2022年05月07日

純米酒とは?本醸造や吟醸酒との違いは?純米酒の種類や定義を解説し、おすすめの楽しみ方も紹介!

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SYULIP編集部
こんにちは、日本酒に関する情報を発信しているSYULIPです。 日本酒好きメンバーが新しい日本酒の楽しみ方を配信しています。配信する記事はインタビューや自らの体験をベースに一つ一つの丁寧に制作しております。

日本酒の純米酒とはどんなお酒?本醸造や吟醸酒との違いは?

このような疑問を抱いている皆さまへ、この記事では純米酒の意味を紹介しながら、混同されがちな「本醸造」や「吟醸酒」などの日本酒との違いを解説します。

また純米酒のおすすめの飲み方や、合わせたい料理なども紹介するため、純米酒について理解を深めながら、純米酒の魅力や楽しみ方も学べる内容となっています。

純米酒の定義

純米酒とは

まずは純米酒の定義から解説していきます。純米酒とは醸造アルコールが入っていない、米、米麹、水を原料として造られたお酒です。

純米酒は醸造アルコールの添加なし

純米酒は醸造アルコールを添加せず、米、米麹、水を原料として造られ、お米の旨味やふくよかさを味わえる日本酒です。

ここで少し日本酒(清酒)の規格について解説します。

日本酒は大きく分けると「普通酒」と「特定名称酒」に分類されます。

普通酒とはスーパーやコンビニに陳列されている、パック酒やカップ酒などが普通酒として販売されていることが多いです。

その一方で、特定名称酒は普通酒に比べて高価な原材料を使って造られています。

特定名称酒は、原料や製法によって8種類に分類され、純米酒・吟醸酒・本醸造酒などはこちらに該当します。

純米酒は特定名称酒の中で、醸造アルコールが入っていない、米、米麹、水を主原料として造られたお酒と覚えておきましょう。

醸造アルコールとは?

醸造アルコールとは、日本酒の製造工程外でつくられた食用のアルコールです。主な原料はサトウキビが使われています。ペットボトルなどで販売されている安価な焼酎(焼酎甲類)と同じ様なアルコールです。

醸造アルコールを添加することで、口当たりが軽くなり、クリアな味わいの日本酒に仕上がる効果が期待できます。吟醸香と呼ばれる華やかな香りを引き立てる効果もあり、お酒の個性を引き立てる役割があります。

純米酒の種類

特定名称酒は8種類に分類され、さらに純米酒は「精米歩合(お米を削る割合)」と「吟醸造りをしているか」によって4種類に分類されます。それぞれの純米酒について解説していきます。

特定名称 精米歩合 醸造アルコール 吟醸づくり
純米酒 規定なし
本醸造酒 70%以下
特別本醸造酒 60%以下
特別純米酒 60%以下
吟醸酒 60%以下
純米吟醸酒 60%以下
大吟醸酒 50%以下
純米大吟醸酒 50%以下

特定名称酒の一覧

精米歩合とは?

純米酒とは

精米によって削られたあとに「残ったお米の割合」を表す数字です。例えば精米歩合40%とは、40%のお米が残っているという意味です。私達が普段食べている食用米も玄米を削って白米に精米しています。

一般的に精米歩合が低い(酒米を沢山削る)方が、雑味が少なくスッキリした味わいで、香りが高い日本酒が多いです。たくさんお米を削ることで、タンパク質や脂質などを取り除き、よりクリアな味わいになるためです。

>日本酒の精米歩合とは?数字の意味や精米する理由、特定名称について解説

吟醸造りとは?

吟醸造りとは低温で時間をかけて発酵させる高度な技術が必要になる製法です。吟醸造りでつくられた日本酒は、フルーティーで華やかな香り「吟醸香」を楽しむことができます。

純米大吟醸

純米大吟醸酒とは「精米歩合50%以下」の米、米麹、水を原料とし「吟醸造り」をしている日本酒です。

特定名称酒の中でも一番高価な日本酒です。原料の酒米もこだわって製造しています。精米歩合が低くなればなるほど、スッキリした味わいで、香り高くなるため、特別な日に飲んだり、贈答用としてプレゼントすると喜ばれるでしょう。

