奥多摩5カ所の酒蔵巡り!都内からアクセス抜群のキャンプ場で日本酒を楽しもう!
都心から約90分で行ける自然溢れる「奥多摩」。豊かな自然に囲まれた奥多摩エリアは東京都の中でも日本酒造りが盛んな地域です。酒蔵見学や観光スポットが充実している小澤酒造をはじめ、奥多摩エリアの酒蔵5カ所を巡ってきました。
そして酒蔵巡りの後は、奥多摩で人気のキャンプ場へ!多摩川の源流沿いにテントを張り奥多摩の地酒を堪能してきました。
奥多摩エリアが熱い!その理由は?
奥多摩の自然に癒やされる観光地がいっぱい!
都心から90分で行ける奥多摩エリア
東京都の最西部、奥多摩町を中心とした山岳地帯。全域が秩父多摩甲斐国立公園に指定されていて、手付かずの自然に触れられる東京のオアシスです。自然を満喫できる観光地やアクティビティが多く、酒蔵巡りの他にも川遊び、登山、渓流釣り、サイクリングを楽しめる人気の観光地。
日本酒造りに最適な名水
奥多摩エリアの清冽な水
名水あるところに銘酒ありと呼ばれるほど日本酒造りにとって「お水」は重要な要素になってきます。多摩川上流は清冽な水が有名で、名水百選にも選ばれるほど。
また奥多摩エリアは日本酒造りに最適な「秩父奥多摩伏流水」や「地下天然水」など良質な水源に恵まれた地域。東京で最もお酒造りが盛んな地域の由来となっています。
都内からアクセス抜群!
都内から抜群のアクセス環境!
新宿からJR青梅線の奥多摩駅まで約1時間半。土日には、週末限定の直通快速電車「ホリデー快速おくたま号」が運行され、新宿から乗り換えなしで行くことができます。
自動車のアクセスも良く、都心から約2時間の距離。今回紹介する5カ所の酒蔵も1日あれば充分堪能できる場所に位置しています。
奥多摩エリアで5カ所の酒蔵を観光しよう!
つづいては、奥多摩エリアの酒蔵を紹介していきます。
『嘉泉』田村酒造場
東京都福生市の「田村酒造場」
都心から奥多摩エリアへ向かう玄関口「東京都福生市」で日本酒を製造している田村酒造場。創業は文政5年(1822年)で創業約200年になる老舗酒蔵です。
田村酒造場の日本酒造り
国の登録有形文化財に登録されている酒造蔵
田村酒造場の酒造りを担う蔵人たちは地元出身で南部杜氏により厳しく育てられました。
良いお酒は和から生まれ、和を生むという想いから「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」を掲げ、代表銘柄「嘉泉」や特約店限定酒の「田むら」は全国でも知名度の高い日本酒です。通常営業時は酒蔵見学を受け入れている田村酒造場。※酒蔵見学は要予約のため事前に連絡してください。
酒蔵で購入した日本酒『嘉泉 純米酒 白麹使用』
燗酒におすすめ『嘉泉 純米酒 白麹使用』
今回の奥多摩観光の最終目的はキャンプ。まだ朝晩は肌寒く感じる季節のため田村酒造場では熱燗にして美味しい日本酒をチョイス!この時期のキャンプといえば熱燗です。
田村酒造場の従業員さんおすすめの銘柄はこちら「嘉泉 純米酒 白麹使用」。焼酎で使用される白麹を使用した日本酒で、疲労回復効果のあるクエン酸を多く含んだ日本酒です。
『多満自慢』石川酒造
代表銘柄「多満自慢」が有名な石川酒造
田村酒造場から車で15分程の場所にある代表銘柄「多満自慢」が有名な石川酒造。田村酒造場同様に東京都福生市で日本酒を製造している酒蔵です。観光スポットが充実している石川酒造は、敷地内を自由に散策できる見学コースや、予約をすれば試飲や酒蔵見学も楽しめます。予約状況はHPからご確認ください。
石川酒造の日本酒造り
趣のある建物を散策しよう!
石川酒造は文久3年(1863)に日本酒造りを開始した老舗酒蔵です。
代表銘柄の「多満自慢」は、「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」という願いをこめて命名されました。奥多摩エリアの代表的な銘柄です。
石川酒造の地ビール製造工場
石川酒造は日本酒の製造に加え1998年に再び地ビール造りを開始しています。地ビール造りの作業風景を見ながら、直営の売店やレストランで出来上がった地ビールを楽しむことができます。
売店では日本酒の他にも様々なお土産を購入できます
酒蔵で購入した日本酒『多満自慢 淡麗純米大吟醸』
『多満自慢 淡麗純米大吟醸』
石川酒造で購入した日本酒は多満自慢の淡麗純米大吟醸。スッキリ爽やかタイプの銘柄で、キンキンに冷やして飲みたい一本。アルコール度数も通常の日本酒に比べ低く、日本酒の味に慣れていない方でも楽しめるお酒です。
『千代鶴』中村酒造
東京都あきる野市の「中村酒造」
奥多摩エリアのあきる野市で日本酒造りをしている中村酒造。福生市の石川酒造から車で10〜15分の場所にあります。酒蔵の隣りにある「酒造り資料館」では200年余りの歴史の中で使用されたお酒造りの道具が展示され、日本酒造りの歴史を感じられる観光スポットです。酒蔵見学を希望される場合、事前の予約が必要です。
中村酒造の日本酒造り
文化元年(1804年)創業の中村酒造。酒蔵のあるあきる野市は東京エリアでも冬の冷え込みが厳しく日本酒造りに適した気候。中村酒造の日本酒は淡麗型でありながらも米の旨みをしっかりと感じられるお酒を目指しているそうです。
中村酒造の酒造り資料館
酒造り資料館では歴史を感じられるお酒造りの道具が展示されています。売店エリアでは試飲コーナーもあり、気になった日本酒を試飲することが可能です。
試飲した4つの銘柄
試飲をして自分好みの日本酒を選びましょう!
