女性に飲みやすい日本酒7選。嗜好の違いに合わせたオススメを紹介します。
「年配の男性が飲む」というイメージが根強い日本酒ですが、最近は女性でも飲みやすい日本酒が登場しています。
実際、筆者が所属するお酒のオンラインサロンでも、多くの若い女性が日本酒を楽しんでいます。
今回は、女性でも飲みやすい日本酒7選を紹介。続けて、その中でも、嗜好の違いに合わせたおすすめの日本酒も紹介いたします。
女性のための飲みやすい日本酒を探している方はぜひ参考にしてみてください。
女性でも飲みやすい日本酒の特徴
本題に入る前に女性でも飲みやすい日本酒の特徴を簡単に整理しておきましょう。
ポイントは大きく以下の3つ。
- 甘口
- フルーティーな香り
- 軽快でさわやか
女性にはまるでソフトドリンクのように適度に甘く、香りも華やかなものが好まれます。
加えて、濃醇で厚みがあるものより、ソフトで軽快な飲み口のものの方が飲みやすいです。
そして、こちらの記事でも解説していますが、これらの特徴をラベルだけで判断するのはとても難しいです。
実際に試飲するか、信頼できる人や情報源を参考にするのがより確実な選び方です。
女性でも飲みやすい日本酒7選
それではここからは女性に飲みやすい日本酒の実際の銘柄をご紹介します。
日乃出鶴 純米大吟醸(茨城・井坂酒造店)
茨城県は井坂酒造店の純米大吟醸。
フルーティーな香りに、上質なデザートのような”品のいい甘さ”が感じられる純米大吟醸酒です。
お酒らしい飲みごたえも感じられながら、あとをひかずスッと消えて飲みやすい、とても完成度の高い日本酒。
デザート感覚で食後酒として楽しめるのはもちろん、野菜やフルーツを使った前菜とのペアリングでも本当に美味しく飲める1本です。
日乃出鶴 純米吟醸(茨城・井坂酒造店)
続いても、同じ井坂酒造店の日本酒。こちらは純米吟醸です。
やはり華やかな香りが感じられますが、こちらは甘みがよりなめらかに感じられます。そして見事なのはその後味です。
薄く残るキリリとした爽やかな余韻と、あとを残さずスッと消える甘味。そのコントラストが素晴らしいキレのよさ、後味のすっきりとした感覚を生み出しています。
女性のためにあるような、甘くて飲みやすい日本酒です。
日乃出鶴 純米(茨城・井坂酒造店)
井坂酒造店のお酒を最後にもう1本。こちらの蔵の日本酒は飲みやすいものばかりなんです。
こちらの純米酒は、旨味と甘味のバランスが見事。甘すぎず、辛すぎず、後味のドライ感もすべてが絶妙で、水のような爽やかさも感じられます。
食中酒としても、お酒単独でも美味しく飲める、日本酒界きっての優等生。男女問わずおすすめできる、本当に飲みやすくて美味しい日本酒です。
▼ここまで紹介した日乃出鶴の3本は飲み比べセットがリリースされています
日乃出鶴 星降る里山の日本酒。ミニサイズ飲み比べセット
寿月 彩 特別純米
福島県の天栄村にある「寿々乃井酒造店」の日本酒。全国新酒鑑評会で金賞を受賞する、県内外で高い注目を集める酒蔵です。
まず感じるのが、ほんのりとラムネのような爽やかで甘い香り。
口当たりは優しく、後味もすっきり。
口に含んでからは終始角がなく、フルーティーな香りが穏やかに広がります。
そして、こちらのお酒は通常の日本酒よりアルコール度数がやや低め。
日本酒初心者やまだ日本酒に慣れていない女性にもおすすめできる、本当に飲みやすい日本酒です。
寿月 亀の尾 純米吟醸
同じく、寿々乃井酒造店のお酒。
フルーティーでありながら、締まりのある味わいで見事にまとめられています。
チョコレートで例えるなら、さながら大人向けのビターチョコレートのよう。
華やかさや甘さだけでなく、全体を引き締め、上質感を感じさせるビターでドライな味わいも同居。
それでいて、すっきりと飲みやすく仕上がっているからお見事です。名前の「亀の尾」とは酒米の品種名のこと。
杜氏が育てた全量自家栽培米と、酒蔵の裏山から湧き出るお水を使用して造られた、風土や歴史を味わえる一本です。
幅広い料理を受け入れてくれる力強い側面もありますが、その上質さを味わうには、シンプルで素材を活かした料理と合わせ、冷やしてお召し上がりいただくのがおすすめです。
寿月 自然流 特別純米
寿々乃井酒造店からさらにもう1本。
穏やかに感じられる、リンゴのような爽やかな香り。
口当たりはとても柔らか。その後、ほのかな甘さと雑味のない澄んだ旨みが感じられ、優しい余韻となってじんわりと染み渡っていきます。
一見、少し華奢に思える旨味も、意外なほど食材をしっかりと下支えしてくれるため、和洋中様々な料理と合わせて楽しむ事ができます。
