花見酒とは?お花見に持っていきたい飲みきりサイズの日本酒紹介

少しずつ暖かくなり、春が近づいてきていますね。春といえば、お花見。そして、お花見と言えば日本酒。今年もコロナ禍で大人数でお花見をするのはまだ難しそうですが、友達と二人でお花見に…というような方は多いのではないでしょうか。

そこで、今回はお花見で少人数でも飲みきれる、飲みきりサイズの日本酒を紹介し、お花見をしながらお酒を楽しむ「花見酒」について、その歴史や文化を解説しています。

日本酒と花見の歴史

まずは、お花見とお酒を象徴する文化「花見酒」について、その歴史から紹介していきます。

日本酒のルーツを辿ると、弥生時代にはお米の酒が造られていたと推測されており、奈良時代には国家の組織に「造酒司(みきのつかさ)」が設けられ、朝廷のための酒が造られるようになりました。

造酒司とは、平たく言うと酒を造っている部署で、行事で出す酒を造っており、その酒で貴族たちが宴会を行っていました。もちろん、花見の時期には花見をしながら酒を飲み、和歌を読んでいましたが、この時代は桜ではなく梅の花で花見酒がされていました。

花見酒の文化

花見酒_梅の花

梅の花

実は新しい元号「令和」の由来となった『万葉集』巻五「梅花歌三十二首并序」の詩序というのは、まさに梅の花で花見酒をしている時に詠まれた和歌なのです。この「梅花歌三十二首并序」は、太宰府の長官であった大伴旅人が花見の宴を開いたときに詠まれた歌32首が収録されており、その中の1首に「春柳かづらに折りし梅の花誰か浮かべし酒杯の上に」と言うのがあります。

現代語訳は「髪飾りにするために折った梅の花を、誰が浮かべたのでしょう。盃の上に」で、梅を愛でながら酒を飲まれていたのが分かります。他にも「毎年に春の来たらばかくしこそ梅をかざして楽しく飲まめ」と言うのがあり、現代語訳は、「毎年春がやってきたら、このように梅を頭にさして楽しく飲みましょう」になります。 花見酒_雰囲気のある桜並木 なんとも雅な感じがしつつも楽しそうな雰囲気も伝わって来ますよね。令和は花見酒の時代と言っても過言では無いような気がしてきました。なんとなく、日本酒を持って花見に出かけたい気分になってきましたね。

そんな訳で、現代のお花見におすすめな日本酒を紹介していきます!

花見酒を選ぶポイント

花見酒のポイント 大人数でお花見をされる場合は、4合瓶を持って行くのが良いかと思いますが、友達と二人でゆったりお花見をされる場合は、4合瓶だと量が多いし、荷物になってしまいますよね。

そんな時は、飲み切りサイズの日本酒がオススメです。飲み切りサイズの日本酒は、大体180ml(1合)なので、軽く飲むにはちょうど良い量です。

カップ酒のように直接飲むタイプ、蓋がついているタイプ、お猪口がついているタイプなど、色々ありますので、お好みのタイプのものを選ぶのが良いかと思います。

花見酒におすすめの日本酒4選

月桂冠 THE SHOT シリーズ

花見酒におすすめ_THESHOT コンビニでも買えて手軽に持ち運べる日本酒と言えば、THE SHOTです。

カジュアルさがあり、外でラフに飲んでいても日本酒とは気づかれないかも知れません。口が大きくなっており、直飲みするタイプです。蓋がついているので。全部飲まなくても大丈夫なところも安心です。

それぞれの味わいについては、月桂冠のスペシャルサイトで確認できるので、詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください!

月桂冠 大吟醸

花見酒におすすめ_月桂冠大吟醸 またもや月桂冠ですが、今度はお猪口付きのタイプになります。直接、口をつけて直飲みしたくない方におすすめです。

お酒の味わいは、フルーティな香り系で、スッキリしていて飲みやすいので、日本酒を飲み慣れていない方におすすめです!

スーパーで売っていたり、コンビニでも売っていることがあるので入手もしやすいです。 月桂冠大吟醸おちょこ付き お猪口を外すと注ぎ口が現れ、お猪口に注いで飲むことが出来ます。旅先などでも嬉しい仕様です。 月桂冠大吟醸切子風 ラベルデザインが切子風になっており、めちゃくちゃ可愛いです。レトロ感が好きな人には堪らないデザインですよね。

黒松剣菱

花見酒におすすめ_黒松剣菱

兵庫県の剣菱酒造のお酒です。非常にコクがある濃醇旨口タイプのお酒で、フルーティーで華やかなタイプのお酒とは方向性が違います。じっくり味わいたい方にはオススメのお酒になっています。

黒松剣菱

直飲みタイプでは無いので、お猪口の持参が必要になります。持っていかれる際は、マイ猪口の持参を忘れずに!

黒松剣菱グッドデザイン賞受賞

GOOD DESIGNを受賞されており、スタイリッシュなボトルデザインになっています。ボトルデザインが良いとテンション上がりますよね!

白鶴 まる

花見酒におすすめ白鶴まる もちろんカップ酒もオススメです!ただ、カップ酒は蓋を閉められないので、開けてしまった後の持ち運びは難しいです。

今回はどこでも売っていて、個人的にお気に入りのカップ酒として、白鶴のまるを紹介させていただきます。まるは食卓に合わせたくなるような食中酒で、お花見のお弁当にも合わせやすいのでオススメです。

まるについては過去に記事を書いていますので、良ければそちらもご覧ください!

>>関連記事:日本酒「白鶴 まる」 3種類飲み比べてみました!食事と一緒に楽しめるお酒

お花見と日本酒の楽しみ方

お花見の楽しみ 万葉集の和歌でも詠まれているように、古来から日本人は花見酒を楽しんできました。時代によって形態は変わったとしても、千年以上受け継がれてきた文化と言えるでしょう。この日本のお花見の文化というのは、日本独自の文化のようで、お花見には日本人の精神が宿っている様に思えます。

それはさておき、私が2年前にお花見をした時の写真です。お花見は桜を愛でるのが1番の目的ですが、お弁当やお酒も楽しみの一つだと思います。皆さんの中にもお花見の精神がきっと宿っているはずなので、日本酒を持ってお花見を楽しみましょう!

お花見に持っていきたいお菓子

お花見って遠足気分が少しあるように感じるのは私だけでしょうか。遠足と言えば、お菓子ですが、最近、密かに日本酒に合うのでは無いかと思っているお菓子があるので紹介します。

花見におすすめのお菓子_アルフォート

それが、こちらの「アルフォート プレミアム ピスタチオ」です。ピスタチオブームが到来して久しいですが、ピスタチオと日本酒はけっこう相性が良いと思っています。ピスタチオの青臭さが日本酒とバチッとハマる時があるので、良ければ試してみてください!

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ムラヤマ

365日ずっと日本酒のことを考えている日本酒好き。主に熟成酒と滋賀酒が好みです。日本酒文化の面白さを伝えていきます。J.S.A SAKE DIPLOMA 記事の料理は、某大手中食企業で11年間、商品開発をしていた料理家の彼女がレシピの考案と調理を行っています。

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