酒蔵で購入した日本酒『千代鶴 特別純米生酒』
『千代鶴 特別純米生酒』
今回は季節限定品の千代鶴特別純米生酒を購入。涼しげなブルーのボトルでフレッシュな味わいと香りを楽しめる純米酒です。これから暑くなる時期に飲みたい爽やかさを感じる生酒。大自然の中で飲むと美味しさ倍増です。
『喜正』野崎酒造
東京都あきる野市の「野崎酒造」
秋川渓谷の新鮮で清浄な空気が感じられる「あきる野市戸倉」。この地で明治17年1884年に創業した野崎酒造。同じくあきる野市にある中村酒造からは車で20分程の距離です。
昔ながらの手作り酒蔵
機械化が進む中、野崎酒造は杜氏が手間ひまかけ、本物の手作りで仕込んでいくお酒造りを続けています。日本酒の品質管理に気を配り、販路は目が行き届く地元酒販店と一部地酒専門店のみ。地元以外でなかなか出会うことが難しい日本酒です。奥多摩エリアへ足を運んだ際に是非訪れたい酒蔵です。
都心から1時間で行ける大自然「秋川渓谷」
酒蔵で購入した日本酒『喜正 純米酒』
『喜正 純米酒』
お米本来の味わいを楽しめる手作りの純米酒。冷やしてもお燗にしても楽しめる日本酒ですが、今回のキャンプでは間違いなくお燗にして飲みたい一本。実直なお酒造りの姿勢が伝わってくる味わいです。
『澤乃井』小澤酒造
東京都青梅市の「小澤酒造」
奥多摩エリア酒蔵巡りのラストは酒蔵見学や多摩川のほとりにある庭園を楽しめる観光スポットとして有名な小澤酒造。奥多摩エリアの最西端、東京都青梅市沢井で日本酒を製造しています。
アクセスの良さも観光客にとっては嬉しいポイント。青梅線の沢井駅の目の前に小澤酒造の酒蔵やレストランがあります。もちろん車で行くことも出来ますが、きき酒を楽しみたい方は電車で行きましょう。
小澤酒造の日本酒造り
小澤酒造の代表銘柄は澤乃井。「澤乃井」の所在地は、その昔「沢井村」と呼ばれており、その地名に因んで命名したものです。 「沢井」とは、豊かな名水が沢となって流れるところからつけられた地名です。
小澤酒造の庭園から見える多摩川
小澤酒造では、「澤乃井」のお酒が出来るまでの工程や蔵に関するストーリー、蔵見学を社長をはじめ、各部署の社員が当番制で案内してくれます。しかも参加は無料!
見学の最後には、澤乃井の「きき酒」を体験出来ます。日本酒好きの方必見の見学ツアーです。事前予約が必要なため詳しくはHPをご確認ください。
豊富な日本酒のラインナップが並ぶ売店
酒蔵で購入した日本酒『澤乃井 純米銀印』
『澤乃井 純米銀印』
お米のうま味とコクが味わえる銘柄『澤乃井 純米銀印』を購入しました。20%しかお米を磨いていなく、お米本来の味わいを楽しめ、温めると美味しさが増す「燗上がり」の日本酒です。キャンプの熱燗にぴったりな日本酒ですね!
奥多摩酒蔵巡りの後はキャンプへ!
奥多摩観光の最後はキャンプ。都心からアクセス抜群でデイキャンプや週末キャンプを手軽に楽しめる環境です。素晴らしい自然が広がり、キャンプ道具を持っていなくてもレンタルが充実したキャンプ場も多いのが奥多摩の魅力。
アクセス抜群!直火OK!河原キャンプを楽しめる「氷川キャンプ場」
直火OKな氷川キャンプ場
新宿から電車で約2時間、奥多摩駅から徒歩5分にある抜群のアクセスの氷川キャンプ場。週末キャンプやデイキャンプにおすすめのキャンプ場です。しかも河原フリーサイトは直火OKで、キャンプ道具を自由にレイアウトしてBBQや焚火が楽しめます。ロッジやバンガローもあるのでテントがなくても宿泊できますよ。
奥多摩キャンプで日本酒を楽しもう
今回、奥多摩エリア5カ所の酒蔵で購入した日本酒は、熱燗で飲みたい3つの銘柄(嘉泉、喜正、澤乃井)とキリッと冷やして楽しむ2つの銘柄(多満自慢、千代鶴)。各酒蔵で多くのラインナップがあるので、好みの味や、楽しみたいお酒のスタイルに応じて日本酒を購入すると良いと思います。 今回は冷酒から飲み始め日が暮れ始めるタイミングで熱燗に変更。熱燗の飲み比べもおすすめです。
キャンプ向けの熱燗道具を持っていこう
野外で熱燗を楽しみたいならこれ!
ロゴス(LOGOS) 携帯・アウトドア熱燗セット。割れない素材を使用されアウトドアに適した酒器です。燗ポットにお湯を張って徳利を入れても良いですし、そのまま日本酒を入れ、ちろりとしても使用することができます。お猪口は2つ入り。カップルや2人で日本酒を楽しますよ。
グリルの上で直火から直接温められますが清掃が少し大変。。バーナーを使えば炭による汚れも少なく掃除も簡単です。
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SYULIP編集部
日本酒ECサイトを運営しているSYULIP(シュリップ)です。 サケディプロマ、唎酒師、ソムリエ、栄養士などのライターが日本酒の楽しみ方、豆知識、おつまみ記事などを発信しています。