冷やして飲むだけでなく、常温やお酒を温めるのもおすすめ。
▼ここまで紹介した寿月の3本は飲み比べセットがリリースされています
「寿月」お水とお米と自然を味わう飲み比べセット
千古乃岩 純米吟醸
日本酒の飲みやすさに関係しているのが原料水の品質。硬水よりも軟水を使った方がより軽快なお酒に仕上がりやすいです。
千古乃岩の日本酒は軟水の中でも、とくにミネラル分の少ない超軟水*で造られています。
ひとくち飲んで最初に感じるのは、超軟水の澄み渡った飲み口の中にある”繊細な旨み”。
その洗練された旨みゆえに、旨みを感じながらも透明感を感じることができ、それは職人芸さながらの見事なバランス。
そして最後には、品がよくもキリリとした心地よい後味が軽やかに抜けていきます。ミシュラン店でもサーブされているとても高品質な食中酒です。
甘さやフルーティーさとは異なる飲みやすさを感じたい方におすすめの1本。
ぜひ色んな料理と合わせて楽しんでみていただきたいです。
▼千古乃岩の商品ページはこちら
千古乃岩 純米吟醸ミニサイズ飲み比べセット(SYULIP)
*水のミネラル含量を表す硬度が60以下で軟水に分類(WHO基準)されますが、千古乃岩は硬度7の超軟水が使われています。
嗜好タイプ別のおすすめ日本酒
甘さやフルーティーさを存分に味わいたい方
スイーツやフルーツなど、甘いものをよく食べるという方はこちらのセットがおすすめ。
純米酒→純米吟醸→純米大吟醸
と、精米歩合が低くなる(お米を多く削る)ほど、お酒がよりクリアーになり純粋な甘さを強く感じられるようになります。
逆に、
純米大吟醸→純米吟醸→純米酒
と精米歩合が高くなるほど、きれいな甘さの中にも、お米の旨味も感じられるようになります。
ひと口に「甘い」と言っても、さまざまな甘さがあります。
ぜひ、飲み比べて、甘さの違いを楽しんでみてください。
▼日乃出鶴 星降る里山の日本酒。ミニサイズ飲み比べセット
https://syulip.com/products/hinode180
軽やかな甘さや香りを楽しみたい方
甘い日本酒の中でも、ほのかな甘さや、軽やかなフルーティーさを求めている女性もいらっしゃると思います。
そんな方たちにおすすめなのが、先程紹介した3本の寿月を飲み比べセットにしたものです。
酒蔵の裏山から湧き出るお水と、蔵人が育てたお米。恵まれた自然を生かして造られた日本酒「寿月(じゅげつ)」。
華やかな香りも持ちながらも、食事を引き立て、そっと寄り添ってくれるようなお酒の3本セットです。
そのさわやかな日本酒たちを、それぞれの違いも楽しみながら召し上がってみてください。
▼「寿月」お水とお米と自然を味わう飲み比べセット
https://syulip.com/products/jyugetsu
甘くすっきりとした日本酒を飲みたい方
女性の方の中にも、飲みやすいけれど甘さを控えた日本酒を求めておられる方もいらっしゃると思います。
そんな方には、すっきりとした千古乃岩のこちらのセットがおすすめ。
超軟水で作られたこれらのお酒はどれも澄み渡った飲み口が根底にありながらも、それぞれ少し違う個性を持っています。
そんな3本を1つにしたこのセットを飲み比べれば、自分好みの「甘くない、すっきりした日本酒」に出会える確率は格段に高いと思います。
純米大吟醸は大吟醸らしからぬ落ち着いた香りと、後味にはシャープな切れ味を感じます。
バランスの良い純米吟醸と比べると、より引き締まって研ぎ澄まされたような仕上がり。
開栓して数日経つとより丸みを帯びて水のようになるという時間的な変化も楽しめます。
純米酒はクリアな印象の中にまろやかな味わいと後味の力強さが感じられるお酒です。
いずれも食中酒として嗜むときに最高の働きをしてくれるお酒たち。超軟水で作られた日本酒たちの個性の違いをぜひ味わってみてください。
▼千古乃岩 ミニサイズ飲み比べセット(SYULIP)
https://syulip.com/products/chigo180
(制作メンバー)
ライター:ベーさん(Blog / Twitter)
ディレクター:卯月りん(Instagram / Twitter)
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酒小町
「日本酒を、もっと身近に」をコンセプトにした日本酒メディア&コミュニティ「酒小町」の編集部です。 メンバーは20代から30代。 お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながら楽しめる場所です。