純米大吟醸とは?飲みやすさと料理との相性が抜群な日本酒

日本酒には数多くの種類がありますが、なかでも純米大吟醸は飲みやすさがあり人気の日本酒です。

この純米大吟醸、そもそもどのような特徴を持つお酒かご存知でしょうか?

本記事では純米大吟醸についてとことん深掘り!名称が似ている純米吟醸酒や大吟醸酒との違いもご紹介します。

純米大吟醸とは

純米大吟醸

純米大吟醸は国税庁が定める「特定名称酒(一定の品質が保証されたお酒)」に分類される日本酒の1つです。

純米大吟醸を名乗るにはいくつか要件がありますが、要点だけをまとめると以下のような特徴があります。

【造り方】
  • 原料が米と米麹だけ(醸造アルコールを用いない)
  • 吟醸造りで造られている
  • 精米歩合が50%以下
【味の特徴】
  • 華やか・フルーティーな香り
  • 雑味がなくクリアな味わい

厳密には国税庁がより細かな定義付けをしていますが、飲んで楽しむに当たってはこちらのポイントだけ押さえておけば問題ありません。

吟醸造りとは

吟醸造り

純米大吟醸は、吟醸造りと呼ばれる製法で造られています。国税庁が定める「清酒の製法品質表示基準」によると、吟醸造りとは「よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、 かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること」です。

吟醸造りでは、吟醸酵母を使用することも特徴のひとつ。

吟醸酵母とは、果実のような香りを持つ吟香(吟醸香)を発しやすい酵母のことです。吟香(吟醸香)によって、純米大吟醸の華やかでクリアな味わいが生まれていると言えるでしょう。

精米歩合とは

精米歩合

純米大吟醸の香りや味わいには、精米歩合も大きく関係しています。精米歩合とは、白米のその玄米に対する重量の割合のことです。

たとえば精米歩合60%だと、玄米を40%削った状態のことを指します。

精米歩合によって、味わいの傾向も変わります。精米歩合が高いと、しっかりした味が感じられる濃醇なお酒が多いです。

精米歩合が低い日本酒は、フルーティーでクリアな味わいがあります。

吟醸造りの定義には「精米歩合を低くする」という要件があります。その中でも純米大吟醸を名乗るには「精米歩合を50%以下にする」という具体的な基準値が設けられています。

純米吟醸の基準値が「精米歩合60%以下」であることを考えると、より厳しい基準が課せられているわけですね。

精米歩合についても同じく「清酒の製法品質表示基準」に正式な定義が説明されています。

味わいの特徴

日本酒

純米大吟醸は雑味がなく、クリアな味わいが特徴です。米の表層部分を50%以下に磨いているので、角がなく爽快感のある口当たりとなっています。

そのため、日本酒をはじめて飲む方や普段あまり飲まない方でも、飲みやすさを感じられるでしょう。

純米大吟醸は吟醸香を有しているため、華やかでフルーティーな香りがあります。リンゴやナシのようなさっぱりとした爽やかな香りや、バナナやメロンのような甘い香りを感じられます。

成分によって香りは変化するので、飲むときの気分にあった香りの銘柄を選ぶのもおすすめです。

純米吟醸酒との違い

純米吟醸酒

純米大吟醸と純米吟醸酒は、原料のお米の精米歩合が異なります。前述した通り、純米大吟醸の精米歩合は50%以下。一方で純米吟醸酒の精米歩合は、60%以下になります。

精米歩合の割合により、味や香りの違いが生まれます。純米吟醸酒は純米大吟醸よりも精米歩合が高いため、芳醇で深みのある味わいです。後味にはほんのりと甘い果実の香りがします。

実際に純米大吟醸と純米吟醸酒の飲み比べをしてみると、より違いを実感できますよ。

大吟醸酒との違い

大吟醸酒

純米大吟醸と大吟醸酒は精米歩合50%以下という基準は同じですが、原材料に違いがあります。純米大吟醸と大吟醸の違いは、醸造アルコールの有無です。

醸造アルコールは、でんぷん質物や含糖質物を発酵させて蒸留したアルコールのことです。醸造アルコールが加わることで、軽やかな味わいになり、香りが際立ちます。

醸造アルコールを含む大吟醸酒は、飲み口がすっきりと辛口テイストのものが多く、華やかな香りが特徴的です。

純米大吟醸は醸造アルコールを含まず、米と米麹のみで造られています。純米大吟醸は、米本来の旨味を堪能できると言えるかもしれませんね。

純米大吟醸酒の楽しみ方

純米大吟醸酒

ここまで純米大吟醸の特徴に触れて、純米大吟醸を飲みたくなってきた方も多いのではないでしょうか。純米大吟醸をより味わう楽しみ方をご紹介します。

純米大吟醸の飲み頃の温度は、10℃から15℃。温度が高すぎると、純米大吟醸の華やかな香りが損なわれてしまいます。冷蔵庫から取り出し、瓶が冷えているうちに飲むと、美味しさを感じられます。

純米大吟醸はいろいろな飲み方が楽しめます。お酒単体で飲めば、純米大吟醸の米の旨味やコク、華やかな香りをしっかりと感じられます。

純米大吟醸はさまざまな料理と相性が良いです。フルーティーで華やかな香りを引き出したいときは、素材の味を活かした淡い味付けの料理とペアリングがぴったりです。お刺身やカルパッチョ、山菜の天ぷらなどと合わせて食べるのがおすすめです。

しっかりと味付けされた香り高い料理と合わせると、米のふくよかな旨味を楽しめます。
肉料理や野菜炒め、グラタンなどと一緒に味わうと、さらに美味しさが増します。

純米大吟醸は飲みやすく、多くの料理との相性が抜群です。そのときの気分やシーンに合わせたお気に入りの飲み方を見つけてくださいね。

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