています。
【住所】広島県東広島市西条栄町8-29 10F
【営業時間】8:30~17:15(平日)
【定休日】土日祝