水戸周辺4カ所の酒蔵を巡って茨城の日本酒を飲み比べ!
水戸徳川家の城下町として発展した歴史ある街並みと日本酒造りが盛んな地域「茨城県水戸市」。
茨城県は全国的にも日本酒造りが盛んな地域ですが、水戸周辺では駅から歩いていける酒蔵が多く都心からの日帰り旅行としても楽しめます。今回は水戸エリア周辺4つの酒蔵を訪問し購入した日本酒を飲み比べしてみました!
茨城の日本酒の特徴を知ろう!
関東地方の中では、最も酒蔵の数が多いとされる茨城県は、初のオリジナル酒造好適米の「ひたち錦」を使用して、純茨城のお酒造りに力を入れています。
純粋な茨城県の酒「ピュア茨城」は「口下手だけど、ほのぼのとした、茨城県民を象徴するようなお酒」として親しまれており、県を挙げてテロワールを感じる日本酒造りに力を注いでいます。
茨城産のお米!スッキリ!キレのある日本酒に適した「ひたち錦」
茨城県初のオリジナル酒造好適米「ひたち錦」。「ひたち錦」は酒造好適米として県の奨励品種に採用されています。
また、粒の大きさ、麹菌が破精込みやすい心白、雑味を生じさせるタンパク質の少なさなど、酒米に向いた品質を備えています。
5つの水系の「仕込み水」
茨城の酒造用水を大きく分けると5つの水系に分類できます。
茨城県の5つの水系
- 八溝山麓を源に太平洋に注ぐ久慈川水系
- 那須岳を源にひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ那珂川水系
- 筑波山を中心として笠間・岩瀬盆地以南の筑波山水系
- 県南部の利根川水系
- 利根川の支流、県西の鬼怒川水系
今回はその中でも水戸周辺の酒蔵で使用される「那珂川水系のエリア」へ訪問してきました。
水戸周辺!那珂川水系の4つの酒蔵
那須川水系は栃木県の那須岳を水源とし栃木県の北東部から水戸市を流れ、ひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ水系です。
水戸周辺ということもありアクセスは抜群です。観光と一緒に酒蔵へ足をのばし茨城の地酒を堪能してみませんか?
那珂川水系の酒蔵MAP
【水戸】天下の副将軍!明利酒類
徳川御三家の一つ水戸徳川家の城下町として発展した水戸。お酒を特に愛した天下の副将軍「水戸光圀公」にちなんだ銘柄は副将軍。
黄門様ゆかりの伏流水で仕込んだ吟醸酒や、自社開発の小川酵母(日本醸造協会十号酵母)の発祥の地として日本酒ファンを魅了し続けています。梅酒日本一に輝いた百年梅酒もおすすめですよ。
資料館「別春館」で日本酒造りを学ぼう!
1998年にオープンした酒蔵資料館「別春館」。往年の酒造りの道具類を展示しているほか、日本酒、焼酎、梅酒などを店頭販売しています。1階は酒蔵、2階は昔のお酒の製造方法、道具などの展示品を見学できます。
利き酒を体験して好みの日本酒を見つけよう!
フレッシュな香りを楽しもう「水府自慢」
10号酵母のフレッシュな香りと甘みと酸味のバランスが良い軽やかな味わいです。13度の低いアルコール度数ですが、無濾過原酒のためお米の旨味も感じることができる一本。
明利酒類が開発した10号酵母
小川知可良博士が開発した明利小川酵母(日本醸造協会登録10号酵母)。優れた香り、酸が少なく、低温でよく働くため、吟醸などの高級酒に向いている酵母として高く評価され、現在も全国で広く使われています。
フレッシュな日本酒と一緒に食べたいおつまみ
スイカと生ハムの爽やかサラダ
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暑い夏が旬の「スイカ」を使って、美味しい日本酒おつまみをご紹介しています!
【水戸】創業230年!吉久保酒造
吉久保酒造の代表銘柄「一品」
水戸で230余年の歴史を持つ老舗の酒蔵。ニュースでも話題になった日本酒「サバデシュ」の蔵元でもあり、伝統と革新的な酒造りで全国でも知名度の高い酒蔵です。
水戸駅からバスで10分〜15分の場所にあり、予約が必要ですが酒蔵見学も開催しています。水戸へ来たらぜひ立ち寄りたい酒蔵です。
店頭販売している日本酒グッズ
鯖料理と一緒に楽しもう!「サバデシュ」
茨城県は鯖(サバ)の水揚げ高日本一!そんな茨城県の吉久保酒造が販売する、鯖専用の日本酒「サバデシュ」。
鯖ピンポイントに焦点を当てた日本酒は初めてで、ネットニュースで話題に!鯖の旨味をより楽しむために、多種の日本酒をブレンドさせており、酸度とアミノ酸度が高く、鯖の持つ脂を綺麗に洗い流すスッキリとした味わいに仕上がっています。淡麗ではなく、日本酒としての旨味と鯖の旨味がしっかりとマッチする味わい。
サバ料理と一緒にいかがですか?
