2022年02月18日

酒器は自分で作る時代!陶芸でとっくり&おちょこ作り!

Writer

蔵ほりっくのぞみ
2019年に日本酒に惚れて以来、暇があれば酒蔵をめぐる生活を送っている。 2020年に日本ソムリエ協会のSakeDiploma、世界最大のワイン教育機関が実施するWSET Sake Level3を取得し、現在はInstagramを中心に日本酒知識を発信中。 同時に日本酒愛好団体「Sake Me Up」を立ち上げ、酒蔵ツアーや日本酒ティスティングイベントも企画。夢は世界中の酒蔵を訪問すること。

日本酒を家で飲む時にどのような酒器を使って飲んでいますか?おちょこ?ワイングラス?はたまたマグカップ?

日本酒の楽しみ方は様々ありますが、日本酒に合わせて酒器を選ぶのも楽しみの一つです。どの酒器を使うかによって飲んだ時の口当たりが変わり、日本酒そのものの印象さえも変える力を持っています。

日本は全国に様々な陶器の産地があるため、その土地で作られた焼き物と日本酒を合わせるという方法もまた乙なものです。かくいう私も日本酒にハマってから酒器に興味を持つようになり、食器棚はほぼ酒器が占領してしまっています。

酒器によって変わる味わい

代表的な酒器をまずは紹介していきます!

日本酒といえばまずは「おちょこ」

酒器_おちょこ

日本酒で最初に思い浮かぶ酒器は「おちょこ」ではないでしょうか?おちょこの中でも有名なのは「蛇の目(じゃのめ)」という上部写真のように青い丸が二つ描かれたものです。

蛇の目猪口はただのデザインという訳ではなく、お酒の濁り具合や色合いを判断するために使われてきました。日本酒の色は透明ではなく少し黄色味がかっていますが、黄色の反対色である青と比較することでその色味の濃淡を判断することができます。容量は54mlもしくは90mlが主流で、素材は陶磁器、錫、ガラスなど様々です。

おちょこの大きいバージョン「ぐい呑み」

酒器_ぐいのみ
おちょこのサイズを大きくしたのが「ぐい呑み」です。写真の左がぐい呑みで、右がおちょこ。比較してみると結構大きさが異なることがわかります。

「ぐい呑みは〇cm以上!」といった規定は特にないので、一口で飲み干せないぐらいの器でおちょこより大きなものはぐい呑みと考えても大丈夫です。その名の通り、ぐいぐいと日本酒を飲みたい方にはオススメの酒器。

おちょこよりも平らな「盃(さかづき)」

酒器_さかづき

おちょこと呼ばれることも多い盃はおちょこよりも平らな酒器です。盃の中でも特に浅いものを「平盃(ひらはい)」と呼びます。

結婚式の三々九度で使用する形、といえばイメージしやすいのではないでしょうか。

木製やプラスチック製が主流な「升」

酒器_升

日本酒に合わせる酒器でおちょこより先に升が浮かんだ方もいるかもしれません。

升はプラスチック製のものと木製の木升が主流ですが、木升の場合はお酒そのものに木の香りを移してしまうため注ぐ日本酒は香りが控えめなものがオススメです。
(試しに吟醸香が高い華やかな日本酒を木升に注いだ時、日本酒の香りと木升の香りが戦いを始めてしまい、まったく調和しなかった経験があります。)

角から飲みがちな升ですが、実は平たい部分からすするように飲むのが正しい飲み方。升の角に塩を盛り、ちびちびと日本酒を飲む人は日本酒玄人です。

酒器_もっきり

升を使用した飲み方として「もっきり」もあります。升の中にグラスを入れて、グラスからあふれるほど注ぐ飲み方で居酒屋等で日本酒を提供する際によく用いられます。

番外編「イカ徳利&イカおちょこ」

イカおちょこととっくり

その名の通り「イカ」を乾燥させて作った酒器です!温めた日本酒を入れることでじわじわとイカの風味が日本酒に移り、うまみたっぷりのイカ酒が完成します。

お酒の染み込んだイカは珍味として食べることができるだけではなく、イカは二日酔いにも効くといわれているため環境にも肝臓にも優しい酒器です。

酒器の形だけではなく素材によっても日本酒の印象は変わります。一例ですが、錫(すず)の場合は日本酒そのものがまろやかな味わいになるといわれています。冷酒を飲む時にはガラス製。透明なガラスと冷たいお酒が涼しさを感じさせてくれるでしょう。

今回紹介した酒器以外にも日本酒を飲むための酒器はたくさんあります。自分のお気に入りの酒器をまだ見つけていない!という方は…作ってしまいましょう!

いざ陶芸体験へ!

世界でたった一つの酒器作りに挑戦

世界でたった一つの酒器を作るために陶芸を体験してきました!今回作成するのは「おちょこ」と「とっくり」。先生からお茶碗やコップ等の形の作り方について簡単なレクチャーを受けたあとは、いざ実践!電動ろくろを使って納得がいくまで何度も挑戦していきます。

酒器づくり_陶芸体験

とっくり作りの様子

おちょこは比較的簡単にできたものの、とっくり作りにはなかなか苦戦しました。先生は1分程度で簡単そうにとっくりを作り上げてしまいますが、素人の場合薄くしようとすればするほどぐちゃっと形が潰れてしまい思ったような形をなかなか作ることができない。

陶芸体験

試行錯誤して完成したのがこちら!

手作り酒器

名付けて「よっぱらい酒器」です。製作中のおちょこが「ぐちゃっ!」とゆがんだ瞬間、失望と同時に「…酔っ払い酒器だ。」とアイディアが浮かんできたため、とっくりも奥にあるお皿も全部酔っぱらわせてみました。

作った酒器に色付け

陶芸作品に色付け

色は先生に「酔っぱらった感じを表せる色はありますか?」と相談し、赤紫のようなベース色に白色を組み合わせることにしてみました。

手作り酒器

色をつけると印象がかなり変わります。所々に見える赤紫色が酔っ払い感を醸し出していて最高です。

酒器づくりと一緒にお皿作り

酔っぱらってぐでんぐでんになった様子がなんとも愛おしく、かなりこぼれやすくなっているため実用性は低いです。余った粘土でおつまみ用のお皿も作りました。(写真奥)お皿ももちろん酔っ払い。使用する度に笑いを誘うお気に入りの酒器の一つになりました。

陶芸は初心者でも簡単に楽しむことが出来ます。みなさんも陶芸体験でお好みの酒器を作り、日本酒を何倍も楽しんでみてはいかがでしょうか?

今回体験した場所

陶芸教室

芦屋陶窯(あしやとうよう)
【住所】兵庫県芦屋市前田町3-6
【電話】090-6069-0768
【メール】[email protected].com
【料金】体験1回コース2,500円(税込)、体験3回コース7,000円
【HP】https://ashiya-ty.jimdofree.com/

関連記事:「さかづき?さかずき?」「盃?杯?」読み方と意味の解説!日本酒を楽しむ豆知識

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蔵ほりっくのぞみ
2019年に日本酒に惚れて以来、暇があれば酒蔵をめぐる生活を送っている。 2020年に日本ソムリエ協会のSakeDiploma、世界最大のワイン教育機関が実施するWSET Sake Level3を取得し、現在はInstagramを中心に日本酒知識を発信中。 同時に日本酒愛好団体「Sake Me Up」を立ち上げ、酒蔵ツアーや日本酒ティスティングイベントも企画。夢は世界中の酒蔵を訪問すること。


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