生貯蔵酒と生酒の違いって?おすすめの飲み方やおつまみもご紹介
日本酒を購入する際に参考になる裏ラベル。裏ラベルはどんなお米を使用しているのか、どこで製造されているのかなど、さまざまな情報を記載しています。しかし、時にはよく分からない言葉が記載されていることがありませんか?
そこで今回は、日本酒初心者がよくつまずく「生貯蔵酒」と「生酒」の違いについて解説!おすすめの飲み方や、ぴったりのおつまみもご紹介します。
生貯蔵酒とは?
一般的に、通常の日本酒は「火入れ」という加熱処理の工程を2回行うことで、酵素の働きを弱め、品質を保っています。お酒ができあがって、貯蔵する前に1度、出荷する前に2度目の火入れを行います。
一方で「生貯蔵酒」とは、貯蔵する前の火入れをせず、出荷前に1度だけ火入れをした日本酒のことを指します。1度だけしか火入れをしていないため、通常の日本酒よりも劣化しやすい傾向にあります。
生貯蔵酒と生酒の違いについて
生貯蔵酒と生酒の違いは、火入れをしているかしていないか。先ほど紹介した生貯蔵酒は、出荷前に1度だけ火入れを行いますが、生酒はそもそも火入れ1度を行いません。「生」の状態のため、しぼりたての新鮮な味わいやフレッシュさを楽しめます。
>>関連記事:日本酒の生酒とは?5つのポイントを解説!おいしい飲み方や保存方法を学ぼう!
生貯蔵酒の特徴について
生貯蔵酒は、スッキリとした飲み口でしぼりたてのイキイキとした味わいが特徴です。さらにお米のまろやかな風味も魅力。軽快な飲み口は夏にぴったりで、さまざまな料理と一緒に味わう食中酒としても人気が高い日本酒です。
生貯蔵酒を美味しく飲む方法
通常の日本酒とは違い、出荷前に1度だけしか火入れを行わない生貯蔵酒。せっかくならおいしく味わいたいですよね。そこでおいしく飲むおすすめのポイントを3つご紹介します。
冷蔵庫で冷やして飲む
生貯蔵酒は、冷蔵庫で冷やして飲むのがおすすめ。夏にぴったりの軽い飲み口のため、冷やすことでより清涼感を楽しめます。
また、火入れを1回しかしていないため、通常の日本酒よりも劣化しやすい特徴があります。購入した際には、自宅の冷蔵庫ですぐに保存するようにしましょう。
氷を入れてオンザロックで飲む
より夏らしさを楽しみたいなら、氷を入れたオンザロック。フレッシュな風味はそのままに、日本酒特有のアルコール感もまろやかに感じられます。氷がだんだん溶けることで、風味も優しくなりますよ。
>>関連記事:日本酒をロックで飲む!?暑い夏にオススメ!いつもの日本酒に氷をプラス!
開封したら早めに飲む
生貯蔵酒は、開封後すぐに飲み切るのがベスト。火入れを1回しているとはいえ、空気に触れることでどんどん酸化してしまいます。フレッシュで若々しい味わいがどんどん劣化してしまうので、おいしく味わうためにも、開封後は早めに飲み切ってしまいましょう。
>>関連記事:日本酒初心者の方必見!飲みやすい3つの日本酒とは?お酒の選び方や飲み方の解説
生貯蔵酒なら『大関 生貯蔵酒』がおすすめ
手軽に購入できる生貯蔵酒なら『大関 生貯蔵酒』はいかがでしょうか。
香り成分を多く生み出す新酵母を使用し、ふわりとした優しい香りが広がります。お米のまろやかな味わいが心地よく、冷やして飲めば喉をスッと流れる清涼感を楽しめます。
300mlと飲み切りやすいサイズで、ひとり飲みにも友人との食事にもぴったりの日本酒です。
『大関 生貯蔵酒』の商品情報
【銘柄】『大関 生貯蔵酒』
【価格】300ml 370円(税込)
【品目】生貯蔵酒
【アルコール分】13度
【製造元】大関 株式会社
生貯蔵酒と合う『丹波実山椒のたこめし』
スッキリとした飲み口で、お米のまろやかさが魅力の『大関 生貯蔵酒』には、今が旬の山椒を使用したピリッと香る爽やかなおつまみ『丹波実山椒のたこめし』をペアリング。兵庫県名物のたこめしを痺れる山椒でアレンジしました。
今回は、自宅で作れる『丹波実山椒のたこめし』のレシピをご紹介します。
材料
実山椒の醤油漬け 20g
たこ(ボイル) 150g
生姜 10g
A料理酒 大さじ1
A塩 小さじ1/2
『丹波実山椒のたこめし』のレシピ
前処理:米は洗って30分以上浸水しておきます。
1. 生姜は千切りにします。たこは一口大に切ります。 2. 炊飯器に米、A、水を2合の目盛り線まで注ぎ入れて混ぜ合わせ、1と「実山椒の醤油漬け」を入れて炊飯します。
3. 炊き上がったら混ぜ合わせ、器に盛り付けて完成です。
今回使用したカトラリーと調味料
生貯蔵酒と合わせた丹波実山椒のたこめし。たこめしのレシピでも使用した調味料「実山椒」と、丹波焼で作られたお茶碗を紹介します。
ピリリと痺れるマイルドな辛味「実山椒(しょうゆ漬)」
江戸幕府の献上品としても用いられた、大粒で香りがよい朝倉山椒を使用した「実山椒(しょうゆ漬)」は、ピリッと爽やかに痺れるマイルドな辛味が特徴です。
白ごはんやおにぎり、麻婆豆腐など幅広い料理のアクセントとして大活躍!ちょっと物足りない味わいのとき、実山椒を一振りすれば簡単に味変できちゃう名脇役です。
商品の詳細情報は公式サイトをご確認ください。
ふんわりとした優しさ「丹波焼 雅峰窯」
丹波の伝統的な技術を継承しつつ、現代の生活に合う器作りを続ける「雅峰窯」。明治30年から現在まで、私たちの生活に寄り添ってきました。
今回ご紹介するのは「雅峰窯 鎬・碗(Sサイズ・ピンク)」。ふんわりとした柔らかさが特徴で、上品な食卓を演出します。主張しすぎることなく、料理にそっと寄り添う器です。
商品の詳細情報は公式サイトをご確認ください。
生貯蔵酒を味わって日本酒の幅を広げよう
今回は、日本酒初心者がつまずく「生貯蔵酒」と「生酒」の違いについてご紹介しました。 『大関 生貯蔵酒』と一緒に、兵庫県名物のたこめしをアレンジした『丹波実山椒のたこめし』も、ぜひ味わってみてください。これからの季節に、生貯蔵酒はぴったり!夏の暑い日にいかがですか。
(制作メンバー)
酒小町(Twitter / Instagram / メディア / コミュニティ)
ライター:むなかたりょうこ(Twitter)
フードコーディネーター:脇坂麻友美(Twitter / Instagram)
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酒小町
「日本酒を、もっと身近に」をコンセプトにした日本酒メディア&コミュニティ「酒小町」の編集部です。 メンバーは20代から30代。 お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながら楽しめる場所です。