2020年に発売!「サーモンデシュ」
サーモン料理専用の日本酒
サバデシュに続き「鮭」専用の日本酒。 多種の純米酒のブレンドにより、酸味、アミノ酸が高く、鮭の旨みをより楽しみながら、鮭の脂を洗い流す味わいに。お刺身、焼鮭、お寿司と様々な鮭料理と共に楽しめる日本酒です。
【那珂】クラフトビールも大人気!木内酒造
文政六年(1823年)創業の木内酒造。日本酒だけでなく果実酒や焼酎も取り揃え、特にクラフトビールの「常陸エスト」は国内外で大人気!最近ではスーパーでも見かける機会が増えてきました。
菊盛をはじめ、米焼酎や梅酒、ワインなどは茨城県那珂市鴻巣で醸造。常陸野ネストビールの醸造所は本社・酒蔵より車で15分ほどの那珂市額田にあります。
全量純米酒の菊盛「山廃原酒」と「純米吟造り」
「菊盛」山廃原酒と純米吟造り
菊盛「山廃原酒」
伝統的な製法、山廃仕込の純米酒。1年以上も酒蔵の中でじっくりと熟成させた日本酒。 お米の旨みをじっくりと引き出した芳醇な味わいが特徴。
菊盛「純米吟造り」
お米と酵母にこだわり醸造した純米吟造り。品格を感じる香り、口の中で漂う優雅な風味を楽しめます。
相性の幅が広い食中酒!おつまみはこれ!
お肉の日本酒おつまみ
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純米吟醸はローストビーフと合わせ、山廃原酒は青椒肉絲と一緒に食べたいです。
【大洗】海鮮料理と合わせたい!月の井酒造店
慶応元年創業。「松前屋」の称号で酒造りを始め、150年近く大洗の地で酒造りを続ける「月の井酒造店」。海に近い場所でお酒造りをしているため、魚に合う日本酒として地元を中心に人気の酒蔵です。
地酒らしい地酒「彦市」
より地酒らしい地酒を目指し、地元一貫造りをテーマに地元大洗町にて稲作・酒造りを行い、2014年に立ち上げた新ブランド「彦市」。大洗の米・水・技術で醸す日本酒は、他には真似できない唯一無二の日本酒と評判です。
食中酒として美味しい純米吟醸酒のため、大洗で収穫される海鮮料理と一緒にいかがでしょうか。
おつまみは海鮮料理がおすすめ
ぶりを使った日本酒おつまみ
>>関連記事:今日は魚を食べよう!!冬に美味しい「ぶり」を使って日本酒が進むおつまみレシピ
日本酒がすすむ!ふっくら美味しいぶりの照り焼きと、お刺身をちょっぴりアレンジしたカルパッチョを紹介しています。
【番外編】水戸駅構内の日本酒スポット
水戸駅周辺で手っ取り早く茨城の日本酒を楽しみたい方向けに、水戸駅構内で楽しめる日本酒スポットを3つ紹介!
茨城の日本酒を買うなら「プチロコス」
茨城の地酒がたくさん!
駅ビルエクセルみなみの3Fで茨城の地酒を販売するプチロコス。地酒コーナーでは茨城全域のお酒を購入できます。ギフトにも、お土産にもぴったりな商品が沢山ありますよ。
【住所】 茨城県水戸市宮町1-7-31 エクセルみなみ3F
【営業時間】10時00分~20時30分
【電話番号】029-225-5537
スタントバーで茨城の地酒を飲もう!
気軽に日本酒を楽しめる地酒スタンドバー
駅構内で手軽に茨城の日本酒を楽しめる「いばらき地酒バー水戸」。3種類の日本酒が楽しめる飲み比べセットがおすすめ。
【住所】 茨城県水戸市宮町1丁目1−1 水戸駅ビル エクセル 2F
【営業時間】平日 17:30~22:00
土・日・祝日 15:00~21:30
クラフトビールと日本酒で乾杯!
プチロコスと同じ駅ビルにある木内酒造が運営する「常陸野ブルーイング水戸」。ハンバーガーやクラフトビールが看板商品ですが、日本酒も8種類ほど取り揃え、飲み比べセットもあります。
クラフトビールも美味しい!
【住所】 茨城県水戸市宮町1-7-31 エクセルみなみ 4階
【営業時間】11:00 ~ 22:00(L.O.21:00)
【電話番号】029-306-7575