>酒米とは?4つのポイントで理解!知っておきたい酒造好適米の品種まとめ

純米吟醸

純米吟醸酒とは「精米歩合60%以下」の米、米麹、水を原料とし「吟醸造り」をしている日本酒です。

純米大吟醸よりも精米歩合は高いですが、それでも贅沢に酒米を使っているため、スッキリした口当たりや、華やかな香りを楽しめます。

純米大吟醸と純米吟醸の違いは「精米歩合=お米を削っている割合」の違いです。純米大吟醸は50%以下、純米吟醸は60%以下となっています。

特別純米

特別純米酒とは「精米歩合60%以下」の米、米麹、水で造られた日本酒です。

精米歩合の規格は純米吟醸同様ですが「吟醸」と表記されていないため、吟醸酒に比べると、香りを抑え、お米の旨味やコクを楽しめる日本酒が多い印象を受けます。

純米大吟醸や純米吟醸は冷たくして飲むことが多いですが、特別純米は冷酒だけでなく、常温や温めて楽しんでみて下さい。

純米

純米は精米歩合の規定は無く、米、米麹、水で造られた日本酒です。

一般的には、精米歩合60%以上で醸造アルコールが添加されていない日本酒ですが、たまに精米歩合が60%以下でも「純米酒」と表記されている日本酒をみかけます。

純米と本醸造の違いは?

純米と本醸造の違いは「醸造アルコール」を添加しているか否か、また精米歩合の比率も関係してきます。

純米酒:米、米麹、水で造られた日本酒。精米歩合の規定は無い。

本醸造:米、米麹、水、醸造アルコールで造られた日本酒。精米歩合は70%以下。

吟醸・大吟醸との違いは?

吟醸、大吟醸は「特定名称酒」に該当する日本酒です。名称に「純米」が付かないため、この2種類には醸造アルコールが添加されています。

吟醸と大吟醸の違いは精米歩合(お米を削る割合)によってそれぞれの等級が決まってきます。

吟醸酒:「精米歩合60%以下」で「吟醸造り」をし「醸造アルコール」が添加された日本酒。

大吟醸酒:「精米歩50%以下」で「吟醸造り」をし「醸造アルコール」が添加された日本酒。

純米酒の楽しみ方

純米酒はお米の旨味やふくよかさを味わえる日本酒です。温度によって変化する風味や香りをぜひ楽しんでみて下さい。純米酒は冷やして飲むだけでなく、常温や温めても飲んでも美味しいです。

純米酒を冷酒・常温・燗酒で

純米とは

冷酒で楽しみたい純米酒は、華やかな香りが特徴的な純米大吟醸や純米吟醸です。日本酒は冷やすことで、香りを抑え、すっきりした口当たりを楽しむことができます。

また、冷やすことで日本酒の独特なクセが薄まるため、初めて日本酒を飲む方や、日本酒に苦手意識がある方は冷酒を飲んでみてはいかがでしょうか。

常温で純米酒を楽しむ

冷蔵庫から出してグラスやおちょこに注いだ後、少し時間をおいて常温に戻して飲むのもおすすめです。温度が上がることで香りが少し立つため、華やかでフルーティーな香りを感じやすくなります。

実は常温の状態が日本酒本来の味が最も表れるといわれています。冷酒に比べてお酒の風味や旨味を感じやすくなってくるため、ぜひ温度による変化を楽しんでみて下さい。

温めた純米酒を飲んでみよう

日本酒の飲み方_熱燗

日本酒を温めて飲むことを燗酒(熱燗)と呼びます。純米酒の中でも特別純米や純米は温めることでお酒の旨味をグッと感じやすくなります。山吹色をした純米酒は特におすすめです。

温度を調整しながら「ぬる燗」や「熱燗」で味わいの変化を楽しんでみてください。

【ぬる燗(ぬるかん)】※約40℃
状態:飲んだ時にぬるいと感じる温度。
特徴:お米の良い香りが楽しめ、さらりとした味わいです。

【熱燗(あつかん)】※約50℃
状態:お酒の容器から湯気が立ち、容器やおちょこを持つと熱く感じます。
特徴:お酒の香りが鋭くなり、切れ味の良い辛口の日本酒になります。

酒器で純米酒を楽しむ

酒器とは名前の通り「お酒」の「器(うつわ)」で、お酒を飲むときに使用する道具のことです。酒器にはさまざまな種類があり、酒器を変えるだけで、日本酒の味わいが変化することもあります。

香り高い「吟醸系」の純米酒をワイングラスで

ワイングラス

ワイングラスの特徴として華やかな香りをより楽しむ事ができます。フルーティーな日本酒を飲む時にはぜひ試してみてください。

最近では日本酒をワイングラスで提供するお店も多くなってきました。洋風な料理と一緒に日本酒を楽しんでみて下さい。

純米酒の旨味やコクを楽しむ

純米酒とは

「おちょこ」や「ぐい呑み」はお酒を飲む器の定番です。

おちょこは日本酒を飲む酒器のひとつで、一口で飲み干せる大きさのものが一般的です。おそらく一番身近な酒器ではないでしょうか。

ぐい呑みも日本酒を飲む容器です。「ぐいっと呑む」「ぐいっと掴んで呑む」といった語源が由来とされ、なんだか楽しい気分にさせてくれる名前ですね。

ぐい呑みはおちょこよりも深さがあり、全体的に一回り大きいサイズを多く見かけます。

純米酒を温めるなら?

