2022年01月18日

カップ酒研究所「石川カップ酒特集」

Writer

いさわゆか
出身は宮城県仙台市、現在は東京都で暮らしています。飲食業への転職をキッカケに日本酒の勉強を始めました。日本酒の味わいはとても幅があって、どんどん世界が広がりますね。 一緒にお気に入りのお酒を見つけていきましょう!

今回のご当地カップ酒特集は、石川県です。石川県といえば、能登杜氏の存在を忘れてはいけません。江戸時代、能登の漁師は海が荒れる冬の時期に出稼ぎとして酒造りをするようになりました。金沢の発展とともに料理の質が向上し、それにともなってお酒の質も向上していったといわれています。

県内にある酒蔵の半数近くが能登半島にあるのですが、醸されるお酒の味わいはとても幅が広いです。山廃系のしっかりしたボリューム感のあるもの、酸がきれいで口当たりなめらかなもの…日本酒の奥深さをあらためて発見できる石川県のお酒!さっそく厳選した2種を飲んでいきます!

カップ酒それぞれの基本情報

まずは商品について

【奥能登の白菊】商品情報

石川県のカップ酒奥能登の白菊

■商品名…奥能登の白菊
■直径…5.8cm
■高さ…10.5cm
■内容量…180ml
■アルコール度…16度
■特定名称…純米吟醸
■お米…国産米(精米歩合55%)
透明なカップに、茶色い帯紙が巻いてあるだけのシンプルな仕上がり。奥ゆかしさを感じます

【能登路】商品情報

石川県のカップ酒能登路

■商品名…能登路
■直径…6.5cm
■高さ…10.5cm
■内容量…180ml
■アルコール度…15度
■特定名称…特別純米酒
■お米…自社米の長生米100% (精米歩合60%)
「当社は創業以来、米作りから酒造りと一貫生産している日本唯一の蔵元です」という表記…酒蔵さんの自信と誇りが伝わってきますね!

酒蔵情報について

奥能登の白菊【白藤酒造店】(石川県輪島市)

1722年(享保7年)に廻船問屋として創業したのち、江戸時代末期から酒造業をスタート。現在は、9代目蔵元杜氏の白藤喜一さんと麹づくりを担当する奥様の暁子さんを中心に酒造りをしています。2007年に発生した能登半島地震により蔵の建物がほぼ全壊するほどの大きな被害を受けましたが、その後再建。

ほとんどの作業を手作業でおこなう小さな酒蔵さんですが、2017年には、ANA(全日本空輸)の日本酒アドバイザーである太田和彦さんの推薦で、国際線ファーストクラスで提供されたほど、味わいに定評があります。軟水の仕込み水を使用した、穏やかで柔らかい米の旨味が広がる癒し系の味わいが特徴です。

白藤酒造店
【住所】石川県輪島市鳳至町上町24
【HP】http://www.hakutousyuzou.jp/

能登路【久世酒造店】(石川県河北郡)

1786年(天明6年)創業。当時から、自社田で独自のオリジナル酒米「長生米(ちょうせいまい)」を生産しています。粒が大きく、心白がしっかりしているのが特徴。品種改良をしながら、お米の特性を活かした酒造りが代々受け継がれています。

仕込み水には、ミネラル豊富な「硬水」の地下水と、蔵の近くから湧き出る「軟水」の湧き水の2種類を使い分け、時には独自にブレンドしているそうです。久世酒造店さんの杜氏さんはもちろん能登杜氏。伝統を守るだけでなく、時代の流れに合わせた変化や挑戦をしながら、親から子へバトンが渡されています。

久世酒造店
【住所】石川県河北郡津幡町清水イ122
【HP】https://www.choseimai.co.jp/
【instagram】@kuze__official

カップ酒それぞれの楽しみ方

奥能登の白菊をそのままで…

石川県のカップ酒奥能登の白菊

カップを開けてグラスに移した瞬間に、ふんわりと漂う優しくおだやかな香り。”フルーティー”や“華やか”とは違った、落ち着きのあるナチュラルな吟醸香です。口当たりはとてもなめらかで、するーっとしなやかに喉を通っていきます。とにかく優しい。柔らかなお米の旨味が感じられ、苦味はほとんどなく、酸味が少しだけ後からやってきます。丁寧に造られたことがわかる、繊細で雑味が一切ない味わい。このお酒だけでシンプルに、じっくりと味わっていただきたいです!

奥能登の白菊と合わせるなら…金沢甘えび塩辛

奥能登の白菊_金沢甘えび塩辛

今回のご当地おつまみは、銀座にあるアンテナショップ「いしかわ百万石物語江戸本店」にて購入しました。

金沢甘えび塩辛

のどぐろ、ほたるいか、かぶら寿司…どんな食材と組み合わせても美味しそうですが、私は大のえび好きなのでこちらに即決!金沢港産の新鮮な甘えびを能登の塩や純米酒で味付けして熟成させた逸品です。

塩辛といってもお刺身のようにぷりっとした食感にさっぱりとした味で、優しい香りと味わいを持つ奥能登の白菊とベストマッチ!

能登路をそのままで…

石川県のカップ酒能登路

コクと深みのある、少し複雑さも感じられる香り。入口としては甘さの印象がとても強いけれど、一口飲んでみると徐々に引き締まった辛さがやってきて、スッとキレていく不思議な感覚です。なんといっても、鼻に抜けていく熟成感のある香りが心地よく、その残り香と喉を通ったあとの余韻だけでも楽しめるお酒ですね。まろやかなのに、辛口。今までに味わったことのないようなタイプ!

能登路×ダークチョコレート

能登路_ダークチョコレート

能登路を40〜45度のお燗にしたものと、ダークチョコレートを組み合わせてみました。燗酒はご家庭でも簡単に電子レンジでつくれますよ〜。耐熱ガラスやカップに能登路を注いで、600wで40秒くらいずつ、様子をみながら加熱してみてください。お好みの温度になったら完成です!

お酒本来の辛さがより一層力強くなり、そこにダークチョコレートをほおばると、口の中でじっくり溶けていって深みを増していきます。1日頑張った自分へのご褒美にいかがでしょうか?

Writer

いさわゆか
出身は宮城県仙台市、現在は東京都で暮らしています。飲食業への転職をキッカケに日本酒の勉強を始めました。日本酒の味わいはとても幅があって、どんどん世界が広がりますね。 一緒にお気に入りのお酒を見つけていきましょう!


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