カップ酒研究所「福島カップ酒特集〜その1〜」
全国各地にはまだ見ぬ美味しいカップ酒がきっとあるはず…ということで、第1弾は福島県。果たしてどんな味に出会えるでしょうか?カップ酒に合わせる料理や飲みきれなかった時のアレンジも、福島バージョンでご紹介します!
カップ酒それぞれの基本情報
まずは商品について
【喜多方ラーメン酒】商品情報
■直径…6.5cm
■高さ…10cm
■内容量…180ml
■アルコール度…15度以上16度未満
■特定名称…純米酒
ラベルには中華を思わせる渦巻き模様が上下にあり、ラーメン丼のような丸いイラストも真ん中に!これは絶対に喜多方ラーメンと一緒に飲むしかない!
【開當男山】商品情報
■直径…6.5cm
■高さ…10cm
■内容量…180ml
■アルコール度…15度以上16度未満
■特定名称…普通酒
■お米…国産米
ラベルにある電車は東武500系というもので、「リバティ会津」という愛称で親しまれています。なんと浅草から会津までこれ1本で行けちゃいますよ〜 (約3時間の電車旅!)
【大七】商品情報
■直径…5.5cm
■高さ…10.5cm
■内容量…180ml
■アルコール度…15度
■特定名称…普通酒
■お米…国産米(掛米は五百万石)
カップ酒にもかかわらず、上品な箱に入っております!日本酒は光に当たると酒質が変化してしまう繊細なもの…味へのこだわりを感じますね。
【名倉山】商品情報
■直径…6.5cm
■高さ…9.5cm
■内容量…180ml
■アルコール度…15度
■特定名称…普通酒
■お米…国産米
カップ酒としては珍しい緑色の瓶と特徴的な形♪家飲みでも雰囲気が出ますね!飲み終わってもインテリアとして飾っておきたくなります。
酒蔵情報について
喜多方ラーメン酒【小原酒造】(福島県喜多方市)
1717年(享保2年)創業。10代目となる小原公助さんが平成になってから生み出したのが、醪(もろみ)にクラシック音楽を聴かせながら発酵させたという日本酒「蔵粋(くらしっく)」。なんだか不思議な手法ですが、中でもモーツァルトを聴かせることで雑味のないクリアなお酒ができるそうですよ!常に新しいことに挑戦する、チャレンジ精神が溢れる酒蔵さんです。
開當男山【開當男山酒造】(福島県南会津郡)
1716年(享保元年)創業。寒冷地である特徴を活かし、徹底した温度管理や雪解け水を使ってお酒を仕込むなど、雪深い地域ならではの方法で地元に愛されるお酒を醸しています。“わいわい、がやがやと楽しそうに飲んでもらえるようなお酒”を理想としていて、真心こめた丁寧な手仕事が魅力です!
大七【大七酒造】(福島県二本松市)
1752年(宝暦2年)創業。自然な乳酸菌を活かした伝統的な醸造法「生酛造り」一筋!“淡麗辛口ブーム”の中でも、その志は揺らぎませんでした。蔵に棲みついている微生物を守るために蔵をリニューアルしたことで、大七で新発見された酵素を持つ乳酸菌もいたそうです。その濃醇でコクのある味わいは海外でも評価され、オランダやスイス、カナダなど世界各国へ向けてSAKEの奥深さを発信しています!
名倉山【名倉山酒造】(福島県会津若松市)
1918年(大正7年)創業。昭和48年、全国的に甘口のお酒が全盛期のなか「吟醸造りで一般消費者に飲んでもらえる純米酒を造りたい」ということで、吟醸・純米酒造りをスタート。それ以前は、ほとんどのお酒をアルコール添加して造っていたそうで、試行錯誤の日々だったようです。現在も、ごく自然な吟醸香と優しい甘さ、会津人のような温かくも凛としたお酒を追求しています!
同じ福島県内でも酒蔵さんごとに、お酒への思いや造り方など様々でとても素敵だなと感じました!
カップ酒それぞれの楽しみ方
喜多方ラーメン酒
開けてみると、純米酒ならではの柔らかいお米の香りがふわっと広がります。飲み口はすっきりとしていて、主張が強すぎず、後味があまり残らない感じですね。味わいとしては辛口に近いですが、シャープというよりは、余韻が短めでサーっと染み込んでいく感覚。
開當男山
少し黄色がかっていて、香りはとても穏やか。口当たりも柔らかい印象です。糖類が入っているからでしょうか、口に含んだ時に丸みのある甘味が広がります。ガツンとした辛さのある日本酒が苦手な方でも飲みやすいと思いますよ。酸はほとんどなく、飲み飽きしないタイプですね!
大七
ツンとしたアルコール感はありますが、生酛造りならではのコクのある濃い味わいはしっかり健在です。ちなみに、添加しているアルコールは一般的な醸造アルコールではなく、お米由来の米アルコールを使用しているようです。じんわりと染み渡るような酸があります。お燗にすると、キリッとした辛さが引き立って、飲みごたえがアップします!トロトロに溶かしたカマンベールチーズをつまみに、少しずつじっくり飲みたい1本。
名倉山
ほのかな甘さがあり、後から辛さも追いかけてくるようなバランスのいい味わい。少しピリピリと感じる酸も心地よいです。お燗でも冷やでも美味しくなりますが、個人的には冷やが好きでした!少し甘めに味付けしたお魚の煮付けに合いそうです。
喜多方ラーメン酒と合わせるなら…もちろん喜多方ラーメン
今回は福島県特集ということで、お酒に合わせる食べ物は福島のものを!東京都内にあるアンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE(ミデッテ)」で、喜多方ラーメンを購入しました。袋の中には、麺・スープ・チャーシュー&メンマの3点セットが入っています。
さっそく食べてみると…美味い!あっさりした醤油味のスープが、少し太めのちぢれ麺にからんで最高〜!と、ここで喜多方ラーメン酒を飲んでみると…口に残った脂がスッと流されていき、また次へ箸がのびていきます。その名の通り、ベストマッチでした!
大七が飲みきれなかったら??
大七×飲むヨーグルト
こちらも合わせるのは、日本橋ふくしま館で購入した飲むヨーグルト「会津の雪 ソフトクリーミィヨーグルト」。昔ながらの製法でつくられており、甘さは控えめで結構とろみが強い濃厚タイプでした。生酛造りの日本酒は、乳製品との相性がとてもいいので、このアレンジはおすすめ!
氷を多めに入れて、大七が1に対してヨーグルトを1.5~2くらいがいいと思います。お酒の旨味も残しつつ、より飲みやすくなります!