ちろり

純米酒を温める方法は「ちろり」がおすすめです。

ちろりとは、容器ごとお湯の中に入れて温めるお燗用の酒器のことです。すずや銅など金属で作られており、日本酒を全体的に温め、燗酒をまろやかにしてくれる効果もあります。

純米酒と食べたい料理

純米酒と一緒に食べたい料理を紹介します。純米酒の中でも「フルーティーな香りのお酒」と「旨味やコクを楽しめるお酒」の2種類にぴったりな料理をピックアップしました。

フルーティーな純米酒に合わせる料理

このタイプは吟醸香と呼ばれる華やかな香りを含んだ日本酒です。純米大吟醸や純米吟醸に該当するお酒が多いです。

一緒に楽しみたい料理は「華やかさ」や「清涼感」と同調させるのがおすすめ!サッパリとしたお刺身や料理と合わせたり、イタリアンやフレンチを楽しむような感覚でちょっとオシャレな気分で日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

お家で楽しむ!おつまみのレシピ3品

①アジのたたき梅風味

日本酒おつまみレシピ_アジのたたき

梅や香味野菜でさっぱりした味わいのおつまみです。火を使わないレシピなのでとっても簡単です。春に旬を迎えるアジと日本酒を楽しんでみてください。

おつまみのレシピ情報はこちらから

②しめ鯖とカッテージチーズレモン

日本酒おつまみレシピ_しめ鯖

レモン、しめ鯖、カッテージチーズのそれぞれの酸味が重なった絶品のおつまみです。レモンとカッテージチーズと一緒に食べることでしめ鯖の臭みが緩和されます。

酸味と甘味を楽しめる「白麹仕込みの日本酒」を合わせてみました。

おつまみのレシピ情報はこちらから

③季節のフルーツ白和え

日本酒おつまみレシピ_白和え

ちょっと珍しいフルーツを使った白和え。今回はメロンを使用しましたが、どんなフルーツでも美味しくできるのも嬉しいポイントです。フレッシュ感と柔らかな甘さが特徴の日本酒と合わせてみました。

おつまみのレシピ情報はこちらから

旨味やコクを感じる純米酒に合わせる料理

日本酒は原料のお米を感じるふくよかな香りと、旨味を感じさせるコクのある味わいが特徴です。特定名称酒の中では特別純米や純米などお米を削りすぎていない日本酒や、少し熟成されたお酒などです。

おつまみのポイントとしては、旨味やコクを同調させたり、乳製品と合わせるのもおすすめです。料理の生臭さを抑える効果も期待できます。

お家で楽しむ!おつまみのレシピ3品

①味がしみしみ「肉豆腐」

日本酒おつまみレシピ_肉豆腐

「肉豆腐」は甘みを加えたまろやかな味わいのため純米酒と相性が良かったです。寒い冬などは日本酒を温め、ぬる燗や熱燗で楽しんでみてください。

おつまみのレシピ情報はこちらから

②揚げ納豆とベーコンのチーズ海苔巻き

日本酒おつまみレシピ_納豆とチーズ

納豆とベーコン、カマンベールチーズそれぞれの旨味が重なり合い、より奥深い味わいになります。意外な組み合わせですが、クセになるおいしさです。

チーズと山廃造りの日本酒はどちらも乳酸による旨味があるので、相性バッチリです。

おつまみのレシピ情報はこちらから

③秋刀魚とじゃがいものアヒージョ

日本酒おつまみレシピ_秋刀魚のアヒージョ

じっくり時間をかけて煮込むことで、秋刀魚の骨まで美味しく食べられます。ほろほろジューシーな秋刀魚にニンニクの香りが漂って、最高な秋のおつまみに。

おつまみのレシピ情報はこちらから

純米酒のまとめ

今回は純米酒について定義を紹介しながら、混同されがちな、「本醸造」や「吟醸酒」などの日本酒との違いを解説し、純米酒のおすすめの飲み方や、おすすめの料理なども紹介しました。最後にこの記事のまとめです。

  • 純米酒とは醸造アルコールが入っていない、米、米麹、水を原料として造られたお酒。
  • 純米酒は「純米」「特別純米」「純米吟醸」「純米大吟醸」の4つに分類される。
  • 上記4つの分類は精米歩合と吟醸造りによって等級が変わる。

純米酒の解説はいかがでしたか?純米酒について理解を深めながらぜひご自身に合った楽しみ方を見つけてみて下さい!気に入った日本酒が見つかったら、お酒造りの様子を見学してみるのもおすすめです。

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